http://www.asahi.com/articles/ASG3V5WYBG3VUTIL03X.html ――お金はいつ、いくらを振り込んだのか。
「2010年参院選前に3億円、12年衆院選前に5億円を私の個人口座から渡辺さんの個人口座に振り込んだ」
――選挙資金に使われる認識はあった?
「選挙資金以外に3億円を貸したりしますか。普通お金を貸し借りするのは多くても1千万円とかじゃないですか。明らかに選挙に必要なお金です」
――渡辺代表も選挙にお金が必要という話はしていたのか。
「当然。選挙以外に何の話も出ていない。振込先は政治献金とは違う個人の口座だった」
――金額は渡辺代表の方から言ってきたのか。
「そうです。3億円ほど、という感じ。5億円の時もそう。こちらから3億円とか5億円とか言うわけがない」
――12年の衆院選で、みんなの党は当初、日本維新の会との選挙協力を模索していた。5億円になった経緯は。
「いくらぐらい要るんですか、と聞きました。そしたら、100人当選させるには20億円ぐらい要る、と。その後、(選挙協力が
解消され)5億円ですむことになりました、と伝えてきた」
――利息や担保は。
「3億円の時は、本人が借用書を書いた。利息0・数%だったと思う。担保や返済期限などは書かれていなかった。
5億円の時は、そういう話は全く出なかった」
――3億円の借用書を見せてもらえないか。
「探せばあるのだが、金庫の中にあり、探すのが大変」
――振り込んだ後に、反応はあったのか。
「受け取りました、ありがとうございました、っていうのはあったかもしれないが、心の底からありがたいというような気持ちのメールは
なかったという記憶がある。だから、僕はよくわからんのですよ。お金のことはいよいよわからん」
――今回、カネの流れを明らかにした理由は。
「私がなぜ多額の支援をみんなの党にしてきたのか。それは日本をダメにしている官僚機構を改革するため。(みんなの党から
分裂し)脱官僚を掲げている結いの党に参院の予算委員会のポストを渡そうとしなかった渡辺さんに耐えられなかった。
お金を返してもらいたいとは全く思っていない」