>>326 一言で言ったら、有権者の液状化現象、だと思う。
共産が言わずとも、自民も民主も同じだと有権者は認識し始めていて、
与党が駄目なら野党第一党に、というシーソーゲームになったんじゃないか。
また、共産の票が流れた先は、みんなの党でなく、多分、自民じゃないかと思う。
現民主は左派が何よりも嫌う政経塾系の議員が主導権を握っているので、
民主党に流れることはまず考えられない。
しかしみんなの党も清和会の残党が作ったネオリベ政党なので、
この連中に政治意識の高い共産支持層が投票するというのもやはりあり得ない。
消去法で行くと残るのは自民だけだから。
今の総裁が谷垣で、保守リベラルという事で票が流れたんだろう。
例の亀井の選挙区で共産が候補を引っ込めた際、
民主候補でなく亀井に票がどんと流れたのと同じ事が恐らく今回も起きたんでしょう。
共産支持層の特徴は、徹底した反新自由主義、経済左派であるという点で、
保守左派とリベラル右派が候補としていれば、確実に前者を選ぶところにある。
民主のリベラル層は絶対に後者に入れるので、そこが大きな違いだろうね。
あと、小沢時代の民主党の姿というのも、ボディーブローのように効いたかもしれない。
左派のブロガーは、小沢時代の民主党をかなり猛烈にプッシュしていたし、
また小沢民主党は新自由主義要素があったにせよ非常に社会民主主義的で、
菅や鳩山が代表だった頃よりはるかにその要素が前面に出ていた。
あれを見て社民的要素を強く持つ保守派なら社民主義政権の代替が務まると考えた
左派は多かったんじゃないかな。
保守本流とか、保守左派と呼ばれる人達は、ああ見えてかなりの経済左派だし、
社会民主主義とは政策的に共通項を持つ。
政策が実施されると結果的に平等主義的な要素が強まるものも結構あるし。
また共産党は共同体主義とはイデオロギー的に近いものもあるので、
支持者達も実のところ自民党の支持層と意外に近い部分がある。
否定する人もいるかもしれないけど、やはりこれは紛れもない事実。
まあ、あれだけ自民を敵視していて似ているというのも皮肉だけどね。