902 :
服部忠幸:
遠山金素人(文部科学奉行)
「その方、磁場と電場が調べ足りぬと申すか?」
白洲三十郎
「仰せの通りでございます、お奉行様。磁石をチョン切って二つの破片にすれば、二つの破片それぞれにS極とN極が現れまする。高温に熱した液体金属を磁化いたしまして、その磁場と電場の変化を調べとうございます。」
遠山金素人
「して、これがそのための来期予算か?なんだこれは?製鉄所の修繕費か?」
白洲三十郎
「仰せの通りでございます、お奉行様。新たな発見があれば研究開発費として、何も発見が無ければ製鉄所の修繕費として、鋭意前向きに帳簿を善処いたしまする。」
遠山金素人
「ええい、黙れ黙れ黙れ黙れ、それでは御都合主義会計ではないか!」
白洲三十郎
「お奉行様、成果主義会計でございます。」