名古屋市議会解散署名の11万件確認

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あいち・リポート:大治町の町民税減税可決 町長と議会にしこり /愛知

 ◇引きずる「酒気帯び事故」
 大治町議会で今月、来年度のみ個人町民税を総額で約10%減らす条例案が可決された。減税を公約に
掲げた岩本好広町長(51)が就任して半年。単年度の減税効果を疑問視する声も根強く、採決は8対4の
賛成多数だった。さらに町長が町議時代の08年に起こしたとされる酒気帯び運転事故をめぐり、議会との
しこりも残る。しかし岩本町長は「自分が町長になったことで、議会が行政のチェックマンとなった」と
行政と議会のなれ合いが解消された、と強気だ。
 「不況でも町民の皆さんに頑張ってください、という町からのメッセージだ」。22日、減税条例案可決後の
会見で、岩本町長が胸をはった。しかし、議会の減税条例に対する姿勢は、もろ手を上げて賛成という状態では
なかった。
 条例案を審議した総務教育常任委員会では、地方交付税交付団体の大治町が減税に踏み切る整合性や減税後の
財源確保に対して疑問が呈された。これに対し町側は、地方交付税は町固有の財源▽43億円規模の250事業を
見直す−−などと説明した。
 当初、減税反対が多数を占めていたが、委員会は、福祉、教育での住民サービス維持などに配慮を求める付帯決議を
することで「反対する理由がない」として、減税条例案に渋々ながら賛成する方向に転じた。
 委員の一人は「単年度ではメリットがないと思うが、町民にとって減税は悪いことではない。結局、大きな問題では
ないということだ」と打ち明ける。別の委員は「財源は借金返済へ回すべきでは」と指摘し、全面的な賛成ではなかっ
たという。本会議では「ばらまき減税だ」とする意見や、委員会が賛成に転じたことを追及する質問も出た。
 12月定例会は初日から紛糾した。町が飲酒運転根絶を目指して交通安全条例改正案を提出したためだ。
 岩本町長は町議時代の08年7月、酒気帯び運転で事故を起こし、昨年3月、略式命令を受け罰金を納めたという。
これを受け議会は昨年6月、岩本氏に対する議員辞職勧告決議案を可決した。岩本氏は昨年6月の定例会で「町民の
皆さんに大変ご迷惑をおかけしたことを深く反省している」などと述べたものの、町議を辞職しなかった。
 このため、交通安全条例改正案について議員からは「町長に(飲酒運転根絶を)啓発する資格があるのか」と疑問視
する声が上がった。昨年6月定例会での岩本氏の発言についても「酒気帯び運転を認めていない」と、批判する意見が
出た。
 議会内には、岩本町長から事故についての明確な釈明や反省がないとの不満が残り、町長就任後も事実説明を求める声が
続く。だが町長は「すでに昨年6月議会で謝罪をした」と突っぱねる。
 町長は今年5月、名古屋市との合併などを掲げて初当選したが、就任直後から、議会との対立が鮮明になっている。9月
定例会では、副町長選任が否決された。岩本町長は減税を大治町の改革の一歩と位置づける。しかし、議会とのしこりは
残ったままで、厳しい町政運営が予想される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101230-00000010-mailo-l23