ノムさん名ばかり名誉監督 長嶋氏とはえらい違い
名誉監督って何だろうか? 楽天・野村克也名誉監督(74)が15日、西武−楽天(西武ドーム)の評論で、
今季楽天戦を初観戦。ところが楽天はミスを連発したあげく、3−7で完敗。
今季2度目の同一カード3連敗で借金は今季最多の6に膨らみ、
開幕前に「5位」と予想した名誉監督の前で赤っ恥のオンパレードだった。
楽天・米田球団代表が球場入り口で出迎えると、野村名誉監督は
「何か用? あいさつなんていらないよ。クビ切った張本人が、何があいさつだ」といきなり毒ガス発射。
巨人では、長嶋茂雄終身名誉監督が球場に来るとなれば、VIPルームや球団ブースを用意し、
球団幹部もそろってあいさつに出向く。一方、この日の野村名誉監督は、各社の記者といっしょに記者席で観戦。
今回は敵地だったといえ、名誉監督の初観戦にもかかわらず球団から“らしい扱い”は何一つ受けなかった。
同じ名誉監督といっても、長嶋氏とはえらい違いだ。
試合後、野村名誉監督は大勢の報道陣やテレビカメラに囲まれて駐車場に向かうと、タイミングのいいことに?
ブラウン監督も数人の記者に囲まれて取材を受けていた。
しかし、「ブラウン監督がいますよ」という周囲の声にも「いいよ」とその横を素通り。
ブラウン監督も「(野村氏は)野球の好きな方ですね。いいところを見せたかったけど」
としながら自分から近づくことはなかった。結局、野村名誉監督はたまたま顔を合わせた鉄平に
「どうしたんやオマエ。元気出せ」と声をかけて握手したのが、ユニホーム組との唯一の絡みだった。
初観戦を振り返って「そりゃ心境は複雑だけど…。チャンスはあれど、タイムリーが出ないのか。
負けているから余計だろうけど、何となく元気がない。覇気がないように見える。一言しかない。元気出せ!!」。
出てきたアドバイスは、ID野球とは無縁の根性論だった。
昨年「クビを切られた」ことで球団幹部を恨む野村名誉監督。球団側もどこか煙たい存在…。
いったい、何のための肩書なのか。野村名誉監督の次回観戦予定は本拠地・仙台で行われる23日の日本ハム戦。
今度は、名誉監督らしい扱いを受けることができるか。(塚沢健太郎)
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