結局、最善の選挙制度は何なのか?(2)

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322ムネオ麦茶
>>316 (=二九六)
>ここがよくわからない。小選挙区だと野党が選挙協力するのか?それは2大政党ではなく連
>合政権ではないか?
というよりも、小政党が淘汰されることで、必然的に政党支持層の再編が進むということで
す。別に選挙区レベルでの連立と読んでもらって構いません。

>政党レベルで求心力が働く、というのは一般的には2回投票制の小選挙区への評価のはずである。
どうやら二九六氏は空間モデルでのポジション・テイキングと、政党組織の凝集性という二
つの話を混同しておられるようだ。

求心力、遠心力というのは空間モデルでの政策立地の話。つまり、中位投票者に擦り寄るイ
ンセンティブが働く選挙制度は求心力がある、左右両極端の有権者に擦り寄るインセンティ
ブが働くかも知れないのは遠心力がある、そういうこと。選挙区選挙についてはコックス、
比例代表についてはシェプスリ=グリーンスパンあたりを参照してくれ。

比例代表は残念ながら求心力は働かない。しかも、政策的に近い政党が潜在的な支持層を共
食いし、激烈な競争を食い広げてしまう(=有権者を組織化しようとする)という欠点があ
る。

決選投票小選挙区制は、政策立地では遠心力が働く。経験的にはフランス第三共和制、第五
共和制。アメリカの予備選挙も不完全ながら同一の作用がある。

二九六氏が混同しておられるのは、政党組織の凝集性(cohesiveness)ということであろう。
つまり、政党幹部に権限がどれだけ集中するか。