15 :
水先案名無い人:
【コテハン】
13世紀ホラズム・シャー朝の時代、時の国王の命により中央アジア各地より集められた
武術、格闘技に精通した者を中心に、高度な格闘技が編み出されていった。
そのなかでも、ひときわ武術に優れ、後のアフガン航空相撲の基礎を築いた
ベルグタイ(後にコティ・ハーンと改名)は、武術の強さゆえに、人を殺めることに対し
葛藤を抱くようになっていった。
そんな中、ホラズム・シャー朝と、ベルグタイの親族との間に1つの事件が起き、
ベルグタイは近衛兵の職を解かれ、生まれ故郷を目指して旅を続ける事となった。
旅の中、今でいう甘粛省の敦煌に、ベルグタイは佛寺を建立し、羅運寺と命名。
広く門下生を集め、武術・精神の鍛錬を世に説いていく事に生涯を費やしたという。
門下生は、後にシルクロードを渡り小林寺の再興に寄与し、コティ・ハーンの名は海を渡り
21世紀の日本において、偉業を成した者・尊敬を得る者を表す「コテハン」という称号として
今も生きている。
ちなみにヨーロッパ諸国で休憩室・居間を表す 「Lounge」 という言葉があるが、
この語源となったのは、コティ・ハーンの建てた 羅運寺 の 武道場 の事が、
シルクロードによって伝聞されたものであったということは、あまり知られていない。
民明書房刊 『フビライ怒りのモンゴル相撲』 より