こんばんは
解説の都合上、解説順を変更して、今回は本年度の年筮解説の1回目にします。
さて、今年の年筮は
震為雷5爻
です。
この卦は、昨年の年筮「火水未済3爻」の次に想定される再生の卦の一つです。
他には「地雷復(一陽来復)」「水雷屯」などが想定されておりましたが、
昨年の「火水未済3爻」の努力目標が達成された(←ポイント)ので、
今年の年筮「震為雷」になりました(理由は長文になるので、省略)
私は、想定される卦の中では、「震為雷5爻」がリスク及びマイナス面の小ささで最良で
あると考えております。
特に、昨年、努力目標が達成したことで、「水雷屯」にならなかったことは重要です。
「水雷屯」は万物創生の卦であり、再生の卦としては強力な卦であるのですが、
「出産には出血が伴う」ということから、「犠牲が伴う」卦でもあります。
ですから、水雷屯には「出血を抑える努力」が要求されることになりますが、
現在の民主党政権には、出血を防止する意志も気概も能力も足らないことから、
この卦が年筮で出た場合、多大な被害がでることは確実です。
一方、震為雷は、仮に「見かけ上は」派手なことが起こったとしても、
「実質的被害が軽微である(←超重要)」のが特徴です(後述)
昨年の努力は、今年度以降の被害を防ぐという意味でも重要であったわけですね。
つづく
それでは、今年の年筮「震為雷5爻」について概要解説から入ります
震為雷の陰陽は、内卦・外卦ともに震雷(天)です。このことから、
震雷の活動(天の運行)が非常に強くなる、ということを意味します。
※天の運行とは、時間の経過に伴う「変化」のことです。以前ネタを投下して
ありますので、詳しくはそちらを参照してください
そして、震為雷の時の震雷の活動について、易経では次のように考えております。
まず、八卦において、震雷(天)はその活動の例として
天にあっては大音響とともに雷光を放ち、地にあっては地震を起こす
としております。
※震雷は「雷光を放つ筒状のもの」(現代の感覚ですとレーザー砲?)を携帯武器として
所持していると考えられていたこともあります。これを上空で使えば稲妻となり、地中で
使えば地震となる、というわけです
そして、易経が震雷(天)の活動の例として挙げる「雷」「地震」の特徴としますと、
いきなり雷が目の前に落ちてきたり、地震が起きたらビックリし、恐怖しますね。
つまり、震雷(天)は、「驚愕すること」や「畏怖すること」を起こす。
※最近ではあまり使いませんが、わが国では、畏怖されるもの順に
「地震・雷・火事・・・・」と言いますが、そのうちの上位2つであるわけです。
しかしながら、易経では、震雷(天)が「驚愕・畏怖すること」を引き起こしても、
「それに見合う被害(損害)が必ずしも発生するわけではない」と考えている点、
注意が必要です。
易経は、「驚愕すること」「畏怖すること」の発生と、「被害(損害)」の発生は別次元の
ものと考えているからです(陰陽の発想になれていない方は、理解するのは難しいかも)
つづく
705 :
無党派さん:2011/01/22(土) 00:23:02 ID:wj6bgCaw
支援
そして、震為雷は、再生の卦であるわけですから、大きな被害が出るということは
ありません。
※震為雷は、天が敵認定したものに対して、震雷(天)自ら制裁に
乗り出してくる(文字通り「天罰」)というような卦ではない
ですから、
「驚愕・畏怖すること」が起こったとしても、被害がかなり軽微もある。
特に、「驚愕・畏怖すること」が仮に「見かけ上は」派手な人災・天災であったとしても、
「実質的被害が軽微である」ということは重要です。
易経もこの点はしつこいくらい繰り返し述べておりますね。
易経の主張の方向性は大体次のようなものです。
「驚きごとがあったとしても、実質的被害は軽微であるので、
落ち着いて、『一族(家族)で結束していれば』何の問題も無い」
震為雷5爻についての周公(易経・爻辞)の記述も
「震往来することあやうし」「億(おお)いに有事に喪(うしな)うことなし」
です。
意味は、
「震雷が活動中であるので、(何が起こるかわからず)行動(=往来)するには危険が伴う」
「しかし、仮に『見かけ上は』派手な人災・天災が起きた(=有事)としても、
大きな損失は出ないので、落ち着いて対処すればよい」
です。
つづく
ところで、震為雷の時は、震雷の活動で驚愕・畏怖することが発生することに
なりますが、卦の陰陽の構造上、それは1回ではなく、複数回ということになります。
次に、この点について解説しましょう。
易経は、震雷(天)の活動の例として、「雷」を挙げておりますが
このことから、震雷(天)の気(エネルギー)は「電気」とされております。
※当たり前のことですが、陰陽思想の「電気」と、物理学の「電気」は概念が異なります
ので、混同しないこと
※ちなみに、乾為天(天・竜神)の気(エネルギー)は「元気」とされております。
儒教では、乾為天は最古の竜のうちの一体とされておりますから、
「元(はじめ)の気(エネルギー)」ということです。
※「元気」「電気」はともに、易経由来の言葉
そして、震為雷には、初爻と4爻に(陰陽でいう)電気が走っております。
このことから、2度(複数回)震雷の活動で驚愕・畏怖することが発生する、ということを
意味しますね。
また、電気が初爻と4爻に走っていることから、今年「震為雷初爻」「震為雷4爻」の
出た動きは、後日「驚愕・畏怖すること」に繋がってくる可能性があります。
既に、「震為雷初爻」の動きについては出ておりますが、何か「良い意味で」妙なことに
なってきますね(後述)。
つづく
708 :
無党派さん:2011/01/22(土) 00:27:26 ID:wj6bgCaw
支援
それでは、次に、複数回も驚愕・畏怖することを発生させる震雷の意図は何でしょうか?
易経は「起るなり」と明言しております。
「起るなり」とは、
震雷(天)が地を「変化させる」ことによって、
「坤地(更地)の中から新しい時代の流れになるもの(=再生に繋がるもの)が、
突如、勃興(※)してくる」
です。
※正確には「勃起」ですが、現代日本では別の意味になってしまうので、あえて「勃興」
としておきました
そして、「坤地(更地)の中から、突如、勃興してくる」とは、
それまで誰からも注目されなかった(=地中に埋もれていた)人物・思想・文化などが
突如、日の目があたる(注目される)ようになる、ということです。
この中の一部は、わが国の復活への流れに繋がる、ということになるでしょう。
しかし、新しいものが勃興してくる流れ(天の運行)に気づかず、寝ぼけている人間も
多いですね。
そこで、新しい流れに気づかせて、それに注目させる(日の目を当てる)ために
まずは「驚愕・畏怖するようなことを」一撃。しばらく様子を見て、もう一撃。
という形で、衝撃を与えるように天(震雷)が活動してくると。
※なお、経験則上、天(震雷)の活動と勃興してくるものに「直接の」関連性が
ないことも多いです
つづく
以上が、今年の年筮「震為雷5爻」の概要です。
要するに、
1、「驚愕すること」や「畏怖するようなこと」が複数回起こる
2、それまで誰からも注目されなかった(=地中に埋もれていた)人物・思想・文化などが突如、日の目があたる(注目される)。
この内の一部は、わが国の復活への流れに繋がる
であり、
天(震雷)からしますと、1・2は、2が目的、1が手段の一つ、という関係に立つ、
ということです。
それでは、1、2、について具体的には何が起こるのか?ということになりますが、
今回は1、について解説し、2、については次回ということにします。
2、について考察するには、「震為雷」の考察だけでは足りませんので。
震雷(天)の活動は、地の中のものを勃興させ、日の光を当てる動きをするだけで、
産み落とす母体は日本民族です。
ですから、現在の「日本民族」(日本国民ではない点、注意)が、新しい時代へ
再生するのにあたって、どういう方向性のスタンスをとろうとしているのか?
ということからも、考察していく必要があります。
次回は、昨年夏至の日に出た「日本民族の卦」を中心に解説していくことにします。
※また、これは前回投下した
「湯武命を革めて、天に順(したが)い人に応ず」
の「人の条件」の解説を兼ねることになります。
つづく
それでは、1、「驚愕すること」や「畏怖するようなこと」が複数回起こる、ことに
ついて@いつ、Aどこで、B何が起こるのか?を解説しましょう。
実は、「良い意味で」妙なことになっていますが、まずは一般論から解説しましょう。
@いつ?
震為雷には、初爻と4爻に(陰陽学でいう)電気が走っておりますから、
初爻と4爻の時に起こると考えられます。
初爻は「立春から春分まで」ですから、この辺りで1回目ということでしょう。
2回目(4爻)は、1回目に起こった日や規模を見てから、日数を計算することになります。
Aどこで?
今年は震為雷「5爻」ですね。
「5爻」は、場所で言うと、1次的には「政治を執行する場」、2次的に「その場のある街」
のことです。
ですから、1次的には「国会議事堂」、2次的には「首都東京」もしくは「首都圏」
ということになるでしょう。
B何が起こるのか?
まずは、昨年冬至以降、「震為雷初爻」「震為雷4爻」を示す動きがあれば、それから
発生することを予測することになります(「人災」になりそうなときはその警戒が必要)
もしも、何ら「震為雷初爻」「震為雷4爻」を示す動きが何も無い場合は、
「天災」(大抵は規模の大きい地震)ですので、警戒が必要になりますね
もっとも、「見かけ上は」派手な人災・天災が起こったとしても、
「実質的被害が軽微である(←超重要)」ので、落ち着いて対処することです。
つづく
712 :
無党派さん:2011/01/22(土) 00:34:35 ID:wj6bgCaw
支援支援〜
さて、実際のところはどうなっているのかといいますと、
「与謝野氏の入閣」という動きが「震為雷初爻」を示しました。
これを上記の一般論に当てはめますと、
@Aいつ?どこで?
「与謝野氏の入閣」という動きが繋がると考えますと、
初爻は「立春から春分まで」であり、「5爻」は1次的には「国会議事堂」のことですから、
「通常国会」
ということになります
A何が起こるのか?
与謝野氏が入閣後の管内閣と野党(特に自民党)との対決、ということになります。
震為雷という卦の傾向からしますと、「良い意味で」妙なことになってきました。
本来「驚愕すること」「畏怖するようなこと」を起こして、「衝撃を与え」「新しい流れに
気づかせること」は、天(震雷)自ら引き起こすのですが、
天(震雷)は「与謝野氏が入閣」という舞台装置を整えただけで、「衝撃を与え」「新しい
流れに気づかせること」自体は国会議事堂での与野党対決(特に自民党の攻撃)に委託し
てきた、
ということです。
ただ、完全委託するわけではなく、天(震雷)は演出には関わってくるとは思いますが
としますと、自民党は与野党対決で国民に「衝撃を与え」「新しい流れに気づかせ」れば
よく、「驚愕すること」「畏怖するようなこと」(特に人災・天災)は起こらない、という
ことになりますね。
つづく
天(震雷)が「驚愕すること」「畏怖するようなこと」(例;人災・天災)を引き起こし、国民に「衝撃を与える」ということになれば、たとえ「実質的」損害が軽微であっても、
人的物的損害がゼロということはありません(ましてや民主党政権であれば)
それが与野党(特に自民党)に委託し、「国会議事堂内での戦い」という形で、
国民の人的物的損害は完全にゼロという方向に動いているわけで、
「良い意味で」妙なことになってきたな、という印象を受けます。
まあ、そこまで震雷(天)に気を使ってもらって、わが国は本当に天に愛されているな、
と思いますね。
なお、これは「震為雷初爻」(1回目)の動きですが、「震為雷4爻」(2回目)は1回目
の動きと同様の動きをする傾向がありますので、1回目(通常国会)で自民党が努力目標を
達成すれば、
震雷(天)は2回目も「国会議事堂内での戦い」という形で国民の人的物的損害は完全にゼロという方向に動かしてくるでしょう。
とはいえ、野党自民党には昨年並みの努力が要求されることにはなりますけど。
つづく
今回はこの辺りで終わりです。
ところで、中国にかつて存在した「(四書五経を修めた)教養人」達からすれば、
わが国で国民の物的人的損害がゼロであることについて
「天は、いくらなんでも日本をヒイキしすぎだろう」
と言いそうです。
中国で同じような年筮が出ましたら、容赦なくズドンズドンと首都に人災・天災が
起きますので(被害は軽微であるのは同様)
天に愛されているのは日本民族の強力なチートの一つですので、ありがたいと思って
おります。もっとも天を怒らせて見放されて時はこれが逆に働く(逆チート)ので大変な
ことになるけれども(わが国は70年前に経験しております)
その意味でも、天地否→澤雷随へ導いた福田元首相には感謝しております。
(このネタは以前投下済み)
お目汚しいたしました。
それでは消えます