さわやかな朝の挨拶のガイドライン

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318水先案名無い人
「われはキブである」
「われこそはムング!」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
ペガーナの峰々に集う神々たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の衣。マアナの眠りを乱さないように、白い帳は翻らせないように、ゆっくり歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、マアナのおそばギリギリで走り去るなどといった、はしたない神様など存在していようはずもない。

ペガーナ。
マアナの休息からはじまるこの世界は、もとは小さき神々の戯れのためにつくられたという、伝統ある神々の玩具である。
<なかの海>。この世がまだはじまらなかったころの霧を未だに残している峰の多いこの島で、
神々に見守られ、<はじまり>から<終末>までの信者の祈りがうけられる神々の園。
<時>が移り変わり、いまある神々が三回目となった今日でさえ、
一千万年年マアナが睡り続ければ温室育ちの純粋培養神様が箱入りで出荷される、
という仕組みが未だに残っている貴重な世界である。

元ネタわかる人いるのかな……