■村上春樹的永田町■

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66無党派さん
僕は坂口の頭が大好きだった。坂口の頭は
古代ペルシアのガラス細工のように繊細で、
それでいてその背後にはジュリアス・シーザー
のような権威が備わっている。僕は坂口の
頭の右側から勢いよく息をふきかけてみた。
坂口の髪はふわりを浮き、べたんと音をたてて
左側に倒れた。息をふき終わると、まるでばねが
入っているかのように、元のとおりに戻った。