民明書房刊 DNAに刻まれた中國のガイドライン

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59水先案名無い人
「画井出」

中国は宋の時代、北方にフビライ・ハーンが興り、モンゴル民族を率いて宋を制覇しようと
したが、中国には最強の防壁たる万里の長城があり、攻めあぐねている間に部隊の水が
切れて餓死寸前というのっぴきならない事態に陥ってしまった。ここでフビライが天に祈った
ところ、髭の老人が現れて長城の壁に井戸の画を描きそこから泉を噴出させたという。
宋の漢民族はこの事に驚愕し、守備を放棄して逃げ出したため、長城は程なく陥落してしまった。
その後、守りの堅い城塞都市を攻めるたびにこの老人が現れ、モンゴル軍に水を出してくれたため、
モンゴル軍はこの老人を「画井出」と呼んで珍重したという。一方で漢民族の視点では「画井出」は
非常に忌々しいもので、「またモンゴルか」「キター(北方民族の蔑称)」となり、漢民族が政治を司るように
なった現在では「画井出」は忌々しいことが何度も続けざまに起こった時の恨み言葉として使われている。
現在日本の匿名掲示板で使われている「ガイシュツ」は「既出(キシュツ)」の誤りから来ているとする
説があるが、本来はこのような語源であり、「ガイシュツ」という言葉と共に「また〜か」(例「また大阪か」)
「キター!」といった言葉が使われるのが何よりその証拠である。


民明書房刊『フビライ怒りのモンゴル相撲』.