共産主義になった翌日のガイドライン

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337水先案名無い人
みんながロリコンになった翌日、私は妻とともに離婚届の提出に区役所に出かけた。
長年連れ添ってきた人生の伴侶だというのに私にはもうなんの感情も彼女には抱けないでいる。
道行く中年人々の表情は希望と活気に満ち、望遠レンズ付のカメラから流れるシャッターを切る音がょぅι゙ょを威嚇していた。

「我々が小さな子供を持つ家庭から憎まれる時代は終わったのだな」
昨日までとあるポルノショップに通っていた斎藤さんが、ほっとしたように私たちマニアに言った。
「ええ、これからは我々が性的嗜好の王道たる時代なんですよ」
普段は滅多に話に加わらない今年25になる引き篭もりの靖(やすし)が、斎藤さんの秘密写真ファイルに目を通して優しく言った。
「ょぅι゙ょという字を御覧なさい。2典を見てもクサチュー語だという事を忘れているじゃないですか」
通りがかりの髪の長い中年男がそう言って車の中に小学生児童を(以下検閲により削除

ロックンローラーは長年使ってきたギターを質に入れ、黒光りするビデオカメラを購入した。
「ロックはもう不要だ。これからは日本中の幼女の体操着姿に赤外線投光器の光りを届かせよう」
一仕事終えたカメラマンの表情で男は言った。

闇夜のなかをニッサンの古いバンが横切っていった。