■村上春樹的永田町■

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1名無しさん
僕は広務に電話をかけ、選挙でどうしても当選したいんだ。
話すことがいっぱいある。話さなくちゃいけないことがいっぱいある。
世界中に政治以外に求めるものは何もない。選挙で当選して議員バッチをつけたい。
何もかもを選挙から最初からはじめたい、と言った。
広務は長い間電話の向こうで黙っていた。
まるで世界中の細かい雨が世界中の芝生に振っているようなそんな沈黙が続いた。
僕はその間ガラス窓にずっと額を押し付けて目を閉じていた。
それからやがて広務が口を開いた。『君、今どこにいるんだ?』と彼は静かな声で言った。
僕は今どこにいるのだ?
僕は受話器を持ったまま顔を上げ、電話ボックスの周りをぐるりと見まわしてみた。
僕は今どこにいるのだ? でもそこがどこなのか僕にはわからなかった。見当もつかなかった。
いったいここはどこなんだ?僕の目に映るのはいずこへともなく歩きすぎていく無数の人々の姿だけだった。
僕はどこでもない場所のまん中から広務を呼びつづけていた。
2無党派さん:2001/05/11(金) 18:44
……どうしろとゆうのだ(笑
3無党派さん:2001/05/11(金) 18:48
「ねっ、ここにいる人たちがみんなマスターベーションしてるわけ? シコシコって?」と緑は議場を見下ろしながら言った。
「たぶんね」
「男の議員って女の議員のことを考えながらあれやるわけ?」
「まあそうだろうね」と僕は言った。「株式相場とか議院証言法とか綿貫民輔のことを考えながらマスターベーションする議員はまあいないだろうね。まあだいたいは女の議員のことを考えてやるんじゃないかな」
「綿貫民輔?」
「たとえば、だよ」
4無党派さん:2001/05/11(金) 18:50
なんかおもろい
5無党派さん:2001/05/11(金) 18:54
ここみたいにすんの? 盛り上がるかね?
http://cocoa.2ch.net/soccer/kako/969/969739518.html
6無党派さん:2001/05/11(金) 18:55
日曜日の朝の九時半に真紀子は僕を迎えに来た。僕は目が覚めたばかりでまだ顔も洗っていなかった。秘書官が僕の部屋をどんどん叩いて、おいコイズミ、女が来てるぞ! とどなったので玄関に下りてみると真紀子が信じられないくらい短いスカートをはいてロビーの椅子に座って脚をくみ、あくびをしていた。朝食を食べに行く連中がとおりがけにみんな彼女のすらりとのびた脚をじろじろと眺めていった。彼女の脚はたしかにとても綺麗だった。
「早すぎたかしら、私?」と真紀子は言った。「コイズミ君、今起きたばかりみたいじゃない」
「これから顔を洗って髭を剃ってくるから十五分ぐらい待ってくれる?」と僕は言った。
「待つのはいいけど、さっきからみんな私の脚をじろじろ見てるわよ」
「あたりまえじゃないか。首相公邸にそんな短いスカートはいてくるんだもの。見るにきまってるよ、みんな」
「でも大丈夫よ。今日のはすごく可愛い下着だから。ピンクのですてきなレースの飾りがついてるの。ひらひらっと」
7無党派さん:2001/05/11(金) 18:56
>>5
龍と春樹は違うっての。
8無党派さん:2001/05/11(金) 19:15
 日曜日のお茶の水は模擬テストだか予備校の講習だかに行く中学生や高校生でいっぱいだった。清美は左手でショルダー・バッグのストラップを握り、右手で僕の手を取って、そんな学生たちの人混みの中をするすると抜けていった。
「ねえノナカ君、景気対策と構造改革の違いをきちんと説明できる?」と突然僕に質問した。
「できると思うよ」と僕は言った。
「ちょっと訊きたいんだけれど、そういうのが日常生活の中で何かの役に立ってる?」
「日常生活の中で何かの役に立つということはあまりないね」と僕は言った。「でも具体的に何かの役に立つというよりは、そういうのは物事をより系統的に捉えるための訓練になるんだと僕は思ってるけれど」
 清美はしばらくそれについて真剣な顔つきで考えこんでいた。「あなたって偉いのね」と彼女は言った。
9無党派さん:2001/05/11(金) 19:18

「ピース」と清美は言った。

「ピース」とたか子は言った。
10無党派さん:2001/05/11(金) 19:24
 コーヒーを飲んでしまうと僕と優子は病室に戻った。父親はまだぐっすりと眠っていた。耳を近づけると小さな寝息が聞こえた。午後が深まるにつれて窓の外の光はいかにも春らしいやわらかな物静かな色に変化していった。鳥の群がやってきて電線にとまり、そして去っていった。僕と優子は部屋の隅に二人で並んで座って、小さな声でいろんな話をした。彼女は僕の手相を見て、あなたは百五歳まで生きて三回結婚して交通事故で死ぬと予言した。悪くない人生だな、と僕は言った。
11無党派さん:2001/05/11(金) 19:40
ムネオを登場させてくれ
12とはずがたりとハードボイルドワンダーランド:2001/05/11(金) 20:06
村上春樹が実は結構好きだったりする。やれやれ。
13ななしー:2001/05/11(金) 21:25
8の女の子の名は聖子の方が良いと思われ。
14無党派さん:2001/05/11(金) 22:44
「金持ちなんて、みんな、糞くらえさ。」
カズオは言った。
15名無し:2001/05/11(金) 23:00
何をしているのか? 男はフランス語で訪ねた。
「総理大臣」僕は英語で答えた。
「総理大臣?」
僕は簡単にルールを説明してやった。前の総理大臣が病気でICUに入る。
側近が金を集める。俺たちがそれを配る。党大会で承認される。国会で議決されて天皇から任命される。

男はしばらく聞いていたが、僕が内閣不信任案を三度くらった話を
聞き終わると、何故辞職しないのかと僕に訊いた。
「もうヤケッパチだからさ。」
16名無し:2001/05/11(金) 23:12
突撃隊はある国立大学で政治学を専攻していた。
「僕はね、ま、ま、マルクスの勉強してるんだよ」と最初に会ったとき、彼は僕にそう言った。
「マルクスが好きなの?」と僕は訊いてみた。
「うん、大学を出たら共産党に入ってさ、ま、ま、マルクスの思想を実現するんだ」
なるほど世の中にはいろんな希望があり人生の目的があるんだなあと僕はあらためて感心した。
17我輩名無し@文学板:2001/05/11(金) 23:30
あげ。
18無党派さん:2001/05/11(金) 23:59
僕は自分が本会議中に勃起していることに気付いた。
それは僕が今まで経験したことがないぐらい強く激しいものだった。
19無党派さん:2001/05/12(土) 00:41
エウリピデス!
20我輩名無し@文学板:2001/05/12(土) 01:16
 頬杖をついたまま、突然マキコが言った。
 「あなた良いひとよね、私にはそれがよくわかるの」
 「それで?」
 「コイズミ君、自分では気づいてないかもしれないけど、おもしろいしゃべりかたするわよねえ。でもそのしゃべり方、私とても好きよ」
 「水を飲むのは?」と僕は聞いた。
 「美味しい水」
 僕の目をじっとのぞきこんで、マキコが言い直した。
 「じゃ、美味しい水。美味しい水を飲むのは?」
 「もちろん素敵なことよ、それは」
 彼女のきれいな唇が言うと、それは真実であるように思えた。
21無党派さん:2001/05/12(土) 02:35
>>1

「僕」はムネオのこと?
22無党派さん:2001/05/12(土) 02:45
僕が、国会の代表質問中、憲法とはなにか、夫婦別姓にすべきか、とか雑多な国民性生活に
どうでもいいようなことを考えていたとき、2列前のちょんまげ先生は、携帯のメールで、
「聖子のおっぱい、最近、大きくなってきた。」と携帯メールに打電してきた。
23名無し:2001/05/12(土) 02:47
「雨の日には野中はいったい何をしているのかしら?」と真紀子が質問した。
「知らない」と僕は言った。「若手の締めつけとか根回しなんかやってるんじゃないかな。橋本派って旧体質からさ」
「そんなにするのにどうして主流派は負けて内閣にほとんど入れなかったの?」
「知らないな。でも頭の構造が政治に向いてないんじゃないかな。つまりYKKなんかに比べてさ」
「あなた意外にいろんなこと知らないのね」と緑は言った。「コイズミ君って、世の中のことはたいてい知ってるのかと思ってたわ」
「世界は広い」と僕は言った。
24我輩名無し@文学板 :2001/05/12(土) 02:51
>>23
真紀子→緑にいきなり変化してまっせ。
25無党派さん:2001/05/12(土) 02:52
僕が議員会館のトイレで小用を足していたとき、ムネヲがやってきて、「最近役に立たなくなって・・・」
とつぶやいた。
2623:2001/05/12(土) 02:53
>>24
失敗!!
27   :2001/05/12(土) 02:54
「雨の日には野中はいったい何をしているのかしら?」と真紀子が質問した。
「知らない」と僕は言った。「若手の締めつけとか根回しなんかやってるんじゃないかな。橋本派って旧体質からさ」
「そんなにするのにどうして主流派は負けて内閣にほとんど入れなかったの?」
「知らないな。でも頭の構造が政治に向いてないんじゃないかな。つまりYKKなんかに比べてさ」
「あなた意外にいろんなこと知らないのね」と真紀子は言った。「コイズミ君って、世の中のことはたいてい知ってるのかと思ってたわ」
「世界は広い」と僕は言った。
28無党派さん:2001/05/12(土) 03:02
名スレの予感
29無党派さん:2001/05/12(土) 10:17
「ヤスヒロ、もし彼がそこにいてくれたなら、いろんなことはきっとうまくいくに違いない。全ては彼を中心に回転するべきなのだ。許すことと憐れむことと受け入れることを中心に。」
30無党派さん:2001/05/12(土) 10:21
「ある日私たちあの党の選挙運動を手伝うことになって、女の子たちはみんな一人二十個ずつの夜食用のおにぎり作って持ってくることって言われたの。冗談じゃないわよ、そんなの完全な性差別じゃない。でもまあいつも波風立てるのもどうかと思うから私何も言わずにちゃんとおにぎり二十個作っていったわよ。梅干し入れて海苔まいて。そうしたらあとでなんて言われたと思う? 小林のおにぎりは中に梅干ししか入ってなかった、おかずもついてなかったって言うのよ。他の女の子のは中に鮭やタラコが入っていたし、玉子焼きなんかがついてたりしたんですって。もうアホらしくて声もでなかったわね。革命云々を論じている連中がなんで夜食のおにぎりのことくらいで騒ぎまわらなくちゃならないのよ」
31無党派さん:2001/05/12(土) 13:26
エウリピデス
32無党派さん:2001/05/12(土) 14:40
「ポマード」と静香が言った。
33無党派さん:2001/05/14(月) 00:55
「本当は私あの党には入りたくなかったの」と清美は言って小さく首を振った。「私はごく普通の保守政党に入りたかったの。ごく普通の政治家が目指すごく普通の政党に。そして楽しく有意義な議員生活を送りたかったの。でも親の仕事の関係であそこから立たされちゃったのよ。ほら親が労組の幹部やってるとそういうことあるでしょ? この子はゆくゆくは我々労働者の地位を向上させてくれる大臣さんだね、ってね。で、当選しちゃったわけ。二十六年議員やったけどどうしても好きになれなかったわ。一日も早くここを出ていきたい、一日も早くここを出ていきたいって、そればかり考えて会議したり質問したりしてたの。ねえ、私って政調審議委員までやったのよ。そんなに党が嫌いだったのに。どうしてだかわかる?」
「わからない」と僕は言った。
「アカが死ぬほど嫌いだったからよ。だからいつも市民運動にくっついてたの。悪印象を演じてやろうって思ったの。一度政権政党に入ったら負けだって思ったの。一度入ったらそのままずるずる野中の腰巾着になるんじゃないかって怖かったのよ。三十九度の熱があるときだって這って市民運動に行ったわよ。党首がおい辻元具合悪いんじゃないかって言っても、いいえ大丈夫ですって嘘ついてがんばったのよ。それで次期党首候補まで呼ばれて期待されたわ。だからこそ私、最近は批判一本でやってるのよ。だってあの党に政策なんか与えちゃったらたまらないもの。そんなの冗談じゃないわよ」
34無党派さん:2001/05/14(月) 02:17
「私ね、採決の時綿貫議長の前で裸になっちゃったの。全部脱いでじっくり
見せてあげたかったの。ヨガみたいにやって。はい、民輔、これオッパイよ、
これオマンコよって」
35無党派さん:2001/05/14(月) 02:54
「おにぎりの具」
宗男はそうつぶやくと、ふと目を閉じて、コンビニエンスストアの
陳列棚を思い浮かべていた。
地元北海道産のコシヒカリで、さまざまな具材が包み込まれている。
代表的な鮭、梅干はもとより、最近ではツナ・マヨなどという一昔
前には考えられないものまでおにぎりの「具」となっている。

「おにぎりの具。それは想像力。」
宗男は閉じていた目をゆっくりと開けると、自分に言い聞かせるように
そう言った。
「10グラム1万円のキャビアがおにぎりの具になったって
おかしくない。ならば・・・」
キャビアの故郷である北の海を見つめながらそうつぶやくと、
暗雲が立ち込めていた暗い北方の空に一筋の光が見えてきた。

「福沢諭吉がそのまま具になって何がおかしいというのだ!」

宗男の想像力が確信に変化した瞬間だった。
すばやい行動力が自慢の宗男は、さっそくおにぎりの「具」を
調達に、近くのJAに向かうのであった。
36無党派さん:2001/05/14(月) 07:41
>>35
ワラタ。
37無党派さん:2001/05/14(月) 19:59


  民主は自民の対極としてではなく、その一部として存在している
38無党派さん:2001/05/14(月) 20:01
 コーヒーを飲んでしまうと僕と優子は病室に戻った。小渕はまだぐっすりと眠っていた。耳を近づけると小さな寝息が聞こえた。午後が深まるにつれて窓の外の光はいかにも春らしいやわらかな物静かな色に変化していった。鳥の群がやってきて電線にとまり、そして去っていった。僕と優子は部屋の隅に二人で並んで座って、小さな声でいろんな話をした。彼女は僕の手相を見て、あなたは百五歳まで生きて三回内閣不信任案を提出されて交通事故で死ぬと予言した。悪くない人生だな、と僕は言った。
39無党派さん:2001/05/14(月) 22:28
age
40無党派さん:2001/05/15(火) 00:37
翌週の月曜日の衆院本会議場にはイチロウは見あたらなかった。
僕は議場の中をざっとみわたして彼がいないことをたしかめてから
議席に座り、開会までイチロウに手紙を書くことにした。
新宿のガード下で「悪党小沢」という落書きを見たこと。自衛隊に入隊しているイチロウの
長男のこと。江田五月との人間関係のこと。殴られるコマーシャルはなかなかよかった
ということ。君と会った直後に小渕首相が倒れたこと。
イチロウと別れて5年、彼と会えなくなって僕は
どれくらい彼のことを求めていたかということがわかるようになった。
君のいなくなった党は退屈きわまりないが、ようやく議案を提出できる議員が集まり、
政策を議論している。君がいなくなってから、何をしてもつまらなく感じるように
なってしまった。一度君に会ってゆっくりと話がしたい。
もしできることなら君の自由党をたずねて、何時間かでも面会したい。
せめてを党の機関誌を送って欲しい。だが保守党の僕にそれは可能だろうか?
そしてもしできることならまた前のように「首相にはリーダーシップが必要だ」
と言ってほしい。
やがて憂鬱そうな顔をした綿貫議長が入ってきてハンカチで額の汗を拭いた。
「これより会議を開きます」
41無党派さん:2001/05/15(火) 08:11
「かっこう」とマキコが言った。
42無党派さん:2001/05/15(火) 14:10
「怖いんです、私」とマキコは囁くように言った。
「怖くてたまらないの。どうしようもないくらい」
「怖い? メディアに追及されることが?」
マキコは小さく首を振った。
そしてしばらくグラスの縁に唇をそっとつけていた。
どう説明すればいいものか、思い悩んでいるみたいだった。
「違うんです。そうじゃないの。
別にメディアのことなんてどうでもいいんです。
だって、メディアのに何が出たって私はかんけいないもの。
そうでしょう?役人が慌てるだけだわ。
私が言ってるのは全然別のことなの。
あの役所ぜんたいのこと。
あの役所にはね、つまりね、何かちょっとおかしいところがあるんです。
ちょっとまともじゃないっていうのかな……
歪んでいるところがあるの」
マキコは黙った。
コイズミはウィスキーを飲み干し、おかわりを注文した。
そして彼女のためにも二杯めのブラディー・マリーを取った。
43無党派さん:2001/05/15(火) 15:10
>>32は悪くないな。むしろ面白いかもしれない。」と僕は思った。
44無党派さん:2001/05/15(火) 22:21
「そうはみえないかもしれないけど、私だって役人とのことで
傷ついたのよ、ずいぶん」
とマキコは小さな声で言った。
「それでいろいろあって結局アーミテージとの会合も辞めちゃったの。
傷ついたの。辛かったし。
私ってある種のことが上手く他の政治家みたいに処理できないの」
「うん」とコイズミは言った。
「いまでもまだ傷ついている。
そのことを考えると今でも時々ふっと死んでしまいたくなる。」

マキコはまた指輪を外して、またもとに戻した。
それからブラディー・マリーを飲み、眼鏡をいじった。
そしてにっこりと笑った。

我々二人の間には何かしら相通じるところがある、とコイズミは
あらためて思った。
だからこそ一目会った時からコイズミはマキコに好意をいだいていたのだ。
45無党派さん:2001/05/15(火) 22:45
野党というのは三葉虫に似ている、あるいは三葉
虫といのは野党に似ている。
僕は内閣法制局で法案を作るようになってからそれを切実
に実感するようになった。野党というのは三葉虫に
似ている、あるいは云々。
どれだけ潔癖な批判で与党を攻撃したとしても、
論旨はあっちに行ったりこっちに行ったりして、
結局は単なる批判だけに終わってしまう。
野党は与党の失政がないと生きていけないのだ。
失政がなければ議席は増えないし、永遠に政権も手に
入らない。
なんだかまるでぐったりした三葉虫を何匹か積み
重ねたみたいだ。生あたたかくて、しかも不安定だ。
そんなものが化石になるなんて − 化石だよ −
すごく恥ずかしいことだと僕はときどき思う。本当に
顔が赤らむことだってある。
46無党派さん:2001/05/15(火) 23:08
そんなコイズミに刺すような視線が・・・そうもう一人の
女性閣僚,扇チカゲである。
そんな二人の間に座った老人は口からよだれを垂れ流し
その長い一生を終えようとしていた・・・・・。
47無党派さん:2001/05/16(水) 02:04
「死ぬんかい!」
>>46の展開に、僕は突っ込まずにはいられなかった…
48無党派さん:2001/05/16(水) 14:15
「君はここで何をしているの?そして君は何なんだろう?」

「おいらはムネオだよ」と彼は言ってしゃがれた声で笑った。
「ご覧のとおりさ。アホの坂田の仮面をかぶって、
人には見えない世界で生きている。金を積んで政界に入った。
ずっと昔のことだけどね。思い出せないくらい昔のことだよ。
その前おいらが何だったのかももう思い出せない。
とにかくそれ以来人の目につかなくなった。
つくまい目につくまいとしていると、
自然に目につかなくなっちまうものなんだよ。
そしていつからだったか、ノナカの子分になって橋本派に
住み着くようになったんだ。橋本派に置いてもらって、
利権のおこぼれをもらっている。
おいらだって、小銭をかせぐ場所は必要だものね。
アホの坂田にだって金は必要さ。そうだろう?」

「もちろん」と僕は相槌を打った。
49無党派さん:2001/05/16(水) 14:20
おもろい!名スレの予感
50無党派さん:2001/05/16(水) 15:24
このスレはおもしろい、と僕は思った。それは素直な感情だった。しかし同時に不安も感じざるをえなかった。コイズミが首相になってから、マキコや塩爺やツジモトや平蔵みたいな、見ているだけで楽しくて楽しくてしょうがなくなるものが増えたからだ。これまでモリが首相だったときも、たしかにおもしろくなかったとは言えない。しかしそのおもしろさとはまったく異質の、アルキメデス的なおもしろさがある。危うさがおもしろさにつながっている。それはみんなわかっていることだったが、みんな無視していることだった。
51無党派さん:2001/05/16(水) 21:50
コイズミの言ったことは正しい。文明とは改革である。表現し、改革すべきことがなくなった時、文明は終わる。パチン・・・・・・OFF。
52無党派さん:2001/05/16(水) 22:24
「完璧な内閣などといったものは存在しない。完璧な政治が存在しないようにね。」
優子が大学生のころ家に訪ねてきたある政治家は優子に向かってそう言った。
優子がその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだったが、少なくともそれをある種の慰めとしてとることも可能であった。
しかし、それでもやはり、優子が実際に政治家になるという段になると、いつも絶望的な気分に襲われることになった。
夜明けの柔らかな白い光がさすベッドの中で優子は僕にこう語った。
「でも、パパが目指していたのは完璧な内閣だったのよ。それだけは信じて欲しいの」
「派閥のバランスだって取れてたし、就任早々に官僚と喧嘩する大臣もいなかった。」
53無党派さん:2001/05/17(木) 19:26
僕は熱心に彼女を説得した。これ以上目立ってもらっては困るのだ。
彼女の行動はいつもまわりの人間を騒がしくしていた。それは大臣に
なっても変わらなかった。まわりを騒がすのは僕一人で十分なんだ。
お願いだ、マキコ。少し黙っていてくれ。
そう言って僕は、彼女の目を見つめた。彼女は少し目をそらし、ちょっと
考えるようなそぶりをして、ゆっくりとこう言った。
「じゃあ、塩爺に相談してみるわ」
54無党派さん:2001/05/17(木) 20:30
「完璧な真紀子などといったものは存在しない。完璧な自民党が存在しないようにね。」
55無党派さん:2001/05/17(木) 20:34
「夏が近づくにつれて優子の目は前にも増して透明に感じられるようになった。それはどこにも行き場のない透明さだった。時々優子は特にこれといった理由もなく、何かを探し求めるように青木の目の中をじっとのぞきこんだが、そのたびに青木は淋しいようなやりきれないような不思議な気持ちになった。」
56無党派さん:2001/05/18(金) 00:24
「このスレはとても良いね」
「そうね。春の小熊が見たら、うれしくなって、でんぐり返りするくらい」
「…静かだね」
「そうね。ひっそりした海辺の町の猫がまどろむのにちょうど良い静けさだと思うわ」
「塩爺みたいな静けさ?」
「塩爺みたいな静けさよ」
僕たちはしばらく見つめあって、微笑していた。
もうしばらくたてば、また、あの怒号の中に戻るのだけど、という言葉はお互いの胸の中にそっとしまいこんだまま。
57無党派さん:2001/05/18(金) 00:57
「ノナカくんは聖子が好きだったの?」
相変わらず、猫は二人の足下でシーツの感触を楽しんでいる。初夏の日差しはこの部屋
の生物たちを軽く包んでいた。
「そうでもないさ」彼の声は意外と穏やかだった。優子は、この人は優しい人だと断
定した。でも優しいだけだとも思った。
いつの間にかウ゛ァギナにペニスが挿入されていた。
「こんなものなの?」
「こんなものさ」
58無党派さん:2001/05/18(金) 14:12
語るべきものはあまりに多く、語り得るものはあまりに少ない。
おまけに民主党は死ぬ。
一秒ごとに民主党は死んでいく。路地で、屋根裏で、荒野で、そして駅の待合室で、
コートの襟をたてたまま、民主党は死んでいく。
お客さん、列車が来ましたよ!
そして次の瞬間、民主党は死んでいる。
可哀そうに、民主党には墓石さえもない。
民主党は土に戻り、その上に雑草が茂るだけだ。報い、と人は言う、
当然のことさ、民主党は他人や自分自身をあまりに利用しすぎたんだもの。
まるで屍肉を喰うようにね。
 しかもそもそも、それが民主党なのだ。誰にそれを非難することができよう?
鳩山もそんな死者の列の中にいる。そして死臭はいつまでも鳩山の体から去りはしない。
 死臭、か。
59無党派さん:2001/05/18(金) 21:50
age
60無党派さん:2001/05/18(金) 22:25
棒読みage
61無党派さん:2001/05/18(金) 22:47
「女優時代にグラビアをとった沖縄の海の色に似ている。」
チカゲはその車体を一目見たときそう思った。
薄いメタリックブルーの新型セダン。国土交通省に導入することになった
ハイブリッドカーだ。その車体は、記者団のフラッシュでますます輝く。

最近、真紀子に人気を奪われているチカゲはあせっていた。
外務省と戦う真紀子。官僚と戦うという同じキャラではつまらない。
これからは「環境のチカゲ」で行こう、とチカゲは真新しいハイブリッドカー
を見つめながら、そう思っていた。

「こういう車を役所が積極的に利用していくことで、民間の意識もあがる。
民間でのハイブリッドカーの利用が増えれば、東京の大気汚染の問題も
解決できるかもしれませんし、こういう21世紀型の技術の進展という
のが大切なんです。」
そう記者団に言い放つチカゲ。今日も「21世紀型」というフレーズを
使ったという一種の安堵感からふっと気が緩み、記者団に微笑みかけながら
さあこれから試乗ということで、車に乗りかけた瞬間だった。

「大臣、こういう車が増えると、ガソリン税が減るのですが、国土交通省と
してはその辺どうなんでしょう?」

思わずサザエさんの「んっがんんんっ」状態になったチカゲがそこにいた。
そして全く聞こえないふりをしながらも、動揺を隠しきれず、まさに記者団を
ひき殺そうかという勢いで、ハイブリッドカーのアクセルを踏むのであった。
62無党派さん:2001/05/18(金) 23:24
>>61
ちょっと違うぞ。
春樹は体言止めをあんまり使わない。
63無党派さん:2001/05/19(土) 00:38
61は片岡義男的だ。
64無党派さん:2001/05/19(土) 01:41
やれやれ
65無党派さん:2001/05/19(土) 12:06
「このスレ、何人で書いてるのかしらね」ティカゲはそっと囁く様に聞いた。
「三人か、四人か。いや、もっとかも」僕はぼんやりと答えた。でも、特にそうだという根拠は何も無いのだ。ただ、何となくそう思うだけだ。塩爺の話し方のように特徴ある文体なら直ぐに分かるのだが、みんな春樹調なので分からない。
「あなた、初カキコのくせに分かったようなこと言うのね」マキコは横から口を挟んだ。まるでティカゲに張り合うかのように。
66無党派さん:2001/05/19(土) 16:56
僕は坂口の頭が大好きだった。坂口の頭は
古代ペルシアのガラス細工のように繊細で、
それでいてその背後にはジュリアス・シーザー
のような権威が備わっている。僕は坂口の
頭の右側から勢いよく息をふきかけてみた。
坂口の髪はふわりを浮き、べたんと音をたてて
左側に倒れた。息をふき終わると、まるでばねが
入っているかのように、元のとおりに戻った。
67裏N23cc-04p90.ppp.odn.ad.jp@2ch :2001/05/19(土) 19:37
自民党は久し振りに新しい大臣を出した。

大臣な女の子がみんな、
田中真紀子ならね・・・・。
68無党派さん:2001/05/19(土) 20:28
「李氏からの査証申請が今後二度、三度とあっても、困難だし、無理だ」とマキコは言った。
「李氏からの査証申請が今後二度、三度とあっても、困難だし、無理ィ?」とコイズミが言った。
それはまるで゜こだま゜のようにの心の中がしばらくのあいだ響いていた。
バスのドアがパタンと閉まり、真紀子が窓から手を振った。
何もかもが繰り返される・・・・。

コイズミは一人同じ道を戻り、初夏の光が溢れる部屋の中で「フォーエバーラブ」を聴き、
コーヒーを立てた。
そして一日、窓の外を通り過ぎている5月の日曜日を眺めた。
何もかもが崩れてしまいそうなほど胸騒ぎのする5月の日曜日だった。
6968訂正無党派さん:2001/05/19(土) 21:09
「李氏からの査証申請が今後二度、三度とあっても、困難だし、無理だ」とマキコは言った。
「李氏からの査証申請が今後二度、三度とあっても、困難だし、無理ィ?」とコイズミが言った。
それはまるで゜こだま゜のようにコイズミの心の中でしばらくのあいだ響いていた。
バスのドアがパタンと閉まり、真紀子が窓から手を振った。
何もかもが繰り返される・・・・。

コイズミは一人同じ道を戻り、初夏の光が溢れる部屋の中で「フォーエバーラブ」を聴き、
コーヒーを立てた。
そして一日、窓の外を通り過ぎている5月の日曜日を眺めた。
何もかもが崩れてしまいそうなほど胸騒ぎのする5月の日曜日だった。
70無党派さん:2001/05/19(土) 22:40
マルクス・エンゲルス的age
71無党派さん:2001/05/19(土) 23:37
愛する人の胸の中で、少しぐらいは休みたい、真紀子は思った。
その時、洋平は太郎と親子喧嘩をしてい、とっくの昔に
真紀子を抱いたことなどは、露ほども思い出さなかった。
72無党派さん:2001/05/20(日) 12:16
「ふぁ?ステーキ肉?」と塩爺は言った。「わしゃ 昨日ステーキ食ったばかりじゃ。ステーキなんて嫌じゃ。コロッケの方がよろしやろ?」
「あなたは昨日ステーキを食べたかもしれないけど、私たちは食べてないのよ。勝手なこと言わないでよ。だいたいお客をわざわざ夕食に呼んでおいてコロッケ出すわけにいかないでしょ?」
「わしゃ おなごの家に呼ばれてあげたてのコロッケが出てきたら感動するわな。細切りの白いキャベツがぎょうさんついて、しじみの味噌汁があって……生活とはそういうものとちゃいまっか?」
「でも今日はとにかくステーキって決めたのよ。コロッケくらいまた今度死ぬほど食べさせてあげるから、今日はわがまま言わずに我慢してステーキを食べて。お願い」
「よろしやろ・・・・・」と塩爺はあたたかく言った。いろいろと文句は言うけれど、最終的には塩爺はものわかりの良い親切な人間なのだ。
73無党派さん:2001/05/20(日) 12:19
>>66最高!!
「のいる・こいる」だね!
74無党派さん:2001/05/20(日) 21:54
「このスレ、いつまで持つのかしらね」マキコは初夏の白い光の中で、ふと遠い目をして聞いた。
「100以下に落ちかかってるじゃない」
「少なくとも、僕の内閣より寿命は長いはずだよ。僕の内閣よりは」コイズミは答えにならない答えを繰り返した。
「そんなん、どうでもええやろ」塩爺は相変わらずのんきだ。
「おほほほほほほほほほ」ティカゲは相変わらず笑っている。
75無党派さん:2001/05/20(日) 22:50
僕はいすに深く腰をかけた。野呂田委員長の休憩の声は僕につかの間
の休息を与えてくれた。
忙しいのだ、精神的にまいっているのだとは、口が裂けても言えない
立場にあった。きのうもマキコが疲れていたと答弁して叩きあげられ
たばかりだった。
第一委員会室はひとりの質問が終わって、人の出入りがあったりして
ざわついていた。その喧噪の中で、僕はピンク色のはでなスーツの女
が前列に進んできたのを見つけてしまった。
やれやれ、また辻元か、と僕は思った。
76無党派さん:2001/05/20(日) 23:42
優れた本だ。そこにこんな一節があった。

「自民党の優れた外務大臣田中真紀子は三人の外務官僚を入院させたが、この『恐怖政治』に勝誇っている。彼女は言う、『私の政治はあまりにあまねきため、先日補充された秘書官五名は人が手を下すのを待たず、まず自らくたびれてしまったほどである』」

私の政治はあまりにあまねきため、というところがなんともいえず良い。
77無党派さん:2001/05/21(月) 01:04
支持者や選挙運動員への挨拶をひととおり終えてしまうと僕はそのまま
自室にこもってテレビの開票速報を眺めた。僕の得票はその選挙区では
下から二番目で、下には泡沫の無所属候補しかいなかった。
トップの当選者とは8倍近い票差をつけられていた。完璧な敗北だった。
これまで何度落選したのか、僕は数えてみた。思い出せるだけで七回だっ
た。少しすると志位委員長の顔がブラウン管に映し出された。彼は「謀略
ビラ」について涙目で力説していたが、僕にはそれは空虚な演劇にしか
見えなかった。たしかにそのようなビラはあった。しかし、あれを「謀略」
というなら、共産党のアジビラだって謀略だ。ビラがなくたって僕は落選
していた。なにが革命だ。なにが前衛だ。
何かを考えなくてはと思うのだけれど、何をどう考えていけばいいのか
わからなかった。それに正直なところ何も考えたくなかった。そのうちに
何かを考えざるをえないときがやってくるだろうし、そのときにゆっくり
考えようと僕は思った。少なくとも今は何も考えたくはない。
僕は椅子にもたれて小一時間ブラウン管を眺めていた。まるで体中の力が
抜けてしまったような気がした。大学時代夢見たユートピアは遠い。いや、
この世には存在しないのかもしれない。そう思うと、あのとき僕に声をかけ、
資本論の読書会に誘ったKのことを憎まずにはいられなかった。何度この
思いを繰り返しただろう。こんなに落選を繰り返しながら僕は明日の食事
にも困らず、また次の総選挙でも立候補するのだろう。そしてまた落選する
のだろう。死ぬまでこれを繰り返すのだ。僕は、今の日本もまんざらでは
ないな、と思って、テレビを切った。
78無党派さん:2001/05/21(月) 11:25
「力作ね」
「力作だ」
79無党派さん:2001/05/21(月) 14:14
「時々君は複雑な冗談を言うね」と志位委員長は言った。
「みんなあまり理解してくれないけどね」と小泉は言った。
「僕が冗談を言うと、大抵みんな本気にとるんだ。ひどい政党だ。冗談ひとつ言えない」
「でもきっと僕の党よりはずっとましだよ」と志位委員長は笑いながら言った。
80無党派さん:2001/05/21(月) 17:43
>>77のモデルになりそうな万年候補って、歳とったらどうなるの?」と緑が言った。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/21(月) 18:11
「僕が何をしたというんだい。」
聖子は答えた。「何もしなかったの。それが一番の罪よ。」
「けれど、君にはいい人が見つかったじゃないか。だから......。」
彼女の唇にふさがれた僕の唇は、生々しくうごめいていた。
まるで将来を暗示しているかのように。
82無党派さん:2001/05/21(月) 21:44
あげです
83無党派さん:2001/05/22(火) 09:42
確かにこのスレは面白い。でも・・・
僕は思った。人気のあるスレもいつかはネタがなくなり、消えてしまうものなのだ。
僕は以前ここで人気のあった「もしも昔から2CHがあったら」というスレのこと
を思い出した。あのスレは面白かった。大平首相の急死に始まり、戦前の政界、果
ては戦国時代まで。
僕も一つレスをつけた。ただ僕はあまり歴史に詳しくなかったのでドラゴンクエス
トから作ってみた。自分では傑作だと思っている。でも、僕の傑作に対する反応は
なかった。ここは議員・選挙板だもんなと、このとき改めて思った。
84無党派さん:2001/05/22(火) 11:24
そう思ったとき僕はとても深い井戸の中にいることに気づいた。
上を向いても一筋の光すら見えなかった。
85無党派さん:2001/05/22(火) 12:04
それは永田町という名の暗く深い井戸だった。
86無党派さん:2001/05/22(火) 12:46
枯れ井戸になりかけていても、この国の水はここからしか汲めない。
87無党派さん:2001/05/22(火) 18:35
やれやれ。
僕は広い屋敷にある部屋のひとつへ入ると、ネクタイを緩めて、上着を脱いだ。
冷たいビールがたまらなく飲みたかったが、冷蔵庫は別の部屋にあった。
テレビをつけて野生動物の出てくる番組を探してチャンネルを回したが、
出てくるのは、生命保険と生理用ナプキンとのコマーシャルと自分の顔ばかり
だった。

「ねぇ、あの岩の大きさと棒の持ち方は、もっと工夫の余地があるわ」
マキコがそっと頬をよせてささやきかけてきたのは、僕たちがある退屈な委員会に出席していた時だった。
「あのときは音楽に気をとられて、全体のバランスまで気が回らなかったんだ」
「メークアップのファウンデーションが浮き上がっているのは気にならないの?」
「親父の言いつけなんだ。男の子は化粧のことなんか気にするなって」
マキコは親父という言葉を聞いたとき、ふっと視線を床に落としたようなような気がした。そして答弁へと向かった。
完璧な答弁などというものは存在しない。完璧な所信表明演説が存在しないようにね。
僕は彼女の答弁を聞きながら、フォーエバーラブのサビの部分を小さく口ずさんだ。
88無党派さん:2001/05/22(火) 18:55
「『僕』ってもしかしたら・・・」パソコン画面を覗きこみながら優子は言った。
「『僕』ってもしかしたら?」
「ううん。なんでもないの。ねえ、太郎君冷たいビールを飲みに行きましょう。」
「ああ、行こう」
太郎は喜びのあまり一瞬、かなりしゃくれた。
89無党派さん:2001/05/22(火) 22:46
宗男は精神を病んでいる、でなければ、いつもいつも
あれだけ声が裏返るはずがない、と強く思った。
いや、そうではない。彼は一流なのだ。
落選して、議会に戻れなくなってしまった私にはかっての同僚を
うらやむ、妬む、嫉妬する・・・そういう方にしか頭が回らなくなってしまっている。
戻りたい、宗男を見て、ため息をついた。
利権にまみれてなお、精錬潔白の仮面をみんな、かぶっているではないか!
政治家のプロになれ!自分の頬をなでさすり、自分を鼓舞した。
1年ほど宗男の秘書をすれば、自分は大きく成長できるのだろうか?
90無党派さん:2001/05/22(火) 23:53
>>86
蓋し、名言。あげ。
91無党派さん:2001/05/23(水) 00:00
今存在する各政党の優劣について語るこは、インスタントラーメソのどこが美味いか
を一晩中論議することと、本質的には大差のないことだ
92無党派さん:2001/05/23(水) 01:29
まったく、>>91 の言うとおりだ。
やれやれ。
そのとき僕はちょうど1649杯目のインスタントラーメンを啜っていた。
わずかに残った「サッポロ一番味噌ラーメン(カップ)」の汁をすすりあげ、
中を水できれいにすすぎ、可燃ゴミ用のポリバケツに捨てた。
カップが紙でできているところが、なんとも言えず、よい。
すべてのものをリサイクルする、というのが本当はいいのだが…。
パチン…OFF。
93無党派さん:2001/05/23(水) 08:05
爆笑あげ
94無党派さん:2001/05/23(水) 08:59
>89
深谷?
95無党派さん:2001/05/24(木) 00:46
あげです。
96無党派さん:2001/05/24(木) 00:53
age
97無党派さん:2001/05/24(木) 01:23
>>94
山田くん?
98無党派さん:2001/05/24(木) 01:23
その日僕は煙草を吹かしながらテレビを眺めていた。
正確に言うと、人生で34587本目の煙草である。
すべての出来事は、煙草の煙のようなものである。
もみ消してしまえば、すべてがなかったことになる。
きれいに忘れ去られてしまう。
…本当だろうか?
確信をもてないまま、僕は34588本目の煙草に火をつけた。
煙の向こうでは、ブラウン管の中で、この国の首相がある裁判の控訴を断念したと発言していた。
…ふぅん。
「なにが、ふぅん、なのよ?」ミドリがソファから身を起こして聞いた。
「いや、別に。」
その時僕は、ミドリのTシャツに大きく「Never」と書いてあるのに気づいた。
Never...それがどんな意味を投げかけているのか、考えようとしたとき、
34588本目の煙草の灰が落ち、僕はミドリにひどく叱られた。
99無党派さん:2001/05/24(木) 01:33
北鮮の手先で売国奴の野中広務(京都同和界のドン)を再起させるな
露助の手先で売国奴の鈴木宗男(北のアホの坂田)を再起させるな
中共の手先で売国奴の河野洋平(チキンの糞野郎)を再起させるな
100無党派さん:2001/05/24(木) 01:42
…やれやれ。
101無党派さん:2001/05/24(木) 11:32
野中広務はかつて戦ったその地で戦友の骨を拾っていた。
南の島は戦争の傷あとを深く生い茂った植物で隠していた。
蚊に刺されながら、それをはらいもせずにもくもくと骨を拾っていた。
そのとき左後方でガサガサと音がした。
裸の太った男がそこに立っていた。
「森?」野中広務は言った。
裸の太った男は四つんばいになり
「ウー」と低い声をあげ、野中広務に向かって飛び掛ってきた。

「わあッ」野中広務は叫んだ。
「野中先生、大丈夫ですか?」鈴木宗男だった。
「ゆ、夢を見ていたようだ」
野中広務はおでこのデキモノにそっとさわった。

壇上では竹中平蔵が経済構造の根本的見直しについて語っていた。
102無党派さん:2001/05/24(木) 15:37
加納クレタは首を振った。「憎しみというのは長くのびた暗い影
のようなものです。それがどこからのびているかは、おおかたの
場合、本人にも分からないのです。それは両刃の剣です。でも捨
てようとして簡単に捨てられるものではないのです。達増様もお
気をつけになってください。それは本当に危険なのです。一度心
に根づいた憎しみを振り落とすのは至難の業です」
103無党派さん:2001/05/25(金) 01:02
>>102
「それはもはや、恫喝の域ですね」とタッソは言った。
104無党派さん:2001/05/27(日) 05:28
age
105無党派さん:2001/05/28(月) 03:27
age
106名無し:2001/05/29(火) 01:50
age
107無党派さん:2001/05/29(火) 02:08
「どうしてミドリはいつも白いスニーカーを履いているんだろう。似合わないのに。」と純一郎は思った。
108無党派さん:2001/05/29(火) 02:21
>>107、それはそれとして重大に受け止める必要があるだろう。多分。
しかし。僕にしてみれば、それは、
「ところで、どうしてマキコはいつもピンクの服を着ているんだろう。」
とか、
「それはさておき、どうしてチカゲはいつも派手な衣装を着ているんだろう。」
といった次元の問題に簡単に置き換わってしまうのであり、
「似合わない」などという主観的断言は、いつまでもなされないまま、
永遠に問いかけだけが連鎖しつづけるのであった。
109無党派さん:2001/05/29(火) 02:22
>>108「まるで、国会のようにね。」と、ミドリが言った。
110無党派さん:2001/05/29(火) 02:22
>>109
「…忘れてしもうたわ。もう、よろしやろ…」と塩爺はミドリに微笑んでいった。
111無党派さん:2001/05/29(火) 11:01
>>110
「忘れた?」と突然現れた志井が訊ねた。
志井は臆病な猫みたいにうらめし気に塩爺をにらんだ。
「はなたねえ、はなたはテレビでおっしゃったことを忘れたんですか?」
塩爺は仕方なくうなずいた。
112無党派さん:2001/05/30(水) 00:52
 「あげ」とねじまき鳥が鳴いた。
113無党派さん:2001/05/30(水) 00:52
   *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 
 「このスレ、一体何人の人が書いているのかしらね?」
 ミドリはそう囁いた。
 「前にもそんな疑問をもった人がいたよね、たしか」
 「そうだったかしらね」みどりは、小首をかしげながらうなづいた。真剣な時の彼女の癖だ。
 「でもね、そんな疑問をもったところで、一体なんになるって言うんだい?」 「なんにって…」
  僕は、バドワイザーの残りを飲み干し、言った。
 「一億二千万人いようが、たった四人だろうが、あるいは、一人でも…なにも違いなんてないのさ、何人いようが、名無しは名無しなんだ、ここでは…もちろん、僕も君もね」
 ミドリは黙ったまま、僕を見つめた。
 バドワイザーの缶を再び持ち上げようとして、僕はそれが空であるのに改めて気づいた。とても奇妙な軽さだ。この軽さは、何かに似ている。僕はそう確信したけれど、いったいそれが何に似ているのか、見当もつかなかった。
 「名無しは名無しなのね」みどりはやっと口を開いた。
 「そういうことだね。…ビールをもう一杯のむかい?」
 「ええ、いただくわ」
 僕は冷蔵庫の中からとびきりよく冷えた缶ビール二つとりだし、クラッカーをつまみながら、二人でまた飲み始めた。
 テレビのブラウン管には、首相が横綱に大きなカップを手渡している映像が流れていた。たとえば、あの大きな優勝カップでビールを飲むのは、えらく骨が折れるだろうな、とぼくは考えた。そしてそれは間違いなく「どうでもいいこと」なのだった。
 パチン…OFF。
114無党派さん:2001/06/01(金) 00:25
あげ
115無党派さん:2001/06/01(金) 01:27
野中的なものが渦巻いていた。
くるぶしに寄せては返す波のように野中的なものは執拗に僕の神経を苛立たせた。
かもめのように僕は飛び立てはしない。
ここにいなければならないのだ。

鼠は寂しい港町の居酒屋で演歌を聞きながらビールを飲んでいた。
有線のボリュームが大きすぎた。
中年の男と女が御互いに身を持たれかける様にして身の上話をしていた。
鼠は自分の居場所がないことをぼんやりと感じていた。
116無党派さん:2001/06/02(土) 03:42
優子個的なものが渦巻いていた。
それは、正直、保身と財産ん継承に尽きる。
お父さんの財産、それは現金や土地やドコミ株、ゴルフ会員権
そんなやぼったいものではない。それらも私は受け継ぎたいけど、
最もおいしいのはなんといっても議員バッジでしょ!
だから、私は議員になったんです!
そんなこと、一言もいわなくても、橋本先生や野中先生は
大人なのでわかってくれます。すごく居心地がいいです!
だけど、恋愛、私も年頃だし、その辺、少し不自由なんですよね。
聖子ちゃん先輩みたく、40になって結婚なんて、やっぱ性欲って
オンナにもあるし、私には無理。早くいい人探したい!
117無党派さん:2001/06/02(土) 13:16
「タッソ。タッソ菌。それがすべてよ」とレイコさんは言って、僕のペニスを指でもてあそんだ。
118無党派さん:2001/06/03(日) 02:04
穏やかな土曜の夕暮れだった。
僕と塩爺は、ジェイの店で、三杯目の生ビールを飲み干した。
「代わりをお持ちしましょうか?」と、ジェイがグラスを拭きながら聞いた。
ジェイの店の床は分厚いピーナッツの皮が3インチは積もっている。
「うん。そうしてくれ」僕が言うと、
「ピーナッツとホットドッグもね」と塩爺が注文した。
「じゃあ僕にはスパゲッティ・ナポリタンを」
その時だった。
ドアが開いて、そこには、妙に照れた顔をしてカメイとノサカが突っ立っていた。
「めずらしいな」塩爺が声をかけた。
「いつものリョウテイも飽きたんでね」カメイが言った。
僕らはしばらくの間無言で見つめあっていた。
奇妙な夕ぐれになりそうだ。
119無党派さん:2001/06/03(日) 10:36
カッコウ
120無党派さん:2001/06/03(日) 22:04
ちょっと、テンションさがってきたね、がんばれ!
121無党派さん:2001/06/04(月) 04:52
このスレは面白い。名スレとして記憶に残るスレに成りうるだろう。
いや、既に名スレの領域であるだろう。
しかし、このスレはレベルが高すぎるのだろう。
皮肉な事に書き込み出来る人が自ずと限られてしまう。
僕はすこし焦っていた。
「駄目だ。僕には書けない」僕は言った。
「焦ることないわ。このスレはまだまだ伸びるわ。」
ミドリはそう言ういうと、飲みかけのビールを飲み干した。
122無党派さん:2001/06/04(月) 06:02
「『スレの命は短くて、苦しき事のみ多かりき』って、誰の言葉だったかしらね」とミドリは突然ささやくように聞いた。
「スレ?花だろう」と言いたかったが、コイズミは黙ってビールを飲み続けていた。そんな事はどちらでもいいのだし、実際どちらもその通りなのだ。塩爺が何かフォローしてくれるだろうという考えが頭をかすめ、小泉は振り返るとまた新しいビールを注文した。
123無党派さん:2001/06/04(月) 10:36
        ___
       γ'',, '''…、
      〆.'  ' ̄'' ヽヽ
     . i;;i'       'i;i
     .i;;;i'  u     .i;
     .i;:/ ..二_ヽ '_二`,::
     l''l~.{..-‐ }- {.¬....}l'l
     ヽ| .`ー '.  `ー ´|/
      |   ノ、l |,ヽ .ノ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ヽ~(、___, )ノ  <  村上春樹ってどこぞの議員さんやろ?
       /|.ヽ..__ ___/|    \_________
     /l \  //l\
       ヽ \/ /
        \/▽ヽ
124無党派さん:2001/06/04(月) 11:56
「そろそろだな」と5本目のクアーズを開けながら鼠が言った。
僕は黙って頷いた。語るべき言葉などないのだ。
ブラウン管では真紀子が野党の執拗な攻撃に感情的な答弁を繰り返していた。
真紀子の苦し紛れに浮かべる笑顔はケロイドのように引きつっていた。
真紀子を追及する男は、人を追及することが好きな男特有の傲慢さが顔に浮かんでいた。
色白の、銀縁めがねをかけた、銀行の集金係みたいな男だった。
僕は首を振った。
鼠も首を振った。
ジェイは国会での昆虫族とモグラ族との闘いのようなやり取りに耳を傾けながら、
グラスを磨いていた。
ジェイはこういう事柄に関しては表情を変えない男なのだ。
「そろそろだな」と鼠がまた言った。
125無党派さん:2001/06/04(月) 13:25
コイズミは疲れ切っていた。疲労はピークだった。クアーズすらきつい酒に思えた。
このスレは、5月11日に立った。
あれから、まだ24日じゃないか。あのハタツトムですら、64日内閣を持たせたのだ。64日。その時間が長いのか短いのか分からないくらい、コイズミは疲れきっていた。64日という言葉が意味も無く何度も渦巻いた。
その64日が、まだまだずっと遠い先に思える。
「春樹は本当にこんな文体だったか」とコイズミは何故かぼんやりと思った。
126無党派さん:2001/06/04(月) 14:48
たまっていた。疲れが体全体にまわり、なにかが自分の頭にたまっていた。
それは?ヒロムは考えればよけいにだるくなる頭を2,3度横に振った。
127無党派さん:2001/06/04(月) 15:47
追求する野党が黄色いスーツを着た社民党の中年女性に代わったとき、
鼠はテレビのスイッチを乱暴に切った。
「あの女の声と顔が嫌いだ」と鼠は言った。「しかも黄色いスーツだぜ」
「たまらんね」とジェイが呟いた。
「半煮えのクソだな」と鼠が言った。
「摂氏26度のビールだな」と僕は言った。
「なぁ、ジェイ」と鼠が言った。
ジェイの表情には薄いベールのような翳りが射していた。
「何か嫌なことでも思い出したのかい?」
あいまいな笑いを浮かべてジェイは首を横に振った。
ジェイは身の上話をしたことが一度もない。
彼がどこで生まれ、どこでどうやって育ち、いつの間にこの店を開いたのか
誰も知らない。
気がついたときには僕らはこの薄暗いカウンターで
カラスの兄弟みたいに並んで座っていた。
「あたしのおごりだ」といってジェイは僕らの前に2本のクアーズを置いた。
128無党派さん:2001/06/04(月) 18:18
「みんな苦しいんですよ。私も苦しいんですよ。みんな期待しているんですよ。
でもね、村上春樹的文章って文才がないと書けないんですよ。
だから、多少違ってても大目に見てくださいよ。」まきこは力を込めて答弁した。
129無党派さん:2001/06/04(月) 18:21
ああああああああ
130無党派さん:2001/06/04(月) 22:51
名スレにつきage
131無党派さん:2001/06/05(火) 00:48
おもしろすぎ
132無党派さん:2001/06/05(火) 01:11
ある日、ドアを開けると、双子が立っていた。
「どうしよう。最近、あの子がちょっと変なんだ」
「あの子って、マキコかい?」
「うん」ライオンみたいな髪をした双子は、同じようにうなづいた。
「困ってるんだ」
まるで、ステレオのスピーカーみたいだ、と僕は思いながら、答えた。
「で、どうしたいんだい?」
「分からないんだよ、しばらくここにいてもいいかい?」双子はやはり同じように答えた。
少し頭がくらくらしてきたが、ぼくはうなづいていった。
「いいよ。好きなだけいていいよ」
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
133無党派さん:2001/06/05(火) 01:12
 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

ライオンみたいな髪をした双子は、あまりにもそっくりで、
僕には見分けがつきそうになかった。
だから、RとLと大きく書いたTシャツを着せることを思いついたのだけど、
双子たちはどちらともRのほうが断然いい、Lなんて、いやだ、と
これまたステレオみたいに騒ぐので、結局二人ともRのTシャツを着ている。
…やれやれ。
「国会中継が始まるよ」ソファに寝そべって、双子が言った。
134無党派さん:2001/06/05(火) 17:55
age
135無党派さん:2001/06/06(水) 00:25
とにかく、あげておいてくれてありがとう。
僕は、誰だか知らないその横顔に感謝した。
ところで、例のライオンみたいな髪をした双子の話だった。
ワイドショウのマキコを見ながら、双子は、
「ああ…」とか「うーーーーん」とかうなってばかりいる。
困ったものだ。
こんな生活が、いつまで続くのか、まったく想像がつかないが、
双子たちの淹れるコーヒーはとても美味しいので、
僕たちはワイドショウをみながら、双子の淹れたコーヒーを啜りながら、
あれこれくだらない話を続けるのだった。
外の雨細かく音もなく降っていて、相変わらず止みそうにない。
136無党派さん:2001/06/07(木) 03:02
双子の背景を洗え!
勝栄が叫んだ。だけど、その手がかりは事件ファイルにはなく、国会便覧
の中にもなかった。
137無党派さん:2001/06/07(木) 03:06
age
138無党派さん:2001/06/07(木) 03:07
あげてくれて、ありがとう!
139無党派さん:2001/06/07(木) 03:36
「それはとてもムネヲ的だね」
「そうよ、それでもしかたがないの。私は彼と実際のところ
ベクトルが同じ。」
140無党派さん:2001/06/07(木) 11:21
僕が部屋を出ると、双子が会話を始めた。声だけが部屋の外に聞こえて来た。
「モリは人間サンドバックだったね」と双子の一人が言った。
「今はマキコが人間サンドバックさ」ともう一人の双子が言った。
「モリの時は、支えていたライオンは叩かれなかったね」と双子の一人が言った。
「マキコをつれて来たライオンも叩かれないよ」ともう一人の双子が答えた。
そして双子は同時に笑い出した。
141無党派さん:2001/06/07(木) 11:58
楽しみにしてるんで、あげとくよ
142無党派さん:2001/06/07(木) 15:23
久し振りに晴れたので僕は芝刈りをした。
芝刈り機の刃が届かない四隅の雑草はドイツ製の植木バサミで切った。
赤い木製の柄のついたすばらしい切れ味の植木バサミを使うのは楽しかった。
赤ら顔にごま塩の髭を蓄えて、少し黄ばんだエプロンをしているドイツの職人
の顔を思い浮かべてみた。
その顔は宮崎駿のアニメーションに出てくるような顔ではなく、「Uボート」に
出てきた目を赤く腫らした油まみれの機関士の顔をしていた。
僕は一人でくすくす笑った。
芝刈りを終え、汗でぐっしょりと濡れたTシャツを脱ぎ、冷たいシャワーを浴びた。
缶ビールを冷蔵庫から取り出し、ベランダから刈ったばかりの芝生を眺めた。
芝生は真っ青な空の下で、躾の良い雑種犬のように毛並みを風にそよがせていた。
僕は居間に戻り、お気に入りのソファに寝そべり、テレビのスイッチを入れた。
ワイドショーでは相変わらず外務大臣のスキャンダル。
「外務省は明らかに焦っていますね」と世事のことなら分からないことのないつもりの評論家が言った。
「えーそうですね」と司会役の男が言った。なにか次の言葉が続くのかと思ったらその司会者は、
さてと言って次の話題に移った。
芸能界の遊び人同士が散々世間を騒がし、別れ、その別れた一方が実業化と結婚することになった
という躾の悪い雑種犬でも食わぬような話題。
やれやれ。
芸能とは恥部を砂糖でまぶしてロイヤルコペンハーゲンの皿に盛ること。
それでは政治とはなにかということを僕は考えてみた。
うまくイメージが思いつかず、土瓶蒸しという言葉だけが頭に浮かんだ。
やれやれ。
143無党派さん:2001/06/07(木) 19:50
双子の会話は続いた。声だけが部屋の外に相変わらず聞こえて来た。
「パシリュウは負けて残念だったろうね」と双子の一人が言った。
「パシリュウは残念だったろうさ」ともう一人の双子が言った。
「政権に付いた時には」と双子の一人が言うと、
「リュウサマーって、おばさん連中に呼ばれてたよね」ともう一人の双子が答えた。
「今度の選挙では、おばさん達はみんなリュウサマの前を素通りして、ライオンに群がってたよね」と双子は同時に言った。
そして双子は同時に笑い出した。
144無党派さん:2001/06/07(木) 20:06
続きは?
145無党派さん:2001/06/07(木) 20:08
「たとえ血しぶきを浴びようとも、このスレを下げさせませんっ!!!」
ヒロムの言葉には真実がこもっていた。
ただ「あげ」るだけではなく、皆さんに何かもっと書き込んで欲しいのだが、贅沢を言っている余裕は今の自民党には無いことをコイズミは知っていた。
「誰かが書き始めた双子の物語を140、143とねじ曲げたのはオレだっ!すいませんっ!」とコイズミは叫びたかったが、それも顔のないどこかの無党派さんを怒らすだけだと思い留まった。
「スレあげの気持ちは、ノナカさんもオレも同じだな」と自嘲気味につぶやくのが、今の疲れ切ったコイズミには精一杯だった。
146無党派さん:2001/06/07(木) 20:27
ぼくは、抜き足、差し足で部屋に近付いた。音一つ立てなかったのに、どうして分かったのか、双子の会話が止んだ。
ワイドショウのマキコを見ながら、 「ああ…」とか「うーーーーん」とか相変わらず、うなってばかりいる。
雨も上がったようだ。

135さんが怒らずに話を続けてくれると良いのだが・・・・。
147無党派さん:2001/06/07(木) 23:49
133,134,135,145,146,140...
僕はスレッドに並んだ数字をランダムにいれかえてみる。
134,146,135,140...
いれかえた後も、それらは何も変わりなくそこに存在していた。
双子たちは、僕の心に奇妙に居座ってしまっていて、
これから先も、きっと互いに顔を見合わせては、くすくすと笑っているのにちがいなかった。
まるで、たがいに鏡を覗き込んでいるような彼らを見ていると、
僕の心は奇妙に落ち着きを取り戻す。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
148無党派さん:2001/06/07(木) 23:50
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
顔もない、名前もない、「無党派さん」たちである僕たちにできることは、
些細な出来事をとりあげては記述し、しっかりと刻み込むことしかないのだろう。
ともすれば日々の喧騒の中に埋没しそうになるこのスレッドを「アゲ」ることも、また同様の行為にほかならない。
149無党派さん:2001/06/07(木) 23:50
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

僕らは、ムラカミハルキ的ナガタ町に住んでいる。
その場所は、「現実世界に実在」する永田町と、奇妙に似ていながら、正反対の位置に確かに「在る」。まるで合わせ鏡のように、並んだ双子のように、確かに此処に在るのだ。
此処にはすべての「名無し=無党派さん」が自由に出入りできるし、
誰もが「物語の続き」を語ることができるし、突然新しい物語をかたり始めることもある。
こう言いかえてもいい。
此処ではすべての「名無し=無党派さん」の物語だけが途切れることなく、
紡がれている。

そういうことだ。
150無党派さん:2001/06/08(金) 00:33
優子は、私の人生これで良かったのだろうか?と疑問をもち、
少しあせっていた。頭の中には、政治のことよりも、お父さん・家族のことよりも
切れた煙草を、買いにいきたい、だけど、自動の販売機にコインを入れるところを
誰かに見られるのは、はずかしい、そんなことのほうが重要だった。
151無党派さん:2001/06/08(金) 01:13
私の方針に反対するのは全て反対勢力です。
力強く強くライオンは語った。
その瞬間信子の顔が浮かんだ。そう、反射的とでも言うべき程に。
やれやれ。
「もうよろしいやろ」
その次にライオンの心に浮かんだのは塩爺の顔だった。
152無党派さん:2001/06/08(金) 01:22
こんなスレッドがある。
「ムラカミハルキ的司法試験」
昨日、偶然出くわしたそのスレッドを見て、僕は内心、驚いていた。
まったく、何から何まで、このスレッドと奇妙に似通っていたからだ。
このスレッド双子にほかならないそのスレッドは以下の場所にある。

http://2ch.server.ne.jp/2ch/test/read.cgi?bbs=shihou&key=989382499&ls=50
153無党派さん:2001/06/08(金) 01:37
優子は小さく首を振ってから、煙草の自動販売機に500円硬貨を入れた。
カシャン。
音を立てて、優子の入れた古い500円硬貨はつり銭として戻ってきた。
その自動販売機は、新・500円硬貨しか受け付けないように、
ついこの間、手が加えられていたのだった。
たったそれだけのことなのだが、優子にはそのことがひどく暗示的に思えた。
財布を探ってみたが、千円札は一枚もなく、コインも不十分で、
なぜか二千円札だけが8枚も入っていた。
そうして、その二千円札は自販機では使えないのだった。
154無党派さん:2001/06/08(金) 01:44
ライオンみたいな髪をした双子は、さっきまでの大騒ぎが嘘だったみたいに、
すやすやと寝息を立てている。
ふと、ぼくは、煙草が切れていたのを思い出し、近くの自販機まで急いだ。
午後十一時、その直前に僕は煙草の自動販売機前で途方にくれているその女の子に出会った。
女の子は、真新しいお札を握りしめて、泣いていた。
なんにせよ、こんな夜中に女の子が一人で泣いているのは良くない。
こんな日本では駄目だ、と僕は強く思った。
155無党派さん:2001/06/08(金) 06:51
「梅雨の晴れ間」ムネヲほ呟いてみた。
ぼくの故郷には梅雨はない。ない、と言われているんだったな。
温暖化、CO2対策、気候変動。全部大切で、でもぼくには難しい。
ただわかることがある。こんな日本では駄目だ。

それだけだ。
156無党派さん:2001/06/08(金) 06:54
気がつくと、そこは「詩のボクシング」会場だった。
ぼくは詩なんか好きじゃない、とても40分以上はもたない。
痩せた白髪交じりの男が壇上に立って、すすり泣くような声を上げた。
彼は、勇気と骨についての詩を読んだ、「道」という言葉を読むとき、彼は興奮のあまり、涙を流しそうになるのだった。
ぼくは退屈をかみころしながら「75点」と心のなかでつぶやいた。
157無党派さん:2001/06/08(金) 13:33
「そんなものなんだよ」と羊男が言った。
鼠は羊男の顔を見た。
茶色く汚れた羊の頭の眼の部分には三角形の2つの穴が不器用に空けられていた。
穴の奥の目の色は見えなかった。
「あんたが考えることじゃない」と羊男がまた言った。「それに、あんたの手におえることじゃない」
鼠は首を振った。
部屋の中は薄暗く、テーブルの上のろうそくが二人の姿の影を薄汚れた壁に映した。
窓がないので外の様子は分からなかったが、日が暮れたらしく部屋の空気が冷たい。
「真紀子を見捨てろと言うのか」と鼠が言った。
「それしかないんだ。辛いけどね」と羊男が言った。「あんたは野中や鈴木には勝てない。
そして、勝っちゃいけないんだ」
「勝ち目がないのは分かっているさ」と鼠は言った。「でも、彼女を見捨てるわけにはいかない」
「そこがあんたの良いとこさ」と羊男は言った。「さぁさぁ、ご飯にしよう。
今日はかぼちゃのアスパラガスのシチューを作ったんだ」
羊男は立ち上がり、台所に入った。
「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を低い声で歌う声が台所から聞こえてきた。
158無党派さん:2001/06/08(金) 14:07
いつの間に起きたのか、双子がまた話している。僕はちょうどその時、一杯水を飲もうとキッチンにいた。幾つかの曲り角を越えて、廊下の向こうから双子の声だけが聞こえた。
「マキコは残念だったろうね」と双子の一人が言った。
「マキコは残念だったろうさ」ともう一人の双子が言った。
「ティカゲが足を挫いた時には」と双子の一人が言うと、
「ライオンに車椅子を押してもらってたよね」ともう一人の双子が続けた。
「優しくされて、少女のように嬉しそうなティカゲの車椅子が目の前を通り過ぎた時」と双子の一人が言うと、
「じっと見つめるマキコの目に確かな殺意があったよ」ともう一人の双子が応じた。
そして双子は同時に笑い出した。
159無党派さん:2001/06/08(金) 14:13
僕が耳をすますと、双子の笑い声の向こうから国会中継の音声が聞こえた。
「春樹いうたら、本屋の角川やろ」と塩爺が答弁している。
いったい誰がどんな質問をしたんだろうと僕は思わず考えた。
160無党派さん:2001/06/08(金) 21:30
age
161無党派さん:2001/06/09(土) 00:06
川島タン出演希望。
162無党派さん:2001/06/09(土) 00:10
都内某所のリョウテイで、鯛の骨蒸しをつつきながら、
カメイはぼんやりしていた。
「お飲み物、お代わりをお持ちしましょうか?」控えめな仲居が控えめに尋ねると、
「え?…ああ、そうしてくれ」とカメイは返事をしたが、
その声はリョウテイの土壁と障子に奇妙に吸い込まれていくようだった。
箸を持ったまま、カメイはこの国の政治のことを考え続けた。
この国の政治は、まるで土瓶蒸しのようだな、という比喩を思いつき、
カメイは我にかえって、冷酒を一気にのどの奥に流し込んだ。
163無党派さん:2001/06/09(土) 23:33
僕が部屋に戻った時、双子は何故か困ったような顔をしていた。
「どうしたんだい」と僕は聞いた。
「似てない双子が一組、ライオン狩りを計画してるんだ」と双子は同時に言った。
「似てない双子?」思わず僕は尋ねた。
「そう、僕達と違って姿かたちは全然似てないんだ。歳も違うんだ。でも、いつだって考えはぴったり一致してるんだ」双子の一人が答えた。
「一人がすごむと、もう一人は必ず『それはですね、つまりですね、ノナカ先生は党のある意見をですね、やはりそのー、ノナカ先生は党内第一派閥の重要な地位にある訳ですから、そういった事でですね、ノナカ先生はやさしい人ですから、やはり言っておられるんじゃないかなー、とですね、私はですね、思うんです』とかとても変な言葉で肯定するんだ」ともう一人の双子は続けた。

僕の目には、冥い北の海の光景と寒々とした大地を行くやせ馬の姿が浮かんだ。やせ馬の轡を取る馬喰は、随分アホそうな顔をしている。僕には目の前の悲しそうな双子にかける言葉が見つからなかった。
164無党派さん:2001/06/09(土) 23:46
「かいたくみんっ!」とムネオは言った。

「こうたくみんっ!」とマキコは言った。

6月の強い陽射しが、党外交部会が開かれている部屋に差し込んでいる。
165無党派さん:2001/06/10(日) 01:53
「国会の南、太陽の西」
僕は想像してみる。疲れ果てたサラリーマンたちが、ある日、携帯電話とノートPCを投げ捨て、
その場所をめざして荒野の中を歩き出すところを想像してみる。
だがどうしてもうまくいったためしがない。
166無党派さん:2001/06/10(日) 02:12

( ))  <<> )
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VVVV VVVVVVVV
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VVVV VVVVVVVV
VVVVVV
167無党派さん:2001/06/10(日) 02:18
鍵のかかった扉の向こうから、羊男の声が言った。
>>166のおいらはもう、きっと以前のおいらじゃないぜ」
「どういうことだ?」僕が聞くと、
「崩れちまってる、あるいは、妙にずれちまったんだよ」
自嘲ぎみに笑いながら羊男は言った。
「もう戻らないのか」僕はドアをノックしながら聞いた。
羊男は答えなかった。
しばらく耳をすませていると、固い樫の木のドアの向こうから、
羊男のすすり泣きが漏れてきた。
168無党派さん:2001/06/10(日) 12:18
makicoo ?
169無党派さん:2001/06/10(日) 17:24
makicoo かな?
170無党派さん:2001/06/11(月) 00:17
makicoo、
どこか南の国の鳥のような名前だな、とぼくは言ってみた。
口にすると少し恥ずかしい。それを隠してテレビに目をやった。
「髭剃れなんて言ってませんよわたし」南国の鳥が鳴いていた。
1717743:2001/06/11(月) 00:25
今時村上春樹って、、。
ださっ。
172無党派さん:2001/06/11(月) 00:48
じゃ誰がいい?
173無党派さん:2001/06/11(月) 00:59
田中康夫
石原慎太郎
174無党派さん:2001/06/11(月) 01:05
田中康夫はキモチ悪いからヤメテ。
あのにちゃ〜〜っとした感じ。生理的嫌悪感を感じる。
長野県民の趣味を疑う...
175無党派さん:2001/06/11(月) 07:09
村上春樹続行ということで。
的でなくても、風味でも、もどきでも、なんとなくでもいいんで、
作家の皆様よろしくお願いしますm(__)m
176無党派さん:2001/06/11(月) 08:26
age
177無党派さん:2001/06/11(月) 11:44
村上春樹ってつまりは、体の良いエロ本。
178無党派さん:2001/06/11(月) 11:55
「映画 総理専用機」っていうスレもあったな。
森が外遊している隙に策謀を巡らす野中とか。
179うーん:2001/06/11(月) 12:39
期待AGE
180無党派さん:2001/06/11(月) 23:40
age
181無党派さん:2001/06/12(火) 01:17
ハルキ・ムラカミ風文体で政治および政治を取り巻く状況を語ること。
それは、当の昔に廃盤になったピンボールゲームに興じることに似ている。
それは一種の弔いであり、それはそれで充分「冒険」じみた行為だともいえる。
ところで、ピンボールゲームに熱中している僕の背後では、
双子たちが、PS2で遊んでいる。

「いま、なんか言った?」双子の片方が聞く。
「いや、なんにも」僕が答えると、
双子たちはもうTV画面に集中していて、
ぼくはひとり取り残されたような気分で、ピンボールに立ち向かう。
いまは、そういう時代なんだ。
182無党派さん:2001/06/12(火) 01:22
「いいかげんにしないと、野中の血管切れるぞ」双子の片方が叫ぶ。
「マメタロウとムネヲが黙っちゃいないぜ 」もう片方の双子が負けずに叫ぶ。
どうやら、格闘系のゲームのようだ。
183無党派さん:2001/06/12(火) 01:29
「派閥の論理スープレックス!!」双子の一人が叫ぶ。
「えい!!郵政三事業自由化キーック!!!」もう片方が叫ぶ。
「マキコいびり固め!!」
「ぐあ…!支持率92パーセントあーんど、衆院解散権ボンバー!!!!」
…激しい格闘の最中でも、双子たちは絶えずおたがいの顔を見合わせては、
くすくす笑っている。
ほほえましい日常の一こま、といっておこう。
184無党派さん:2001/06/12(火) 01:50
>>171-174
「スレが違うわ。どうしてそんなことにも気づかないのかしら」と、緑は逝った。
「彼らは病んでいるのさ。どうしょうもないくらいにね。」
僕はそう答えて時計を見た。1時56分だった。
185無党派さん:2001/06/12(火) 01:55
>>184
書き込み時間と違うぞ。アリバイ作りか?
186無党派さん:2001/06/12(火) 01:58
>>185
僕のPCの時間とこの世界の時間のずれを、心ならずも露呈してしまったようだ。
心ならずも、というところがなんとも言えず、よい。
187無党派さん:2001/06/12(火) 02:01
>>186
「サクラドケイ」とカッコウが鳴いた。
188無党派さん:2001/06/12(火) 02:31
とりあえず、
訪米が決まったことで、まきこも少しは落ち着いてくれるだろう。
外務省だって、少しは対外的な体面というものも、考えてくれなくては困るんだ。
ぼくらは、みな大人の社会に生きているんだから。

「お説教ね」
189無党派さん:2001/06/12(火) 07:37
つい今さっきまで困ったような顔をしていた双子が、元気に笑っている。
どうもゲームの楽しさのためばかりではないようなので、
「どうしたんだい」と僕は聞いた。
「似てない双子が一組、ライオン狩りを阻止する計画してるんだ」と双子は同時に言った。
「似てない双子?」思わず僕は尋ねた。
「そう、僕達と違って姿かたちは全然似てないんだ。歳も違うんだ。でも、いつだって考えはぴったり一致してるんだ」双子の一人が答えた。
「一人はやせたライオン本人なんだ。もう一人は必ずライオンの後ろにぴったりくっついていて、とってもでかくて、とっても迫力のある顔面で、とってもマスコミ対策がうまいんだ」ともう一人の双子は続けた。

僕の目には、二十年来のライオンの同志の顔が浮かんだ。巷の噂では、ライオンは本当は機械仕掛けで、実はぴったりといつもそばにいるその男が見えない糸で動かしているらしい。
190無党派さん:2001/06/12(火) 07:39
恐ろしい猛獣使いがいたもんだ、と僕はしたり顔で言ってみた。
191無党派さん:2001/06/12(火) 07:45
「粗にして野だが、卑ではないっ!」とマキコは言った。

「粗にして野であり、しかも卑だっ!」とムネオは言った。

6月の強い陽射しは、ようやく傾きかけている。党外交部会出席者の自己紹介もなんとか終わったようだ。
192無党派さん:2001/06/12(火) 09:46
makicoo かな?
193無党派さん:2001/06/12(火) 22:54
消えるな!
194無党派さん:2001/06/12(火) 23:49
夢を見た。
長い夢だった。
その世界では外務省官僚が小学校に殴り込みをかけていた。
195無党派さん:2001/06/13(水) 01:09
夢を見た。
短い夢だった。
その世界、北方二島では、ムネヲが大統領になり、日本国から
天文学的なODA予算を引き出していた。
196無党派さん:2001/06/13(水) 13:10
夢を見た。
短い夢だった。
その世界、北方二島では、ムネヲが大統領だった。
次の日クーデターで失脚し1日天下となった。
クーデターの首謀者は中川昭一だった。
197無党派さん:2001/06/14(木) 00:20
「マキコ、キッコーマン。」
「ムネオ、ネオムギチャ。」
僕はひっくり返して言ってみた。だから、どうしたと言うのだ。
世の中は、何も変わらない。
198無党派さん:2001/06/14(木) 01:03
緑は静かに言った。
「塩爺は、塩爺ってことね」
「そう。塩じいでも、塩Gでも、塩爺には違いないさ」
結局のところ、世の中は何も変わらない、と僕がつぶやくと、
「そうかしら?」と緑は言った。
「そう思わないかい?」僕の問いに答えることなく、緑は一人考え込んでいた。
「ノナカ、カメイ、イシハラ…ラ、ラ、…ラー、ラララ…?」
緑のシリトリはすぐに行きづまり、僕はかける言葉をもたなかった。
199無党派さん:2001/06/14(木) 01:04
島本さん?あなたは島本さんではないのですか?
短い夢の中の言葉だった。
本会議中に見た夢だった。

これにて本会を閉会いたしまーす。

議長のオペラに似合いそうな低い声が響きわたった。
200無党派さん:2001/06/14(木) 01:24
島本、だれ、それ?
201無党派さん:2001/06/14(木) 02:21
>>200
静粛に願います、と議長は言った。
202無党派さん:2001/06/14(木) 02:25
だって知らないんだもん。なんだよ、いばっちゃって
なんとか言ってくださいよ、総理。
総理!総理!総理!総理!総理!
あんまりうるさかったのでつい木刀でなぐってしまった。
あれは、誰だったのだろう?
203無党派さん:2001/06/14(木) 02:52
>>202
何が起こったのか分からなかった、ただ、頭が割れるように痛い…
…カ…カーソルを、>>201に…あわ…せ…ろ…。
声にならない言葉が、頭の中を駆け巡ったが、そのうちにすべてが真っ白になった。
204無党派さん:2001/06/14(木) 02:56
>>202
辻元だね、そりゃ
と、総理が笑ったような気がした。
205無党派さん:2001/06/14(木) 02:56
議長の最後の言葉は、
「国会の鍵を握るのは、>>201の無党派さんだ」というものだった。
この謎めいた言葉は、深い井戸の底から、いまも僕の心に直接響いてくる。
職務を全うしながらも、暴徒の凶行に倒れた議長の記憶とともに。
206無党派さん:2001/06/14(木) 03:26
ふふふ、ふははははは…
総理の笑い声はどこまでも響いた。
207無党派さん:2001/06/14(木) 03:43
一緒に笑っておこうかな、ムネオは一瞬迷った。
いや、今日はやめておこう。もこうに龍ちゃんもいるし。
いつでも笑えるんだ。ぼくらは同じ自民党なんだから。
208無党派さん:2001/06/14(木) 03:46
あのくたばりぞこない、一緒になって笑うつもりじゃねえだろうな。
ハシリューは最初そう思ってムネオをにらんでいたが、ブスっとしたままだったので安心し、少し笑った。
するとムネオがこっちを見て、自分と同じように微笑んだような気がした。
なんだよ、気色わるい。
ハシリューは鏡を取り出し、ヘアスタイルがおかしくないかチェックした。
その様子を見ていた秘書が、
「ヘンですよ、いつもどおり」
と、つまらないつっこみを入れた。
209無党派さん:2001/06/14(木) 03:56
秘書をどつく俺の目の端に、嬉しそうにライオンに付いていくハトの姿が見えた。
どうなってんだ、まったく。
あああ、今日も太陽がまぶしい。
「や、やめてください」
秘書が私の足下でうめいた。
210無党派さん:2001/06/14(木) 04:01
おまえの頭もこうしてやる。
とポケットのポマードで秘書の髪をぐちゃぐちゃにしてやったが、俺の気は晴れなかった。

どうやら。
どうやら、さっきの、ハトを連れたライオンのことが気になってしょうがないらしい。

仕方なくそれを認めた。
窓から垣間見える外界は、まだ日光でギラついている。
暑い一日になりそうだった。
211無党派さん:2001/06/14(木) 06:44
「半分半分も前向きに」藤波出馬意欲
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 新日本プロレスの藤波辰爾社長が、7月の参院選に出馬するよう自民党関係
者から要請を受けた問題について「今はまだ半分半分だが前向きに考えたい」
と意欲を示した。藤波氏は11日に渡米し、師匠であるアントニオ猪木元参院議
員と会談、出馬問題を話し合った。すでにプロレス界からは元初代タイガーマ
スクの佐山聡が自由連合からの出馬を表明、大仁田厚も自民党からの出馬に意
欲を示しており、激しい“バトルロイヤル”の構図が見えはじめた。
212無党派さん:2001/06/14(木) 06:45
「半分半分も前向きに」藤波出馬意欲
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 新日本プロレスの藤波辰爾社長が、7月の参院選に出馬するよう自民党関係
者から要請を受けた問題について「今はまだ半分半分だが前向きに考えたい」
と意欲を示した。藤波氏は11日に渡米し、師匠であるアントニオ猪木元参院議
員と会談、出馬問題を話し合った。すでにプロレス界からは元初代タイガーマ
スクの佐山聡が自由連合からの出馬を表明、大仁田厚も自民党からの出馬に意
欲を示しており、激しい“バトルロイヤル”の構図が見えはじめた。
213無党派さん:2001/06/14(木) 10:03
>>211->>212
ハァ?
214無党派さん:2001/06/14(木) 17:36
おい、おまえら、何か書けばいいってもんじゃないだろうが、
とワタナベノボルは思った。
215無党派さん:2001/06/15(金) 01:46
さびしいage
216無党派さん:2001/06/15(金) 07:50
「この板、たまに誤爆があるね」と久しぶりに双子の一人が言った。
「それもライオン人気の内さ」ともう一人の双子が言った。

「ライオンがもしテイコーセーリョクと刺し違えたら」と双子の一人が言うと、
「男子の本懐だろうね」ともう一人の双子が応じた。
「マキコが害務省と刺し違えても、間違って『わたくしにとりましては、男子の本懐でございますから』とかぺらぺら言いそうだね」と双子は同時に言った。
そして双子は同時に笑い出した。
217無党派さん:2001/06/16(土) 00:38
その日、新宿西口は混雑していた。
遠くのほうで、白い手袋をしたライオンが吠えていた。
うっとりとしている聴衆が、ライオンのまわりを取り囲んでいた。
そんなに大勢の人々に取り囲まれているのに、ライオンが孤独に耐えているのが
僕にはよく分かった。
冷たい雨の中、ライオンの言葉は、街路に散らばる骨のように散っていた。
人ごみを掻き分けるようにして、僕らは歩いた。
ライオンの言葉は、かなりの間僕の耳に貼りついて、消えなかった。
それは、意味というよりも、不思議な魅力を持った音として、いつまでも
右の耳のあたりにはり付いているのだ。
218無党派さん:2001/06/16(土) 11:22
双児ってきしょい
219無党派さん:2001/06/16(土) 21:17
スレに死臭が漂って来た。
「この先、何日もつのだろうか」とライオンは遠い目をして言った。
怒られた双子は黙り込んでいる。
220無党派さん:2001/06/16(土) 21:19
でも、
「マキコが害務省と刺し違えても、間違って『わたくしにとりましては、男子の本懐でございますから』とかぺらぺら言いそうだね」
のくだりは面白かったよ。
と218はフォローした。
221無党派さん:2001/06/17(日) 03:25
「いつまでも同じことが繰り返される訳でもないんだよ」と羊男が言った。
「どう言う意味だ?」と鼠が言った。
「時間なんかないんだ」羊男はそわそわした。
「どう言う意味だ」と鼠が繰り返した。
羊男は鼠の質問には答えず、立ちあがり戸棚のなかを何かを探し始めた。
暫らくがさごそした後、羊男は何かを探し当てた。
「これだ」と言って、羊男はウイスキーのポケット瓶を鼠の目の前で振って見せた。
羊男は二つのグラスをテーブルに置き、慎重にウイスキーを注いだ。
「俺は飲まないよ」と鼠が言った。
ふんと羊男は鼻を鳴らし、ウイスキーを舐め始めた。
「あんたはなにも知らない。しらなすぎる。いいかい。官僚は官僚だ。人民の僕だ。
国家の下僕だ。真紀子は大臣だ。権力者だ」
「そんなことは知っている」と鼠は言った。
「だったら何をそんなに心配している?」羊男はウイスキーを舐め続けている。
「野中さ」と鼠は言った。
二人は黙り込んだ。
「馬鹿だな・・・。時間は流れるだろ?野中だって時間には逆らえないんだよ」と
羊男が言った。
「あんたさっき時間なんかないって言った」
「その通り。時間などない。一人一人の意志があるだけさ」と言って羊男は笑った。
222無党派さん:2001/06/17(日) 06:15
「田中康男的永田町じゃなくてよかった」
ぽっぽはうつむき加減に言った。
梅雨寒の街を、ウグイス嬢の声が切り裂いていく。
223無党派さん:2001/06/17(日) 21:53
>>222
「2が三つも並んだね。感動した!おめでとう!」と
声を揃えて双子が言った。
224無党派さん:2001/06/17(日) 21:53
ポッポは考えごとをしながら、雑踏を歩いていた。
ムラカミハルキ的永田町、タナカヤスオ的永田町、ムラカミ龍的永田町、イシハラシンタロウ的永田町…おやおや?方向が…。
ふと立ち止まって、ポッポはビルの谷間から空を見上げた。
雨の気配はなかった。
しかし、ここはどこなんだろう?
僕は今どこにいるのだ?
ジェイ。J…。君はいまこの街のどこかで演説しているんだろうか?
…軽く頭をふると、ポッポは再び歩き始めた。
ここがどこであるにせよ、とりあえずハルキ・ムラカミで何ら異存はない。
そういうことだ。
225無党派さん:2001/06/17(日) 22:09
「あたしの目の黒いうちは、」
カクテルグラスを磨きながら、ジェイが言う。
「テイコウ勢力に文句なんか言わせやしませんよ」
「テイコウ勢力って?」ビールを飲み干してから、鼠が訊く。
「ピーナッツの周りの皮みたいなものか?」
鼠の前に、かわりのビールを差し出して、ジェイが続ける。
「そうですねぇ。ピーナッツの周りの皮、あるいは、」
「あるいは?」
「そのビールの泡みたいなもんでしょうね」澄ました顔でジェイはうなずく。
「なるほどね」鼠は一気にビールを飲み干す。
「そりゃ、面白いね」僕は、ピーナッツの皮を割り、床に投げ捨てる。
この店では、2インチの厚さでピーナッツが床に積もっている。
いつもの夜だ
226無党派さん
nk