○○って難しい  のガイドライン2

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87「もうすごい急発進〜」の一行が難しい!
この前家が火事になったんですよ、初めてね。
で、生まれて初めて命の危険を感じたわけですわ。正直最初は命の危険を感じることなんて
そう簡単には体験しないと思ってたのよ。みんな普通に生きてるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは人が体験するもんじゃない。神だね、神のみが落ち着いて行動できる状況だよ。
最初に逃げる時さ、めちゃめちゃびびって足そろ〜って一歩踏み出して落ちてくる家具そろ〜っとよけて外に出たのよ。
10秒くらいかけてさ。で、やっと安心して一息ついたのさ。
そしたら妹がさ家の中から「どうなってんの?!」とか叫んでるの。ホント間抜け。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから家の中に戻ったのさ。えぇ、そりゃもう戻りましたとも。全てを忘れて戻ったよ。
最近喧嘩したばっかりだって事とか、俺をウザイと言いやがった事とか人の部屋に勝手に入ってエロ本見付けて俺を軽蔑したような目で見た事とか色々忘れてね。
だって妹が燃えてる家の中で混乱してるんだからね。
そしたらエライ事になった。
もう中はすごい猛火。すごい火。江戸の大火災くらい。八百屋お七なら磔どころじゃ済まない。
それでなんとか妹抱いて外出て横見たら妹とお袋がすごい勢いで泣きながら抱き合ってんの。ホント焦ったよな。
正直「男なら家族にはクールにするぜ!」なんて見栄張らないでこれからはもう少し優しくしてやるか、と思ったよ。
心の底から妹が無事だったことを感謝したからね。
でも消防署出て友達に「うちの妹、ほんとドンくさいんだよな!これだからあのバカは。」とか言っちゃってんの。
ホント俺ってダメ人間。
一応可愛い顔に傷がつかなくてよかったな。