427 :
東京kitty:
鈴木ムネヲに関しては、
個人的にはそう悪意は感じない。
乏しい才能の人間でも、
擦り切れるまでそれを磨けば、
やがて輝きだすという人間の見本だと思う。
中川一郎の死に関する関与については、ここでは述べるまい。
だが、
殺された中川一郎が迂闊だったとしか言い様がない。
一家も治められず、
長く働いてきた第一秘書に報いることもなく、
ただ甘えるだけの関係を築く程度の人間的力しかもっていないのに、
一国を治めようとする人間は、分不相応だ。
中川には、その人間力の不足を十二分に埋めるだけの知能もなければ、
また学閥もなかった。
地位にふさわしい力をもっていないのに
地位に上ろうとすれば、死が待っていて当然のことだ。