◆東尋坊で保護される自殺志願者 「ものすごいペース」で増加
「派遣切り」などで雇用環境の悪化が深刻化するなか、「自殺志願者」の数も増加を見せている。
例えば、「自殺の名所」で自殺防止活動を行うNPOでは。
例年の数倍の人数を保護しており、「ものすごいペースだ」との声が聞こえてくる。
さらに、その少なくない部分が「派遣切り」にあった人だ。
別のNPOからは、「拓銀が破綻するなどして自殺者が急増した97年度末の水準になるのでは」
との声もあがり、状況は厳しさを増している。
◆保護された16人中7人が「派遣切り」
日本では、年間3万人が自殺するとされているが、09年は、さらに増加するのでは、との見方が広がっている。
例えば、断崖絶壁が続き「自殺の名所」としても知られる福井県の東尋坊では、年に30人程度が自殺するとされる。
現地をパトロールし、自殺志願者を立ち直らせる活動を行っている
NPO法人「心に響く文集・編集局」(茂幸雄代表、福井県坂井市)によると、
例年であれば、冬は自殺志願者は少なく、11月〜1月の期間に保護されるのはせいぜい3〜4人程度。
ところが、景気悪化が明るみに出た08年11月〜09年1月にかけては、実に16人が保護されている。
さらに、そのうち7人が「派遣切り」にあった人なのだという。◇
「派遣切り」が08年後半から目立ち始めたことを考えると、「自殺志願者」が増える可能性は濃厚だ。(後略)
http://www.j-cast.com/2009/02/11035582.html