言うこと聞かない東大法卒の女性局長を更迭
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1567.html(日刊ゲンダイ 2010/07/24 掲載)
長妻昭厚労相が23日発表した幹部人事に、厚労省内が騒然だ。
民主党マニフェストの目玉だった子ども手当の担当局長が更迭された。
30日付で、局長職を解かれ、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」に出向するのは、伊枝典子雇用均等・児童家庭局長(53)。
福岡出身で、東大法学部を卒業後に旧労働省に入省した才媛で、省内の女性キャリアとしては出世頭だった。
伊枝氏は、出向先で研究職に就く予定。局長経験者が、
現職のまま一般職員に出向するのは極めて異例で、事実上の左遷人事となる。
更迭人事の背景には、子ども手当の導入などをめぐり、長妻大臣と伊枝氏との対立があったようだ。
「伊枝局長の子ども手当導入時の対応が、長妻大臣との関係悪化の決定打でした。政権交代後に大急ぎで法案を整備したとはいえ、
伊枝局長は子ども手当の“抜け穴”を放置してしまった。例えば、海外に子どもがいる在日外国人も受給できる問題です。
民主党嫌いのメディアや自民党が“海外でたくさんの養子縁組をした親が丸儲け”と攻撃するまで、
伊枝局長は長妻大臣に説明を怠っていた。本来なら法案作成の段階で問題に手を打つべきですが、
彼女にはそうした姿勢が見られない。長妻大臣のイラ立ちは募るばかりでした」(厚労省関係者)
事業仕分け第2弾で「廃止」と判定された「女性と仕事の未来館」についても、担当の伊枝局長は「廃止はムリ」の一点張りだったという。
「伊枝局長は仕事はマジメですが、融通が利かない。東大法出身らしく、前例踏襲主義の典型的な官僚タイプ。
長妻大臣が自民党政権と違った政策を打ち出そうとすると、『ムリです』『できません』と抵抗する。
長妻大臣とは事あるごとに対立し、常に議論は平行線でした」(厚労省事情通)
長妻大臣は今回の人事で、従来よりも年次が若い岡崎淳一官房総括審議官(53)を官房長に抜擢した。
大臣肝いりの省内事業仕分けで成果を挙げたのが、その理由だ。
やっと、厚労省の人事も民間に近づいたということか。