共産主義になった翌日のガイドライン

このエントリーをはてなブックマークに追加
23水先案名無い人
>>4を見て

150円引きになった翌日、私は夫と子供2人とともに吉野家に出かけた。
まだ昼前だと言うのに店は混雑している。
店の中は喧騒と活気に満ち、額から流れる店員の汗が太陽光を反射していた。

「ボク、牛鮭定食!」
昨日まで期末試験で忙しかった息子の正雄が、目を輝かせてバイト店員に言った。
「よーしパパ特盛頼んじゃうぞー」
普段は滅多に話に加わらない夫の靖雄が、正雄の肩に手を置いて優しく言った。
「大盛つゆだくで」
隣の席の中年男がそう言って微笑んだ。

ロックンローラーは長時間座れずぶちきれそうな表情もそのままに、Uの字テーブルの向かいに座った。
「大盛りねぎだくギョク」
殺伐とした表情で男は言った。

そんな吉野家通を店員がにらみつけていた。