こんばんは
遅くなりました。それでは2回目です。
短時間で書いたものですので、文章的におかしな点があるかもしれません。
今回は、非常に興味深いフラグが民主党及び応援団・支援団体に立ちそうですので、
予定を少し変更して、鳩山(兄)氏の「人物評」の卦を通じて、これについてネタを投下
します。
※「人物評」としての卦であり、「運勢・状況ではない」点、注意。卦の読み方が
かなり異なることもありますので。
さて、鳩山(兄)氏の「人物評」としての卦は
地火明夷上爻
です。
これが運勢・状況について立てられた卦ならば、意味は簡単です。
卦の陰陽は「地の下に離火(=日)」ですので、真夜中を意味します。ですから、
暗黒時代(=明夷)の状況ということになりますね。
しかし、人物評となると意味はかなり異なることになります。
事情がありまして、この卦の人物評の陰陽の読み方自体は解説できませんが、
人物評としてのこの卦には、儒教・中国史では有名な逸話がありますし、周公がそれに
ついて明言しているところがありますので、この2つを中心に解説します
まず、有名な逸話とは
文王が殷王朝最後の帝であった帝辛(紂王)の人物を知るために卦を立てたところ、
この卦が出たというものです。
よって、「紂王の卦」とも呼ばれておりますね。
つづく
しかし、儒学者や封神演技でいうような「紂王は暴虐な人物」というのは後世の創作
であり、架空の話と考えておくべきでしょう。
帝辛(紂王)と同時代に生きた周公も、地火明夷上爻の人物評は「不明晦」と
明言しておりますし。
「不明晦」とは
「不明」=他人の言葉や自分の置かれている状況が理解できない。
もしくは自分に都合のよいように理解してしまう
「晦」=周囲が理解できない言動を取る
というわけですから、「ルーピー」とほぼ同義ですね
※なお、儒教では、単純に「暗愚」という意味で使われることも多い。
易経では、「不明晦(ルーピー)」のような人物を最高権力者に就けることは
極めて危険である(=「大難をこうむる」)と述べております。
としますと、殷周易姓革命とは、
帝辛(紂王)が不明晦(ルーピー)であったため、殷の重臣や殷に随う諸侯をはじめ
社会が大混乱になったので、帝をすげ替えた
ということになりますね。
つづく
なお、儒学者が「紂王は暴虐な人物」と言うのは、神格化した文王のライバルを
貶めたいとする中国的発想に基づくといえますが、
それだけでなく「不明晦(ルーピー)」を最高権力者に就ける危険性をイメージするのが
困難であるからですね。
※昨年の総選挙前にルーピーの危険性を理解していた方がどれほどいたかを考えればよい
と思います(情報を得ていたオバマ大統領も、事態を甘く考えていたようですし)。
※もちろん、ルーピーの恐ろしさを経験した現在の日本国民や各国首脳ならば理解できる
でしょう。米露両国の大統領はトラウマになったかも。
ですから、儒学者はイメージしやすいように帝辛(紂王)を暴虐な人物に仕立て上げて、
殷周易姓革命を阿Qでも理解できる水戸黄門のような勧善懲悪ドラマにした、というわけ
です。
儒学者が、帝辛→紂王、殷→商と言い換えたのも、悪代官役にふさわしいように貶める
ためですね。
※司馬遷は、史記の中で「商」という国号をあえて使用していない。
下ネタになりますので明言は避けますが、国号を「商」とするのは相当な侮辱ですよ。
商は女性の裸体を後ろから見た象形文字です。「口」が女性の身体の何を指すか考えて、
「商」という字をよく観察すれば分かると思います。
※紂王とは関係ありませんが、商売という言葉がありますように、
中国大陸における経済活動は何の交易から始まったのか?
ということが分かると思います。
つづく
ところで、民主党は、昨年の政権交代を「維新」だの「革命」だのと寝言を言っており
ますね。
しかし、鳩山(兄)氏の人物評が「地火明夷上爻(紂王の卦)」であるとすると、
殷王朝でいうならば、代々名君が続いた後に、出来の悪いのに代替わりしたにすぎない
ということになるわけです。
わが国の歴史で例えるならば、徳川幕藩体制下で、出来の悪い将軍に代替わりしただけ
のようなもので、維新のように「時代が変わったわけではありません(←重要)」
つまり、昨年の政権交代は、あくまで「戦後日本」体制下での代替わりにすぎない、
ということになります。
また、昨年政権交代したことで、易経の次の文章が関係してきます。
「湯武命を革めて、天に順(したが)い人に応ず」
※「湯武」とは、殷の湯王、周の武王のこと
※「命を革めて」は、「革命」の言葉の元になった
※「天に順い人に応ず」は、「順応」の言葉の元になった。
※易経は「革命」の言葉の原典でもあり、四書五経を一通り修めた易者は、
左側の人間とは違う意味で、「革命」には詳しいのですよ。
陰陽論における「革命」について、本気で解説すると本一冊分でも足りないですが、
とりあえずは、左側の人間が夢見る「革命」との方向性の違いをイメージできておけば
よいかと
@左側の夢見る「革命」;権力者を打倒して、権力を奪取することが主目的
A陰陽論の「革命」;天の運行によって「時代が変わる」ので、それに対処(順応)すると
いうこと。=為政者の変更は絶対に必要というわけではない(詳しくは次々回で)
(孟子の易姓革命説を採用すると、「絶対に必要」になりますけど)
つづく
それでは、「湯武命を革めて、天に順(したが)い人に応ず」について解説します。
都合上、前段と後段に分けて解説します
1、前段「湯武命を革めて」
紂王の卦(地火明夷上爻)の人物評の方(不明晦)が、最高権力者になった場合、
登極に参与した者も包含する形で、「(陰陽論の)革命」の「(仮)フラグ」が立つ、という
ことです。
※複数ある革命へ繋がる端緒の一つの例
つまり、昨年の政権交代は「維新」でも「革命」でもなく、ただの代替わりにすぎず
「維新(革命)はこれから起こる」
ということになりますね。
まあ、彼らの中の少なくない数の人間が「革命」を夢見た(現在も夢見ている?)と
すると、陰陽論の上とはいえあまりにも皮肉なことと言わざるをえません。
2、後段「天に順い人に応ず」
易経の記述は、天地人の内、天と人について触れておりますね。
陰陽論の革命には、@天とA人に一定の条件が揃うことが要求されております。
陰陽論の革命は、天の運行によって「時代が変わる」ので、それに対処(順応)する
ことですので、
@天の運行が時代の節目を指している、もしくは一つの時代の終わる・新たな時代への
再生を意味する卦が出ていること(つまり、天命が尽きた、ということ)
A人(民族の意思)が「天の運行に応じる形で」新たな時代へ向けて動き出しはじめる卦
がでていること
の2つを条件として要求していることになりますね。
つづく
そして、「革命」の端緒となる「(仮)フラグ」が立ったにも関わらず、この2つの条件
が揃うのに時間がかかると、「難産」となり「犠牲を伴う革命」になりかねません。
もう少し、この条件について解説しておきましょう。
@天について
不明晦(ルーピー)が最高権力者になった場合の革命の端緒のときは、条件である
「天命が尽きる」には時間がかかることが多いです。
天命が尽きるまでは、「不明晦(ルーピー)」のやりたい放題が続くので、大変なことに
なりますね。
易経には、「帝辛(紂王)の代で、殷の天命が尽きるのは確実ではあるが、いつ尽きるの
かがわからない」という趣旨の、天が動かないことに対する文王の嘆きを含んだ彼自身の
記述があります。また、これに関する逸話も残っておりますね。
※これについては、また中国ネタをやるときにでも
しかし、わが国では、今年の年筮として、再生の卦である「火水未済3爻」が出ており
ます。意味は「夏至までの努力があれば、明るい兆しあり(再生へ動き始める)」わけ
ですので、年筮の「夏至までの努力」条件を満たした現在の状況では、天の条件は1年
足らずでクリアしたといえるでしょう。
わが国は、相変わらず天に愛されておりますね。
ところで、今年の年筮は昨年の冬至から効力を発揮し始めます。
としますと、昨年の冬至辺りで「戦後日本」時代の天命は尽きはじめ、新しい時代へ
移行する「革命期」に突入したことになりますね。
※もっとも、情報戦に強いどこかの国々は、そろそろわが国が「戦後日本」時代から
態度を変えてくるであろうことは既に予想している。
つづく
ですから、民主党政権が「本当に」やりたい放題ができたのは、政権奪取から冬至まで
の3ヶ月程度ということになります。
民主党政権特に小鳩両氏が、昨年冬至までにやらかした、もしくは、やらかそうとして
いたことを考えてみればよいと思います。
A人について
夏至以降の日本民族の卦に、天(震雷)の動きに応じる形で変化が見られます。
これは次回解説予定です。
前回の概要では、次回は夏至の日に出した自民党の卦を通じて、天(震雷)の動きと、
自民党を勝たせた日本民族の意思の変化について解説するつもりで述べました。
しかし、予定を変更し、夏至の日に出た日本民族の卦について解説する予定です。
今回は、この辺りで終わりです。
お目汚しいたしました。
それでは消えます。