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無党派さん:
民主党、若手議員の勉強会結成相次ぐ
2001 年 4月 29日
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民主党の若手議員が相次いで勉強会を結成している。旧党派色が薄い若手議員も、党運営のあり方や政界再編への対応をめぐる考え方の違いから色分けが進んでいるのが実情だ。
同党を代表する若手議員勉強会だった「ダッシュの会」(松沢成文代表世話人)は昨年、衆院当選一回生が加わって「肥大化」したことなどが理由で事実上活動を停止した。これに代わる若手議員の受け皿が必要となり、勉強会結成の動きに拍車がかかった。
枝野幸男、安住淳両衆院議員ら旧さきがけ系議員を中心に発足したのが「高朋会」だ。民主党主軸の政権樹立を目標に掲げ、党執行部に近い議員約三十人が参加した。メンバーには党務や政策づくりの中核となっている議員が多いだけに、「民主党が分裂する形での政界再編」には慎重なスタンスを取る。
同会には、自由党の小沢党首に対し「野党内の主導権を握るため、民主党に亀裂を入れようとしている」との警戒感もある。
また、高朋会に所属する原口一博衆院議員らは当選一、二回の議員全員に呼び掛けた勉強会「Vデモクラッツ」をこのほどスタートさせた。連休明けから週一回ペースで会合を開き、政財界から講師を招く方針だ。
これに対し、樽床伸二衆院議員ら保守系議員を中心としたのが「政権交代をめざす若手勉強会」だ。党の「組合依存体質」を批判しており、党執行部と一線を画す議員が多い。
同会内では「旧社会党系議員らと一緒に活動していくのは難しい」との声が強く、与野党分裂による政界再編を持論とする小沢党首に共鳴する議員も多い。このため、民主党内には「若手勉強会は離党予備軍になりかねない」との疑心暗鬼も生まれている。
圧倒的な国民的人気を背にする小泉内閣が発足したことで、民主党内の若手グループには動揺も走っている。高朋会内では「このままでは参院選を乗り切るのは難しい」との危機感が強まる一方、「若手勉強会」の小泉氏と近い議員らには「首相公選制に的を絞った改憲で政界再編が進む」といった期待感も出ている。