小泉純一郎は運が強すぎる ▲508▲

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489三文易者 ◆5YWF5xIU5A
 こんばんは、

 12月22日冬至に今年度の年筮を出しました。
今回は今年度の年筮についての基本的解説をしたいと思います。

※卦の基本的意味にとどめ、派生的な意味の解説はしません。
※具体的事象や昨年度の年筮との関係についても省略します。
※年筮が本格的に有効になるのは「立春」以降です


 さて、今年度の年筮は
火水未済3爻
です。
 なかなか良い卦ですね。特にわが国の現状からしますと。

 なお、火水未済は易経の最終卦であることから、易経の哲学の「総まとめ」的なところ
があり、理解するのは多少難解です。
※「最終卦」といっても、これで終わりという意味ではありません。むしろ逆で、
「世界は未完成であるから終わらない=未済」という意味の卦です。
 このことは、陰陽学(易経)は審判の日のような「末法的な終末観」を絶対に採用し
ないという文王の宣言でもあります。


解説は
@、火水未済とは真逆の卦である「水火既済」との比較しつつ、卦の方向性
A、日本の来年の年筮について(特に爻数について)
の順でします。

つづく
490三文易者 ◆5YWF5xIU5A :2010/01/01(金) 00:21:57 ID:hQhs+PPk
 まず、易経における卦の評価は
火水未済>>水火既済
です。これを念頭においてください
 次に、二つの卦の現在と未来について解説してみましょう。

1、現在
@水火既済
 水火既済の陰陽は、初爻陽、2爻陰、3爻陽、4爻陰、5爻陽、上爻陰です。
陰陽の爻があるべき正位あり、完成している(=既済)と見ます。
 また、国家安泰の卦である地天泰の卦からさらに一歩進んで完成した卦ともされて
おります。

 ですから、規定路線通り事が運ぶ、ととらえます。

 また、完成してしまった(=既済)なのであるから、これより上はありません。
文王(易経・卦辞)は次のように主張し
「既済は、亨ること小なり」
現状を維持することを心がけ、大事は成功しない、と指摘します
※最強卦・乾為天と「類似(←同じではない)」の解釈

A火水未済
 火水未済の陰陽は、初爻陰、2爻陽、3爻陰、4爻陽、5爻陰、上爻陽です。
陰陽の爻が全て逆位で、未完成(=未済)と見ます。

 ですから、既定路線通り事が運ばない、ととらえます。
無理に進めると凶事ありと、文王(易経・卦辞)は主張します。
「小狐ほとんど済(わた)らんとして、その尾をぬらす」「よろしきところなし」
(力の足らぬ小狐が川をほとんど渡りきったところで、溺れてしまう。凶)

つづく
491無党派さん:2010/01/01(金) 00:22:07 ID:Hcp6FAma
支援
492三文易者 ◆5YWF5xIU5A :2010/01/01(金) 00:23:16 ID:hQhs+PPk
2、未来
@水火既済
 文王(易経・卦辞)は次のように述べます。
「初めは吉にして、終わりは乱る」

 周公(易経・爻辞)も水火既済上爻にて
「その首をぬらす」「あやうし」
(=溺死の危険あり)
と述べておりします。

 要するに、未来に凶事が待ち構えている、と指摘するわけですね。
水火既済は完成の卦ですが、同時にそれは
「満ちた月は、必ず欠ける」(=完成は崩壊の第一歩)
という意味でもあります。

 そのため、周公は望月(満月)を嫌っているようです。
周公の女性に対する最高評価は「月幾望(満月になる寸前)」であるくらいですので。
※周公に藤原道長公の「望月の歌」を教えてみたいものです。


 また、水火既済は
「芙蓉霜を載す」象
(=芙蓉は秋の美しい花であるが、いずれは霜で枯れてしまう)
「西施国を傾く」象
(=西施は美しいが、呉王夫差は彼女に溺れて、国を傾けてしまった)
※西施は古代中国の傾国の美女

ともいわれ、やはり未来に凶事ありと、指摘されております

つづく
493三文易者 ◆5YWF5xIU5A :2010/01/01(金) 00:24:54 ID:hQhs+PPk
A火水未済
 火水未済の未来は、水火既済の真逆です。

「暁光海に浮ぶ」象
(朝の光が海に照りつけた頃はまだ暗い。しかし、やがて日が昇り明るくなる)
※今は闇でも、「日はまた昇る」の意味

「花落ちて実結ぶ」象
(花が落ちるような厳しい状態ではあるが、将来実を結ぶ楽しみがある)

 要するに、今は厳しいが、「努力すれば(←超重要)」未来は明るい、というわけです。


 では、明るい未来のためにはとのような努力が必要でしょうか?
水火既済と火水未済はともに陽爻は3つです。ただ、陰陽の「位置が悪い」から
「おかしなこと」になっているわけですね。

 これを国家や会社の組織にたとえますと、
@陽爻は3つあるので、「人材・資力など全て足りている(←重要)」
Aただ、「人材がその力量にふさわしい位置にいない」「資金がうまく運用されていない」
から、「おかしなこと」になっているわけです(=位置が悪い)。

 ですから、「人材をその力量にふさわしい位置につける」「資金をうまく運用される
ようにする」という方向性の努力が「特に」必要です。
(もちろん、それだけではありません)
 要求される努力のレベルは相当にハイレベルです。本当に大変ですが、「火水未済ならば」努力は実るでしょう(後述)。
 それゆえ、火水未済は努力のし甲斐のあるのですよ。

つづく
494 【大吉】 【1276円】 :2010/01/01(金) 00:26:19 ID:/wR1XqSp

   ィ'ミ,彡ミ 、   
   .ミf_、 ,_ヾ彡  
    ミ L、 t彡 2010感動したッ
    ヽ一_>'i     
495無党派さん:2010/01/01(金) 00:26:32 ID:aD/sMK1d
支援
496三文易者 ◆5YWF5xIU5A :2010/01/01(金) 00:26:50 ID:hQhs+PPk
 そして、解決は多くの方が想定する予測とは違う形で起こります。
一見、努力の方向性とは関係ないようにも見えます。
ですが、努力があったからこそ、この解決が発生した、という相関関係に立ちます。
(=火水未済の特殊性)

 努力なくして、日(=離火)は昇らず(←易経の哲学の一つ)

※水火既済は「規定路線通り事が進む」であり、火水未済はその真逆であることから
当然のことです。

 以上、ごく簡単にですが、水火既済と比較しつつ、火水未済の方向性を
解説してみました。
 要するに
@水火既済・・・現在吉・未来凶
A火水未済・・・現在凶・未来吉
ということです。
 このことから、次のことが導かれます。

@水火既済
初爻→上爻に行くにしたがって運気は悪化する。特に上爻は凶。
爻数は放っておいても、進行する(=満ちた月は必ず欠ける)
努力しても、良くて現状維持。努力はあまり報われない。

A火水未済
初爻→上爻に行くにしたがって運気は良くなる。
特に4爻は吉。5爻は大吉(上爻は運気が強すぎて、調子乗りすぎるなと警告)
爻数を上げるには、かなりの努力を要する。
努力の結果、運気が上昇するので、その努力は後日報われる

つづく
497 【凶】 【477円】 :2010/01/01(金) 00:27:22 ID:XrknWjFG
明けましておめでとうございます
易者さん乙です
498三文易者 ◆5YWF5xIU5A :2010/01/01(金) 00:29:16 ID:hQhs+PPk
 次に、火水未済の爻数の意味について解説してみましょう。
※今年度の年筮は、火水未済の「3爻」です。

 火水未済は爻数の上昇に合わせて、運気は上昇します(現在凶・未来吉から)。
しかし、爻数間ごとの上昇値は均等ではありません。
(但し、爻数を一つ上げる努力はほぼ均一)

 イメージとしては、
初爻10、2爻20、3爻30、4爻70、5爻80、上爻90
というかんじで、3爻と4爻の間で一気に運気が上昇します。
=3爻→4爻が運気の転換点になる

 周公(易経・爻辞)も
3爻;「未済」「征けば凶」「大川を渉るによろし」
意味:「いまだに厳しい」「強行すれば凶事あり」「未来、大事をなすことができる」

4爻;「貞しければ吉」「悔い亡ぶ」「震いて用て鬼方を伐る」「三年にして大國に賞有り」
意味は「貞正であれば吉であり」「将来においても、後悔することはなくなる」
   「武力をもって賊を討伐する」「三年かかったが、その功績で大国に列せられる」

と述べており、明らかに3爻と4爻では記述が違います。
 4爻は、「今までの努力は報われた」という趣旨が込められております

※「悔い亡ぶ」(将来、後悔することはなくなる) =未来・吉
 「悔い有り」(将来、後悔することになるだろう)=未来・凶
これは、名宰相・周公がよく使う言い回しです。小泉さんもこのような言い回しをした
ことがありましたね。名宰相がこのような言葉を使うと様になります。

つづく
499無党派さん:2010/01/01(金) 00:30:11 ID:EmcvKKr9
明けましておめでとうございます運スレの皆さん。
三文易者様とリアル遭遇できて光栄です!
500三文易者 ◆5YWF5xIU5A :2010/01/01(金) 00:31:30 ID:hQhs+PPk
 整理しますと
初爻〜3爻;厳しいが努力を続ける
4爻〜上爻;努力が実って(←ポイント)、運気が一気に上昇
です。

 そして、わが国は3爻です。運気が一気に上昇する一つ前に位置しているわけですね。

 ということは、
@今年は少しずつ明るい未来の兆候があらわれてきます。
Aその一方で、「夜明け前が最も暗い」ということから、「おかしなこと」が噴出して
きます。特に、不中不正や不和の面で。
※不中不正とは「中正」の対語です。易経でいう「中正」とは、天の運行(時の経過に
伴う変化)に対応できる君子の道のことです。
 よって、不中不正とは、天の運行(変化)に対応できない。むしろ時代に逆行している
ということです。


 この「おかしなこと」とのギリギリのせめぎあい(=努力)が、今年のわが国の運勢を
決定付けるでしょう。
 特に、結果としてはあまり報われませんが、夏至までの努力が非常に重要です。これを
乗り切れば、今年後半から明るい未来への兆候があらわれてきます。


 よって、今年度のわが国は、
3爻から4爻を目指して(=明るい未来を目指して)、必死に努力する一年
ということになりますね。

つづく
501三文易者 ◆5YWF5xIU5A :2010/01/01(金) 00:33:27 ID:hQhs+PPk
 なお、火水未済4爻の陽爻は「震雷(=天)」であるともいわれております。
わが国は3爻ですので、「震雷(=天)」を目指して、一生懸命に努力するという形に
なります。
 としますと、わが国のために一生懸命に正しい方向性の努力する方たちには、
「天の助力」が期待できます。
※「震雷」は一年休息し、かなり元気になりました。


 今回はこの辺で終わりです。

 次回から、2回ほどに分けて別のネタをやります。


 お眼汚しをいたしました。
 それでは消えます。