■太田農相辞任に米穀業者激怒「食を語る資格はなし」
汚染米問題で19日、太田誠一農相が辞表を提出したことに、
汚染米の流通先として実名を公表された各地の米穀業者らからは「食を語る資格はなかった」
「あまりに無責任だ」と一斉に怒りの声が上がった。
兵庫県赤穂市の老舗和菓子店の役員は突然のニュースに言葉を失った。
社名公表以来、小売店からの商品撤収が相次ぎ対応に追われる。
「辞めても大変な状況が続くことに変わりない。
『食』について多くのせりふを残したが、語る資格があったのか」と切り捨てた。
「96回も検査して見落としているんだから(責任の取り方としては)不十分。首相にも腹が立つ」
と怒ったのは神戸市の和菓子材料卸「延命寺商店」の延命寺治雄社長(53)。
給食への混入が判明した京都市立中京中学校の水谷義則校長は「次の大臣にはきちんと取り組むよう引き継いでほしい」と要望した。
テレビで辞任を知った名古屋市の自営業女性(66)は「(農林水産省は)初めから終わりまで無責任だったと思う」と批判。
社名が公表された後、納入実績がなかったことが判明した鹿児島酒造(鹿児島市)の今屋洋専務も
「辞任は当然。もっと早くてもよかった」と話した。
事故米を不正転売した愛知県の接着剤メーカーを視察していた近藤基彦農水副大臣は「自分も知らなかった」と、
突然の辞任表明に戸惑った様子だった。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080919028.html