「諸君 私は〜が好きだ」を貼って　＜５＞

「もっとも恐るべき漫画とは何か　わかるかね？アワーズ読者」
「・・・・・・・超人ロック？」
「そうだその通りだよ　我らが宿敵超人ロックだよアワーズ読者
　ではなぜロックははそれほどまでに恐ろしい？
　ロックは弱点だらけだ
　絵柄は古く　話は進まず　少女漫画的な恋愛しか描けず
　コミックはすぐに廃刊になり　アニメは散々の出来になり
　キャラクターはすぐに死に　安息のねぐらは次々と消え去り唯一ツもない
　それでも超人ロックは無敵のバケモノと呼ばれる
　アワーズ読者　何故だかわかるかな」
「・・・・・・・ネトゲにハマって原稿を書かない？」
「それは決定的ではない」
「殺しても殺しても復活する？」
「少々役不足だ　倒す法は作者すら知らないかもしれん」
「雑誌を変え出版社を変え何十年も描かれ続ける？」
「それは確かに恐るべきことだ　だが無敵か、とは少し違う
　もっともっともっともっと単純なことだ」
「・・・・・・・雑誌を潰す？」
「そうだ　超人ロックは雑誌クラッシャーなんだよアワーズ読者。
　作画グループ　少年キング　OUT　コミックバーガー　MEGU
　超人ロックSpecial　etc etc
　しかし最も恐るべきことはその純粋な力・・・『廃刊』だ
　雑誌を潰しまくってその力を吸収して生き長らえる
　そしてたちの悪いことにカバはその力を自覚している
　単細胞としてでなく　彼の理知を持って力を行使する『暴君』だ
　超人ロックの連載は雑誌の死を意味する
　いいかねアワーズ読者　超人ロックは悪意ある
　『雑誌クラッシャー』なのだ　これを最悪といわず何をいうのか」