ムコ殿は外交官がお好み?外務官僚と連日のバトルを展開している田中真紀子外相=写真。
「伏魔殿」改革で乗り込んだ彼女にとって、さぞや「外務」と名の付くものはお嫌いかと思えば、
さにあらず。実は就任当初、田中家サイドが長女(26)の見合い相手を省内で探すよう、外務省
関係者に依頼していたというのだ。「世の中には家族、使用人、敵しかいない」という真紀子外相
にとって、「スマートで洗練された若手キャリア」は家族になる資格があるようだ。
(中略)
真紀子氏の外相就任早々のことだ。「お見合い相手にふさわしい前途有望な若手キャリアをピック
アップして」と田中家サイドが複数の外務省関係者に依頼した。そのムコ候補にのぼったのは、
30歳代の「首席事務官」といわれる各課のナンバーツーを中心としたいわゆるエリートたちだ。
首席事務官は、課長の片腕となって、実際の外交業務の判断から、相手国のカウンターパート
とのやりとり、果てはマスコミ対応まで幅広く対応する能力が求められる。
未来の次官、大物大使をめざすキャリア官僚にとって、幹部に対して能力をアピールする第一の
登竜門となっているのだ。
見合い相手候補に名が上がったのは、欧州局や北米局、アジア太洋州局など「枢要な局の、
これまた枢要な課の首席の数人」(外務省筋)。
実際に、「お見合いをしてみないか」と打診された若手キャリアの1人は「かつてお世話になった
ある人から、(真紀子外相の長女と)お会いしてみる気はないかと聞かれたことがある」と打ち明ける。
この若手キャリアは結局、実際に会うところまではいかなかったというが、「私じゃないだれかが
必ず見合いをしているはずだ」と話す。
また、別の若手キャリアも「自分のところにも、それに近い話がきたこととがあるが、今は
それどころではなかった」と、話が進まなかったことを明らかにしている。
田中家側から若手キャリアの人選を頼まれたという、ある外務省関係者も、「お嬢さんはとても
魅力的な方ですよ。そういうことがあっても、何ら不思議はないでしょう」と、その事実を認めている。
米国留学経験があり、多感な時期に、父・角栄氏に連れられて諸外国を歴訪した真紀子外相だけに、
「華麗な外交の場は、今でもあこがれなのはず。ただ、お嬢さんは自分のように猛烈な政治家タイプ
でもないので、外交官夫人が良いと考えたのではないか」(外務省筋)との見方も。
では、ムコ殿探しは順調なのか−−。先の外務省関係者らも真紀子外相と役所とのバトルが続いて
いることから、「今は、もう疎遠になっているから…」というばかり。どうも、ムコ選びの現実味は
薄くなってくる。
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