亀井静香『創価学会を斬る』

このエントリーをはてなブックマークに追加
31亀井は殺人教唆ビデオを持っている
【 野中広務と創価学会 (月刊現代 平成旭年2月号)  魚住 昭】

住専国会で新進党切り崩しの材料になった『密会ビデオ』。
その存在が永田町の一部でで密かに取りざたされるようになったのは、1995年12月ごろのことである。

当時、自民党の組織広報本部長として反学会キャンペーンの先頭に立っていた亀井が『命を狙われている』という噂が流れた。
まもなくその噂を裏付けるように亀井付きのSPが増員され、亀井の車はつねに警視庁の警備車両二台にはさまれて移動する騒ぎになった。

村上正邦の元側近が語る。
『騒ぎの発端は、藤井さんと後藤組長の密会ビデオでした。亀井さんが入手したそのビデオのなかで、
藤井さんは反学会活動をしている亀井さんら四人の名前を挙げ「この人たちはためにならない」という意味のことを言ったというんです。
受け取りようでは後藤組長に四人への襲撃を依頼したという意味にもとれる。
それで亀井さんと村上、警察関係者、弁護士、私も加わって対策会議が開かれたんです』

会議にはビデオの実物は出されなかったが、登場人物二人のやりとりを筆記した書面があった。
その場の話ではビデオの映像はかなり画質が悪いうえに雑音が混じっていて声が聞き取りにくかったが、
専門家に鑑定してもらった結果、登場人物は藤井と後藤にほぼ間違いないと分かったという。

ここに登場する「藤井さん」とは、当時、公明代表だった藤井富雄現公明党都議。
そして「後藤組長」とは静岡県富士宮市に本部を置く山口組系後藤組の後藤忠正組長のこと。

また「村上正邦」とは、当時参議院自民党幹事長だった村上正邦氏である。

後に藤井氏は「週刊現代」の取材に対し後藤組長とは懇意である旨、答えている。