◎国民生活の急場を救え〈民主党・小沢代表所信表明の要旨〉
(前略)すでに日本は主要国で下から4番目の「格差大国」になっている。
10年前、国民の誰が予想したか。国民生活を守るセーフティーネットを整備することなしに、
自公政権が市場万能、弱肉強食の政治を推し進めた結果、日本社会の公正さが失われ、あらゆる分野で格差が拡大した。
囲碁に「大場」と「急場」という言葉がある。
日本の状況は「大場より急場」、当面の急場を救うことを優先すべきだ。
国民生活の急場を救うことで、新しい日本という大場を切り開くことができる。
地域社会の担い手である農業者の所得を補償し、食の安全・安心を実現する。
高速道路を無料化し、物価高に歯止めをかけるだけでなく、永続的に国民の生活コストを下げていく。
そのような構造転換が求められている。
多くの国民はとっくに自民党に政権担当能力がないと見抜いている。
国民生活を放り投げて、「総裁選ごっこ」という内輪のお祭り騒ぎに明け暮れてきた自民党の姿はあまりにも異様、異常である。
2年半前、私が初めて代表に選任されたとき、私自身が変わる、民主党を変え、日本を変えると約束した。
私は約束通り変わろうと努力し続けてきた。一方、民主党はかなり変わった。
安定感が出て、一度は民主党に政権を任せてもよいと温かく見守ってくれる国民が増えた。
日本を変える最終的な権力は国民自身が握っている。
今ここで、それを積極的に行使して頂きたい。
http://www.asahi.com/politics/update/0921/TKY200809210152.html