61 :
水先案名無い人:
バイオハザードの日記をパクっただろ!!
62 :
名無しさん:03/07/04 20:18 ID:iseHdSGe
492 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:02/09/27 21:23
バイキンマン :
「どうもこうもない。
オレサマちゃんはな……アンパンマン。貴様と戦うようにプログラムされているのだ。
わざと貴様に見つかるように、けちくさい悪事を働くように。そうでなければ、
食パンマンやカレーパンマンに邪魔をされるように。
貴様は不思議に思ったことはないのか?
オレサマの人智を超えた科学力について。
オレサマは既に存在の初めから、重力制御、慣性制御、質量制御を実現していた。
空間の秘密さえ納め、いまやオレサマちゃんの科学力は時間の秘密にさえ近づこうとしている。
なのに、『何故』貴様に負けなければならない?
いや、それはいい。それはたしかに、貴様は無敵さ。
なにせ命がないのだから。こんなに始末に悪いものはない。
だったらば、相手にしなければ良いではないか?
貴様はオレに対してそう云う思いを持ったことがないのか?
この世界だって十分に広い。貴様の居ないところへ行けばいい、
そう思ったことはないか?
そうでなければ、ではせめて、これだけの科学力に見合うだけの大がかりな悪を、
なぜなさぬのか?と
63 :
名無しさん:03/07/04 20:19 ID:iseHdSGe
493 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:02/09/27 21:23
それは正しくそうなのだ。
オレサマちゃんだって、何度そう云う風に思ったことか。しかし駄目なのだ。
オレサマちゃんは、やつの……ジャムオジサンとかいう偽善者の奴隷なのだ。
オレサマちゃんは何か素晴らしいものを作り上げるたびに、
それをこれ以上考えられないほどムカツク陳腐な作戦に応用せねばならない。
しかも、それはオレサマちゃんのうっかりミスで、
貴様等『正義の味方』を称するものどもに発見されなければならない。
そしてオレさまは無様にも、アンパンマン。
貴様の拳を受けて地の果てまでとばされなければならない。
『あんぱーんち』ってな具合だ。こんなふざけた話があるだろうか?
貴様等、精神的幼児性から脱出し切れてないリモコン付きのヒーローに
この気持ちが分かるか? オレサマの憤懣やるかたない、この高貴な心が!?
しかし。
しかしだ……それらすべては、まだ我慢できる。
オレサマが……このオレサマが本当に我慢できないのは、
そこのクソジジイがドキンちゃんを作ったと云うことだ。
……そしてこのオレサマのロボ頭に植え込んだのだ。下劣で我慢ならない命令を」
64 :
名無しさん:03/07/04 20:19 ID:iseHdSGe
502 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:02/09/30 12:11
アンパンマン
「大丈夫か? バイキンマン! しっかりしろ! バイキンマン!!」
バイキンマン
「いや……ちがう。手を貸さないでくれ。アンパンマン。
そのクソジジイは、ゆるせない。
ヤツはオレサマに植え付けたんだ。この責任感を。
オレサマはドキンチャンの云うことは何でも聞かなくてはならない。
オレサマはドキンちゃんの笑顔が曇ると胸が張り裂けそうだ。
オレサマはドキンちゃんに喜んでもらえるためだったら、何でもやるだろう。
でも、それは嘘だ。誰よりもオレサマちゃんが嘘だと知っている。
この不自然な感情の高まりは何だ!?
ドキンチャンが不機嫌だとおこる窒息しそうな閉塞感は?
ドキンチャンが嬉しそうだと背筋を駆け抜けるような至福と恍惚は!?
こんなものはクソだ。犬のクソなんだ。
そんなことは判っている! だのに……だのに
オレは逆らえないんだ。
オレはドキンちゃんのためなら、なんでもやる
そしてアンパンに常に負けなければいけない。
全てがクソだ。だけど、おれはやるだろう。……それらのすべてを
おれは……オレは……犬のクソ以下だ」
65 :
水先案名無い人:03/07/04 20:25 ID:x6cUPiNk
66 :
?l?I?i*ss?Dss?j ◆TeJ3vzrOUo :03/07/04 22:28 ID:Oa0ysZoi
ageageagf
67 :
>>57:03/07/04 22:38 ID:qBjDfQ/n
385 名前:三杉淳自伝 『貴公子』 投稿日:02/02/09 04:19
○月×日
高校のサッカー大会が終わった。
岬君や日向はそれぞれに活躍したらしい。
自分の心臓が憎い。最近ではくじけそうだ。
気のせいか、以前より呼吸が苦しい。もう死ぬかもしれない。
胸に手を当ててみた。僕の心臓はまだ動いてる。よかった。
386 名前:三杉淳自伝 『貴公子』 投稿日:02/02/09 04:20
○月△日
岬君たちがワールドユースに向けて合宿に入った。
参加選手に僕の名前は無い。当然だけど欝だ。
心臓病の診察に行く。
彼女は「もしよくなってたらワールドユースに参加できるわね」
とポジティブだったが僕にも自分の体のことぐらいわかる。
最近は特に苦しい。サッカーどころじゃないはずだ。
ところが医者は突然「もう治ってるね」とほざいた。
途端に彼女がはしゃぎだし、僕も『実は苦しいんです』とは言い出せなかった。
しかし手術をしたわけでもないのに心臓病が治ってるはずは無い。
病院を出た後、忘れ物に気付いて戻ると父と母が医者に頭を下げていた。
盗み聞きしていると
「これ以上治療費が出せません」「では治療はここまでで」という会話がされていた。
僕の心臓、もうすぐ止まると思う。
387 名前:三杉淳自伝 『貴公子』 投稿日:02/02/09 04:20
○月♪日
ワールドユースの合宿に合流することになった。
心臓病が治ってない僕にサッカーは無理なのだが彼女はノリノリだ。
ここで『合流しない』と行ったら烈火のごとく怒りそうだ。
幸い、無条件で合流ではなく練習試合の成績で決めるらしい。
僕は朝方の練習試合に出た。顔見知りの皆もこんな朝早くから見に来るはずは無いし
仮に見にきたとしても朝もやの中で顔を識別できないはずだ。
そして一番目立たないDFをやることにした。
さらに他の奴等に命令するだけで自分は動かない。
これなら心臓も大丈夫。さらに合宿にも選ばれずにゆっくり余命を過ごせるはずだ。
ところが外野のデブが「あの統率力、言うことなしタイ」等とほざきだした
これがきっかけになって僕が三杉淳であることがばれてしまい、
ワールドユースメンバーに選ばれてしまった。
心臓が完治していないことを打ち明けようと思ったのだが
「心臓は完治したんだな!」と勝手に決め付けられてしまい、また言い出せなかった。
明日から合宿できつい練習が待っている。
僕の心臓、あと何回動くかな。
388 名前:三杉淳自伝 『貴公子』 投稿日:02/02/09 04:20
×月○日
ガモウとかいうおっさんとリアルジャパン7という奇妙な団体がやってきた。
彼等と試合をして負けたらメンバーから下ろされるらしい。
またとない好機。幸い、日向達もあっさり負けてくれたことだし、
僕も手を抜いて負けることにした。
しかしメンバーから下ろされたのは日向たちだった。
やはり僕は中学の頃から高く評価されすぎてメンバーから外すこともしてもらえないんだろうか?
そうおもっていたら「残る奴等は出て行く奴ら以上の役立たずだ」といわれた。
サルやデブ、カミソリ男にスルーしか出来ないFW。奴等を僕より高く評価する根拠を問い詰めたい。
ガモウが監督になり、合宿内容はスパルタに変わった。
途中、タケシが僕の体を心配していた。半分嬉しいが、脇役に心配される自分が悲しい。
つい意地を張って『リハビリにはちょうどいいさ』と答えてしまう。
その後、また地獄のような練習があったのでやっぱり『もう駄目』と答えればよかったと思う。
僕の心臓、止まりそう。
389 名前:三杉淳自伝 『貴公子』 投稿日:02/02/09 04:21
△月×日
地獄のしごきが終わり、僕の心臓はまだ動いていた。本当によかった。
その後、色々あって試合になった。
僕はせめて後半から交代で出場したいと主張したのだが、
『心臓病治ったんだからいいだろ』と一蹴された。治ってないのに。
しかたなく、またDFでゆっくりすることにした。
不慣れなポジションだが、他のDFたちを見ていると
『何ィッ!?』とか叫んでるだけでよさそうだ。楽な仕事だ。
しかし試合は劣勢。どうせここで負ければ
もうサッカーで心臓に負担をかけずにすむので、わりと安心していたのだが
若林が登場し、「ゴール前に張り付いてるだけがリベロの仕事じゃないぜ」と嫌味を言い出した。
人の気も知らずに、なんて奴だ。動き回ったら死ぬんだよ、心臓破裂して。
嫌味攻撃に耐えかねて僕はゴール前から逃げ出した。
センターサークルを越える。ここなら若林の声も届かない。
すると突然ボールが前線から戻ってきた。思わずドライブシュートを打つとゴールしてしまった。
横からへんなサルが『さすが日本の生んだサッカーの両天才』とか言い出した。
偶然だけど、目立つのは嫌いじゃない。ちょっといい気分になっていると
「実は葵の声が聞こえて三杉君にパスをしたんだ」
「なんだ、じゃあ本当の殊勲者は葵か」
とまた無神経な発言をされた。僕は脇役か。
しかも「三杉も完全復活だな」と言われ、余計に心臓病の事を言い出せなくなった。
僕の心臓、まだ動いてる?
390 名前:三杉淳自伝 『貴公子』 投稿日:02/02/09 04:22
△月○日
翼君が新しいシュートを開発したらしい。
好奇心から聞いてみると『スカイダイブシュート』という名前らしい。
日向の雷獣シュートより少し良い名前だね、と誉めたふりをしていた。
彼はそれがよほど嬉しかったらしく、聞いても無いのにシュートを解説し始めた。
なんでも自分ひとりがボールを持ってゴールまで突き進むシュートらしい。
雷獣シュートよりも現実離れしたシュートだね、というかシュートですらないだろう。
僕がそう言うとまた喜んでいた。彼にとって誉め言葉らしい。
「でも、敵のDFだってとめにくるし、いくらなんでも無理じゃないかな?」と、当然の疑問を投げかけると
「何を言ってるんだよ三杉君。そんな奴等は全て蹴り倒せばいいんだよ」
と、さわやかスマイルで平然と言ってのけた。
彼はそのために無数のハードルを蹴り倒して進む練習までしたという。
さすがに冗談だろうと思ってその時は聞き流した。
ところが試合中、彼が本当にそれをやろうとしていることに僕は気付いた。
例によって敵のDFは一箇所に固まっている。
まさか、と僕は翼君の表情をのぞいた。妙に嬉しそうだ。彼は殺る気だ!
さすがにそんなことは許せない。僕は正義感に燃えた。
空中に翼君にスパイクを向けてスライディング。彼を殺してでもこの愚行を止めなければ!
ところが彼は僕のスパイクを踏み台にしてさらに飛んでいった。
こんな屈辱を味わったのはドム以外では僕だけだろう。
それだけでも鬱なのにアナウンサーは『さすが、天才は天才を知る!』とほざいた。
僕はあの翼君と同類扱いを受けているのか?
僕の心臓、鬱で死にそう。