心神の開発については、一朝一夕には不可能な航空機開発技術の維持と蓄積という側面がある。
一方、「本気で」航空自衛隊の次世代戦闘機としての開発を目指すのと共に、
そのように見せて「独自開発も出来るから別にわざわざ他国から
高性能の(ステルス)戦闘機を買う必要もない」という姿勢を内外に見せて、
実際に外国機を購入する際の駆け引きの材料として使う(いわば「当て馬」)的な側面も併せ持っている。
一部に「実用化するあても薄いのに多額の費用を使うのは無駄使いだ」という批判もある。
しかし技術の維持と蓄積はいくらお金を積んでも得ることは出来ないし、
結果的にブラフの効果が十分に発揮できたのなら、
それこそ1000億円単位の費用がかかっても安いものといえる。
もちろん実際に「心神」が航空自衛隊の次期主力戦闘機の肩書きを持てるほどの高性能を発揮し、
政治的な問題もクリアした上で導入されれば、それが一番なのだろうけれども。
国産ステルス実証実験機「心神」が2011年度中にも初飛行へ:Garbagenews.com
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2007/12/2011.html