連携相手、争点ごとに判断=みんなの党・渡辺喜美代表インタビュー
−臨時国会にどう臨むか。
次から次へとアジェンダ(政策課題)を提案していきたい。国会議員の
歳費を月単位から日割りで支給する法案は、与党がやる気があれば日数を
掛けずにできる。待ったなしの経済金融情勢に対応するため、政府と日銀
が金融政策を共有するデフレ脱却法案の成立を与野党に呼び掛けたい。
−政府・与党に政策の丸のみを求めるのか。
他党に働き掛ける場合は、論争の結果、妥協はあり得るという前提になる。
基本的に幹と根っこが残ればいい。枝葉の妥協は大いにあり得る。争点に
よっては民主、自民両党や共産党、公明党にまで呼び掛けることがあっても
いい。部分連合ではなくクロス連合で、政策、争点ごとに判断して組む相手
を変えていく発想だ。
−地方組織の構築に言及しているが。
民主、自民両党のようなピラミッド型にはしない。現職国会議員や参院選
で落選した候補のほか、統一地方選にみんなの党から出馬したいという人た
ちがいる。地方選を媒介にしてネットワーク的支部組織をつくりたい。次期
衆院選で3けたの候補を擁立するのにふさわしい組織づくりをしたい。
−政界再編の見通しは。
民主党がカオス状態に陥って内ゲバをやっているようにしか見えない。
政界再編は必至だ。次の衆院選でいきなり過半数獲得は難しいにしても、
絶対的キャスチングボートは握りたい。英国の自由民主党のように、
みんなの党が選んだ相手が政権を取るイメージを描いている。
−無党派層の支持をどうつなぐのか。
みんなの党はアジェンダの下に集まった、おそらく戦後初めての政党だ。
政治史の新しい1ページを切り開くから、国民は歴史的な意味に賛同して
くれると確信している。(2010/07/22-21:08)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072200975