民明書房刊 DNAに刻まれた中國のガイドライン

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8水先案名無い人
戦徒・蛮恋多院出夷

殷王朝の時代、当時の中国では「女性は家庭に」という概念はまだ確立されておらず、
男女の別なく力仕事や兵役に就き、共に同じ場で働いていた。
そのため、男女が兵役に就いている間に知り合うことも少なくはなかったが、
女性の兵士が男性の兵士に思いを告げる際に、野生の猪と虎を狩り、
これを渡して己の戦闘力と生活力を示すことによって
相手の気を引くという「猪虎霊渡(ちょこれいと)」と呼ばれる風習が存在した。
しかし、周辺の属国の人々は殷のこの奇異な風習を野蛮な物と見なし、
殷の出身者は「蛮恋多殷出夷(ばれんたいんでい)」と呼ばれ忌み嫌われることとなり、
そしてこの周辺国の殷王朝に対する嫌悪感が後の殷周革命の原動力となったと言われている。

そして現在、女性はかつてのように積極的に社会進出するようになり、
女性側から思いを告げる場面も多く見られるようになり、
ついには、特定の日には女性は男性にプレゼントを渡しながら告白しよう、
という風習が復活するまでとなった。
そしてこの日は、かつての殷王朝時代の女性兵士の呼び名にちなみ
「戦徒・蛮恋多院出夷(せんと・ばれんたいんでい)」と呼ばれるようになった。

ちなみに、女性が男性に渡す品の定番が「チョコレート」なのは
当時の風習「猪虎霊渡」からきているというのは言うまでもない。

民名書房刊「こんな風習いらない・慟哭編」より