やっぱ民主党政権をつくる必要があるんだね8 

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551産経よりお褒めのお言葉
主張 評価できる民主党の報告
【教科書政策】
 歴史教科書問題について、民主党のワーキングチームは「自虐的表現」を懸念し、教科書の採択を一部教員にまかせないことを求めた中間報告をまとめた。今日の教科書問題を的確にとらえた部分が多く、大筋で評価したい。
 民主党の中間報告はまず、教科書の記述について「発達段階にある子供の教育に使われるという観点から、一定の制約をせざるを得ないが、言論の自由は最大限に保障されなくてはいけない」としている。検定制度の趣旨と憲法が求める言論・表現の自由との関係を重視した考え方である。同じ野党でも、家永教科書訴訟などでは検定制度を批判しておきながら、今回は一転して特定教科書の不合格を求めた社民党とは、際立った違いを見せている。
 中間報告が「残虐な表現や、祖先や民族に対する愛情をはぐくまないような教育が子供たちの心に与える影響について、私たちは無関心であるべきではない」としている点も評価したい。実際にこれまでは、日本兵が中国人女性を短刀で刺し、赤ん坊を足げにしている反日宣伝用の中国の残酷壁画などが、小中学校の教科書に載っていたのである。
 教科書採択についても、有意義な提案が含まれている。「調査員が事前にリストを作成する絞り込みや、いわゆる学校票の制度も保護者の権利を弱めるものである限りは認めがたい」という部分だ。日教組など一部の教員だけで教科書を選ぶことへの危惧の念が込められている。日教組出身議員もいる民主党内で、よくここまで議論が煮つまったものだ。
 もちろん、同意できない部分もある。政府見解と教科書の関係について「教科書の記述は国の歴史認識の範囲内にあるべきであり、これに反する歴史教育を行うべきではない」とするくだりだ。日本の植民地統治などを謝罪した平成七年の村山富市首相談話などは日本政府の歴史認識であっても、教科書の原則自由な記述まで拘束しない。これは政府自身も認めている。
 こうした一部の認識への疑念を差し引いても、全体としては納得できる内容といえよう。与党だけでなく、野党側にも教科書正常化の動きが生じたことは、教育改革を進めるうえで歓迎すべき傾向である。