>>181 先の総選挙の敗因は、無党派層の雪崩れというより、
本来なら踏みとどまれるはずだった組織票層の流失が大きいんじゃないかと。
無党派層が勝敗を左右する(左右するのは勝利じゃなくて「勝敗」)のは、
双方の組織基盤は同程度で安定していて、無党派層の規模が
組織基盤を揺るがすほどの大きさである場合。
無党派層の定義は難しいけど、「いずれかの党の党員・党友になっていない」
けれども、意識として安定志向・従来路線の緩やかな維持という姿勢を
保っている無党派層も未だ健在なわけで、
その意味では、ここで「流失基盤の慰留」を怠ったら、「言うことを聞かない無党派層」
以上に大きな基盤層喪失が続くんでないかい。
既に明らかなように、民主党もまた「利益配分政党」であろうとしているわけだが、
これは「有権者=消費者に直接利益を還元することで、組織に属さない有権者を取り込む」
という方針なのであろうと思う。そしてこれは組織に強い帰属心を持たない有権者=無党派層
を掴んでいるだろうことは確かだ。
だがこの路線の維持は、結局のところ無党派層自身の経済的基盤・生活基盤を維持する
企業に壊滅的ダメージを与えることになるのが早晩予想される。
予想されるけど、それを誰も伝えないから「そんなことは起こらない」と思っているか、
「起こる可能性を考える」ということすらしていない。
今必要なのは、「想像力と自主的サバイバリティの獲得」だと思うんだけど、
「想像しなくても誰かが言ったことに付いていけば良く、自主的サバイバリティなどなくても
なんとかしてくれる誰かに責任を負わせればよい」
と考える、責任からの逃避が「許されて」いる状態なので……自己責任で火だるまになってみる、
それが自分の選択の結果である、ということを受け入れるまで、変化は来ないかもなー。