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天変地異発動! ◆tenpen5cB. :
祟り(たたり)とは、神仏や霊魂などの超自然的存在が人間に災いを与えること、
また、その時に働く力そのものをいう。同じような語句として呪いもあるが、ニュアンスとしては
祟りが神仏による懲罰の意味合いが強く、呪いは人為的な怨恨に基く意味合いが強い。
あるいは、「無理が祟って」などの表現にみられるように、間接的に悪影響が及ぼされるケースを表現する場合に用いられる。
概要
日本の神は本来、祟るものであり、タタリの語は神の顕現を表わす「立ち有り」が転訛したものといわれる。
流行り病い、飢饉、天災、その他の災厄そのものが神の顕現であり、
それを畏れ鎮めて封印し、祀り上げたものが神社祭祀の始まりとの説がある。
現在では一般的に、人間が神の意に反したとき、罪を犯したとき、
祭祀を怠ったときなどに神の力が人に及ぶと考えられている。
何か災厄が起きたときに、卜占や託宣などによってどの神がどのような理由で祟ったのかを占ってはじめて人々に認識され、
罪を償いその神を祀ることで祟りが鎮められると考えられている。
神仏習合の後は、本来は人を救済するものであるはずの仏も、
神と同様に祟りをもたらすと考えられるようになった。
これも、仏を祀ることで祟りが鎮められると考えられた。
しかしこれはあくまでも俗信であり、仏教本来の考え方においては、祟りや仏罰を与えることはない。