やっぱ民主党政権をつくる必要があるんだね23

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420無党派さん
 民主党と自民党の構造改革案の違い(1)

 民主党はグローバルスタンダードの不良債権厳格査定を行った上でその不良債権を2〜3年で
最終処理しようと言っています。都銀でその額30数兆円ともいわれている。その過程で起きる
企業倒産やリストラに備えるために職業教育、失業保険の期間延長などの費用4兆円を新たに
拠出します。その費用は無駄な公共事業の中止、経済波及効果の低い地方への公共投資から
都市基盤整備、福祉施設への投資など経済波及効果も高く経済構造の変革にも役立つ分野に
投資を移行する事で公共事業の総額を3割カットするなどの財政努力で捻出します。これによって
不良再建最終処理が終わる3年後には確実に景気がよくなるというのが民主党の主張です。
 それに対して自民党は今までの経済失政を問われかねないグローバルスタンダードの不良債権
厳格査定を断固拒否して甘い査定で算出された12兆円だけを2〜3年かけて処理しようとしている
ようです。このような甘い査定では不良債権額は少なめに見積もられ結果、不良債権と査定されて
いなかった債権が新たに不良化して貸し倒れと言った事態が多発しているにもかかわらずです。
 このような予期せぬ債権の不良化が起きると銀行が債権の貸し倒れに備えて普段から積み立てている
引当金だけでは対応しきれず、その負担は国民に転嫁される可能性が高くなります。
不良債権が少なく見積もられていると銀行の経営計画も甘めに設定され合併やリストラ 、
資産の売却などの企業努力も停滞するので、予期せずに債権が不良化して銀行の経営が
目に見えて悪くなってからでは、もう手遅れの状態になりさらに国民負担増大の可能性が高くなります。
その結果、経営トップの責任も不明、リストラも不充分のまま4兆円もの血税で不良債権を穴埋め
して再建したのが旧長銀、今の新生銀行です。自民党は今までと同じ過ちをまた繰り返そうとしている。
 しかも自民党は2〜3年我慢すれば景気は良くなると言っていますが、自民党のやり方では2〜3年
我慢しても景気は良くなりません。なぜなら景気が良くなるというのは、不良債権の最終処理が終わると
言う前提の話ですが自民党が実際にやろうとしているのは全不良債権の1/3程度の額にすぎないから
です。自民党は骨太の方針で30数兆ある不良債権を全額2〜3年で最終処理すれば、その後には
景気は良くなるという話を巧妙に利用し、実際には骨太の方針が求めているような不良債権最終処理は
行わず、12兆円しか処理しないのにあたかも骨太の方針の言う最終処理を行うように見せかけて
国民を騙して2〜3年経てば景気が良くなるなどと妄言を言っているのです。