http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130707t11021.htm 参院宮城選挙区 応援に新旧大臣駆ける
参院選(21日投票)の宮城選挙区(改選数2)で、防衛相小野寺五典氏(衆院宮城6区)と、
元財務相安住淳氏(衆院宮城5区)の新旧大臣がそれぞれ、自民、民主各党候補の応援に奔走している。2人の戦いぶりを追った。
◎自民・小野寺氏/公務縫い引き締め
小野寺氏は5、6の両日、衆院宮城6区を駆け足で回り、国政報告会を5カ所で開いた。地元には公務で思い通りに戻れずにいた。
昨年12月の大臣就任後初となった報告会は、3選を目指す党現職を招き、支持者らに支援を呼び掛ける場にもなった。
「候補は私の弟分。日本を背負って立つ人材だ。応援をお願いしたい」
大崎市で行った6日の報告会では、防衛相就任に至った経緯や対米関係の再構築といった話題を織り交ぜながら、党現職候補の支持拡大に向けた連動作戦を展開した。
◎民主・安住氏/正念場地元に集中
「再び土俵中央でがっぷり四つの相撲が取れるかどうか。民主党の正念場だ」。公示日の4日、仙台市青葉区の勾当台公園市民広場。4選を目指す民主党現職の第一声で、安住氏が声を張り上げた。
街頭では上着を脱いで若手運動員と沿道で手を振り続けた。支持者を回るなど一日中、現職への投票を呼び掛けた。
昨年12月の衆院選の県内6小選挙区で、民主党で勝ち抜いたのは安住氏だけだ。逆風が続く中、戦いの先頭に立つ。
2011年に野田佳彦内閣で財務相として初入閣し、消費税増税に道筋を付けたが、これを機に議員が集団離党した。一連の混乱は国民不信を招き下野につながった。
安住氏は「せっかく政権交代したのに党が内部崩壊した。万死に値する」と反省を口にする。
「衆院議員がいない地域は全て自分が歩く」と宣言し、年明けからは現職と支持者回りを重ねた。開いた支援集会は約80回を数える。若手労働組合員と酒を飲んで語り合う機会も頻繁に設けた。
閣僚時代はやや尊大な印象も周囲に与えたが、県連内からはいま「地元以外でも低姿勢。本気だ」との声が上がる。
「宮城選挙区はこれまで自民と民主の『指定席』だったので県外応援に行った。今回はそういう状況にない」。安住氏は選挙期間中、ほぼ県内に張り付いて議席死守に全力を挙げる考えだ。
衆院選後は安住は反省してひたすら地元周りをし続けてたのか。