★菅の1時間の視察で作業が遅れた原発!★

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533無党派さん
ロシアからの忠告を生かせなかった政府・東電

 米倉会長がいくら擁護しても、政府や東電の初動対応にはまずさがあった。チェルノブイリ原発事故で
指導的立場にあったロシアの専門家による貴重な忠告を生かせなかったことがわかったからだ。
 忠告をくれたのは、モスクワにあるコルチャトフ原子力研究所のアクショフ副所長。同副所長は、
日本政府が福島第一原発三号機の使用済み核燃料プールの温度を下げるため放水することを報道で
知り、急遽、三月十七日に来日した。
 多忙を理由に最初は面会を断られた原子力安全・保安院に乗り込み、アクショフ氏は「チェルノブイリ
ではヘリや消防車による派手な放水によって放射線を含んだチリが周辺に飛び散った。特にヘリからの
放水はやめるべきだ」と忠告したが、同日午前、陸上自衛隊の大型ヘリコプター二機による四回の放水
が強行された。次いで警視庁機動隊、自衛隊、東京消防庁の順番で消防車による放水が行われた。
 ヘリによる放水は菅直人首相が北沢俊美・防衛相に指示したとされる。防衛省幹部は「首相の指示も
あるし、プールの水温が上がっていた。待ったなしだった」と言うが、アクショフ氏の忠告がどこまで
伝わっていたのかは不明だ。政府はこの後、コンクリート・ポンプ車を使った放水に切り換えたが、
これはチェルノブイリ原発で採用したアクショフ氏のアイデア。原子力安全・保安院は途中から進言を
受け入れたようだ。
 北方領土問題をめぐって日露両政府には不信感があったとしても、貴重な忠告を生かしきれなかった
ことは残念としかいいようがない。
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