共産主義になった翌日のガイドライン

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98水先案名無い人

汚い仔猫を見つけた当日、私は妻とともに虐待することにした。
もう夜だが、他人の目に触れるとまずいので家に連れて帰る。
仔猫の表情は恐怖と緊張に満ち、狭い額から流れる汗が蛍光灯を反射していた。

嫌がる猫にお湯をかけた上、薬品を体中に塗りたくりさらにお湯攻めにする。
「お湯攻めの時間は終わったのだからな」
一流企業が作った布で体をゴシゴシとこすり、ほっとな風を全身にくまなくかける。
「ええ、これからは私が仔猫を虐待する時間ですよ」
普段は滅多に虐待に加わらない妻の靖子が、乾燥した不味そうな塊を食わせ、
俺はとてもじゃないが飲めない白い飲み物を買ってきて飲ませる。
もちろん、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをだ。
「この物体を見なさい。棒の先端に無数の針状の突起が付いているじゃないか」
物体を左右に振り回しながら、私はそう言って猫の闘争本能を著しく刺激した。

私は長年使ってきたダンボール箱にタオルを入れ、質素な入れ物を作成した。
「ペットはもう不要だ。これからは日本中に仔猫の虐待を広めよう」
ぐったりとした猫を放り込んで私は言った。

私が監視する中を仔猫が寝入っていった。