「なぜナポリタンは赤いのだろうか」のガイドライン

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184水先案名無い人
降り注ぐスマート・ボムを眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「なぜアメリカはイラクに爆弾を落とすのだろうか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「イラクの石油が狙いさ」などと受け売りの知識を述べて悦に入る浅薄な人間もいるが、
それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。
「ネオ・コンサバティブ」という考えがある。
アメリカ的な民主主義や人権、市場主義などの価値観を絶対として、
他の国にもその価値観を押しつけるというものである。
つまり、本来の国家がどのような主義であろうとも、それがアメリカ的自由主義から
異なるものであるとすれば、毒々しく悪く見えるはずなのだ。
目の前のイラク人は敵か否か?
それはアメリカを支持する側に回ってみることでわかる。
偏った方向から観察することで、自らの思考は停止し、
イラクが悪の枢軸国に見えるはずなのだ。
爆弾を落としてみたところ、流れる血は赤かった。
よってイラク人も我々も同じ人間であると言える。