もし、石原慎太郎が総理になったら…

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716無党派さん
心理学・社会学・経済学は、19世紀にセットで生まれた思想です。
18世紀まで、「人間は理性的な存在である、目に見えるものが真実である」という
前提で物事が考えられていましたが、フランス革命という「理想」の結果の陰惨さから、
思考枠組の再検証がなされました。
心理学は「人間は思っていることとやっていることが違う、これはなぜか」
社会学は「社会は意図したことと、結果がえらい食い違う、これはなぜか」
経済学は「経済という目に見えないものを、どうすれば捉えることができるようになるか」
というところから出発し、「目に見えるもの」と、「目には見えないが、その後で
動いている理屈」を分け、後者をモデル化(理論化)したものが、それぞれの学問です。
それぞれの分野の最先端は19世紀時点より遥かに進み、政治政策提言にも有用なものとして
機能していますが、これらの学問と自分の生活の有機的繋がりを実感できる生活をしている者は
少なく、「実感主義」が基調をなす日本においては、学問的成果による批判は、
「実感にそぐわないから、意味がない」の一言で切って捨てられることが、しばしばあります。