さわやかな朝の挨拶のガイドライン 第二章

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178水先案名無い人
「なんだかね、きゅんってしちゃうの」
「この唇は、彼と出会うために生まれてきたのですね」
波打つ早さが急上昇した鼓動が、小さな胸にこだまする。
キミの腕の中に抱き締められた私が、今日も天使のような無垢な
笑顔で、キミに触れられた頬を染めていく。
大人になるための痛みを知らなかった私を包むのは、何気なくふわっと肩にまわす手。
よそ見はしないように、戸惑うフリはしないように、すました顔でキメるのがここでのたしなみ。
もちろん、ぐさっと胸の奥に刺さるような、キミの余裕など存在していようはずもない。
 
さくらんぼキッス。
ずっと待ってたこの恋は、ほんとはずっと好きだったのをナイショにしていたという、
伝統ある爆発系キュンキュンである。いぇぃ☆
キミの腕の中。子供の面影を未だに残しているやだやだ!の多いこんな私が、神様に見守られ、
瞳が近づいてから唇がもう触れているところまでのドキドキに赤く弾ける乙女の夢。
キミのハートがちょっとすっぱくて、涙がなぜだかぽろりとあふれちゃう切ない時でさえ、
キミのまつげが瞳に映れば温室育ちの純粋培養私の唇が箱入りで出荷される、
という仕組みが未だに残っているちょっと…(ううん)かなり貴重なChu☆なんだも〜ん。
 
※ さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜 (I've sound)