中国・青海省で地震 死者300人、生き埋め多数
中国西部の青海省南部で14日午前7時49分(日本時間同8時49分)、マグニチュード(M)6.9の地震が発生した
中国中央テレビ(CCTV)は、この地震で約300人が死亡、8000人が負傷したと伝えている
CCTVによると、小学校の児童ら多数ががれきの下で生き埋めになっているとみられる
米地質調査所(USGS)によると、震源地はチベット自治区・昌都(チャムド)の北西約240キロ
本震後数時間にわたり、最大M5.8の強い余震が続いた
青海省は西が新疆ウイグル、チベット両自治区、東が甘粛、四川両省にそれぞれ隣接している
新華社通信が軍当局者の話として伝えたところによると
多数の住民が倒壊した民家などの下敷きになっているとみられ、死傷者数はさらに増える恐れがある
地元警官は「重機がないので救出は手作業に頼るしかない。医療装置もまったくない」と訴えている
軍から派遣された兵士らがテントを設営し、救命用酸素などの搬入を開始したが
空港からの道路が寸断され、作業は難航している
中国当局は被災者らにテント5000張、上着5万着、毛布5万枚を配布する方針を示した
同通信によると、震源地のチベット自治区玉樹県は人口8万人
県当局者は、中心地の結古鎮で住宅の85%が倒壊したと話している
地元テレビ局の報道責任者によると、住宅の多くは土壁の木造だという
隣接する四川省では2008年にM7.9の地震が発生し、7万人が死亡した
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201004140014.html