445 名前: 名無し三等兵 Mail: sage 投稿日: 2007/09/11(火) 11:43:13 ID: ???
首相がここまでテロ特措法の延長にこだわるのは、テロ対策活動が日米同盟の真価を問うだけでなく、
中東−日本間のシーレーン確保は日本経済の生命線だと考えているからだ。首相は参院選直前にも
「安全保障は絶対に政争の具にさせない。野党がそれを仕掛けるならば妥協せず正面から受け止める。
それができないならば政権を担う意味がない」と周囲に言い切ったという。
内閣改造後、首相は執務室にこもりがちとなり、遠藤武彦前農水相の辞任騒ぎや他の閣僚の不祥事
対応は与謝野馨官房長官らに任せっきりだった。「もはや政権を維持する気力がなえたのでは…」との
声も出たが、実際は誰とも相談せず、「テロ特措法をどうするか」の一点に知恵を絞っていたのだ。
首相発言を受け、与党内には「自ら政局を招くようなものだ」(公明党幹部)などの不満も渦巻く。だが、
中川昭一前政調会長は「やはり首相は故岸信介元首相の血を引いているな」と納得の表情。麻生太郎
幹事長も「岸氏の孫らしいよい判断だ。これで小沢氏もしんどいだろう」と周囲に漏らした。
岸氏は晩年の「岸信介証言録」(毎日新聞社)でも「首相が最重視するのはいうまでもなく安全保障だ」
「国益に身を挺(てい)して守る能力がなければ、いくら善人でも首相としてはダメだ」と断じている。その
薫陶を受けた首相が、民主党に「政権を奪いたいなら安全保障を正面から論ぜよ」と突きつけたのは、
当然の帰結だというわけだ。
10日の衆院本会議での首相の所信表明演説。激しいヤジが飛び交う中、小泉純一郎前首相は最後列で
眠るように聞いていたが、「テロとの戦い」のくだりにさしかかるとふと頭を上げ、何度も首を縦に振った。
「その姿勢でいいんだ」というサインだったのだろうか。(石橋文登)
(2007/09/11 10:26)
ttp://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070911/shs070911001.htm