「次回の社民党県連との協議で、具体的な名前を挙げて協力を求める」とする民主。これに対し、又市代表は「相手の公認候補を
支援することなどあり得ない」と否定的だ。皮肉にも、社民も当初、独自候補擁立を目指した。支持労組などが難色を示すなどして
選考が難航し、統一候補に傾いていた矢先の民主の方向転換だった。
又市代表は「1、2区の選挙協力にも悪影響が出るので交渉は続ける」と話すが、連合側は頭を抱える。「自民が割れ、
与野党逆転には千載一遇の好機なのに、野党まで分裂している。本当に政権交代を実現する気概があるのか疑問だ」
参院選で三重奏を奏でた民主、社民、国民新党。今、それぞれの思惑が交錯し、次第に不協和音が大きくなってきた。
勝利というフィナーレを迎えられるのか、途中で破綻するのか。混迷の結末はまだ見えない。(この連載は茶谷亮が担当しました)
毎日新聞 2008年11月15日 地方版
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20081115ddlk16010560000c.html