★第1回 絶望的“富のかすめ取り”社会の到来
最近『「丸山眞男」をひっぱたきたい』という論文が反響を呼んだ。
戦争を起こして現状をひっくり返せば、丸山眞男=インテリゲンチャを中学卒の一兵卒=下流層がイジメ抜くことができるという内容だ。
そして、彼らの望みは「国民全員が苦しみ続ける平等」!
戦争でも起きてほしい:
30〜40代の働き盛りのネットカフェ難民やファーストフード難民の月収は10万円以下。
このままでは、いくら体力をすり減らしても、安定からはほど遠い生活だ。
使い捨て労働力の彼らの願いは、「戦争勃発」。
明日の生活費を稼ぐことで精一杯の彼らは、いっそ戦争でも起きたほうが、社会が大混乱して自分の人生もリセットできると考えている。
衣食住、そして恩給まで保障される軍隊生活は、彼らにとっては天国のような世界なのだ。
しかし、実際はそんなに甘くない。戦争が起きていつも最前線に行かされるのは、徴収された一兵卒。
つまり、戦争が起きても彼らは「使い捨て」要員には変わりがない。
現在日本の労働人口は1,086万人。そのうち非正規労働者は、01年から07年にかけて366万人に増加。
全労働者に占める非正規労働者の割合は、33.7%になっている。
こうした不安定雇用の拡大を促進したのが、2000年以降の不況と構造改革路線の規制緩和政策だが、
まんまと小泉政権の口車に乗ってしまったのが、われわれ国民なのだ。<>
つまり、不況突破と規制緩和と単純労働者の増大、中流の崩壊はワンセットになっていたわけだ。
不況によって溢れた失業者を、規制緩和で新規参入を促した産業、つまり介護業界や人材派遣業界の単純労働者として雇用して、
トコトンこき使おうという魂胆だったのである。
介護業など一見、時代のニーズにこたえたやりがいのある職業に見えるが、実際には重労働の単純作業なのだ。
それも、恐るべき低賃金で、まともに休みも取れないような拙悪な労働条件の下で、こき使われている。
また、人材派遣業に登録しても、所詮は使い捨て日雇い労働者だ。
フリーターでは結婚もできないが、もしフリーター同士で結婚できたとしても、子どもを産んだら貧困から幼児虐待につながるという、
地獄行きのスパイラルが待っているのである。後略。
http://moneyzine.jp/article/detail/26