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車板 伝説のGTO:
何の気もなくオートバックスへ入ると、ミニバンのリアウインドウいっぱい位な大きな字で、【(゚Д゚)シメジ先生】と書いてある。
俺の顔を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、【(゚Д゚)シメシウイング付けちゃおかしいか」と聞いた。
すると生徒の一人が、「NAオートマフルエアロの白いGTOでGTRチギれるとは冗談が過ぎるぞな、もし」と言った。
ATだろうが相場より高かろうが、俺の銭で俺が買うのに文句があるもんかと、さっさとオイル交換を済まして控所に帰ってきた。
十分経って次のイエローハットにでると【NAオートマフルエアロの白いGTOでGTRを余裕でチギる也。但し笑う可からず】とVIPカーのリアウインドウに書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
焼餅の黒焦(反対語は、焼餅は狐色)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと見物する町もないような狭い都に住んで、外に何も芸がないから、(゚Д゚)シメシGTO光臨を
日露戦争のように触れちらかすんだろう。憐れな奴らだ。
免許取った時から、クリアテールのミニバン乗ってるから、いやにひねっこびた、マフラーだけ変えて吸気系は弄らない様な小人ができるんだ。
相手がF1なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。ミニバンの癖に乙に毒気を持ってる。
「こんないたづらが面白いか、卑怯な冗談だ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「自分がしたことを笑われて怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。
やな奴だ。
わざわざ東京から、こんな奴を教えにきたのかと思ったら情けなくなった。