結局、最善の選挙制度は何なのか?(2)

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262二九六
小選挙区のイタイところは新規参入を阻止するところである。
前スレで指摘したかもしれないけど、新たなテーマ・政策課題
が発見されたときにそれを掲げた政党が進出することによって
その問題が議会過程に上げられる。ヨーロッパの環境政党もそ
う、デンマーク(だったかな?)にあった老人党みたいなのも
そう。包括政党がカヴァーしてこなかった政策課題に光を当て、
同時にそのために必要な人材を効率的に議会に送り出せるのが
比例代表のよいところである。
このように書いて前に反論があったのがカリフォルニアの排ガ
ス規制についてであるが、あれはカリフォルニアの消費者団体、
環境保護運動が強かったことが重要である。ラルフ・ネーダー
の緑の党がカリフォルニアで発展したのは、それを母体として
いるから。逆に他州に進出できないのは、小選挙区が阻んでい
るから、と考えてよさそうです。

小選挙区制における新規参入は地域利害をベースにした政党に、
ほぼ限られる。イタリア北部同盟が流行りだしたのも並立にして
から。カナダの改革党、ケベック連合もそう。小選挙区制の適否
を考える際には、地域性という問題を常に考えねばならない。