43 :
水先案名無い人:
兄「あー…これはだな…」
妹「近づかないで!…お母さんに、言う…!」
兄「あ、いや、ま、ま、ま、待ってくれ!勘違いだ!
お兄ちゃんはな、現象としての妹に萌えているだけで
決してお前に対して邪念を抱いているわけじゃないんだ。
アニメにおける妹というのはだな、その…ほら、記号なんだよ!分かるだろ?記号!
つまりだな、妹キャラというのは優しいとか素直とか従順とか…そういう妹的?そうそう!妹的!
妹、じゃなくて妹的、なものがお兄ちゃんは好きなんだよ。分かるだろ?な?な?な?な?」
妹「…本当…?」
兄「本当本当」
妹「…そうだよね、単に可愛いものが好きってだけだよね?」
兄「そうそうそう!」
妹「アハ、びっくりしちゃった〜!」
兄「お兄ちゃんもびっくりしちゃった〜、アハハハハ…」
妹「そういう漫画の妹って、別に本物の妹じゃないってことだよね?」
兄「そうそうそう!妹的な要素を持った女の子ってだけ」
妹「だよね〜!血が繋がっている妹に萌えるはずなんてないもんね〜!」
兄「…」
妹「…え…」
兄「いや…血が繋がっているかいないかは、妹萌えの重要な要素だろ!
血が繋がっているからこそ燃え上がる恋ってのも、妹萌えの重要なラインなんだよ!
好きになった相手が偶然妹だった…お兄ちゃんだった…そういう悲劇性!
そこでこそ証明される真の愛というものは、昔から純文学の中でも好んで描かれてきていたがな、
例えば…!」
妹「お母さんっ!お母さ〜〜〜んっ!!」
兄「…え?あ…あ!ま、待て!これはあくまでも一般論であって、決してお前に萌えているわけでは…」
妹「嫌ぁぁぁっ!お母さん、助けて!!お兄ちゃんが、お兄ちゃんが〜〜!!」