◆自民党:党内政局 その105◆

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72無党派さん
平成19年8月8日 静岡新聞 コラム論壇 屋山太郎

安倍批判で信望失った2人

 執行部の自覚皆無の舛添氏
 参院は七日、本会議を開いて議長に江田五月元科学技術庁長官を選出。 この後、安倍首相は
八月末に党・内閣人事を決定する段取りである。この間、党内からは激しい安倍批判が噴出した。
これだけの参院選大敗だから批判が出るのは当然だが、批判の内容、やり方によっては党内の信
望を失う。その典型が舛添要一氏と石破茂氏だろう。
 両氏とも将来、総理を狙う資格のある人物とみられていたが、批判の内奥を聞いて、誰もが彼
等を閣内に入れて協力を仰ごうとは思わなくなったのではないか。小選挙区制度になって四回の
衆院選が行われたが、回を追うごとに派閥の親分の力はなくなりつつある。小渕恵三首相が死去
した当時は、橋本龍太郎、森喜朗、青木幹雄といった”親分衆”が集まって後継に森氏を決めたが、
小泉、安倍両氏の時代になると派閥で合従連衡を図ったわけではない。自ずと党内の信望が集ま
って選出される形になった。今後も派閥単位で票が集まることもあり得るが、その際の基準は誰
を担げば選挙に勝てるかになる。そのためには終始、陽の当たるポストに座り続け、国民的人気
を得た人物が最も有利になるだろう。
73無党派さん:2007/08/09(木) 09:05:51 ID:ENds+M4j
>>72続き

 このような党内情勢の中で、閣僚の人選をする場合、安倍氏でなくても舛添氏や石破氏を起用
しないだろう。舛添氏は選挙前からテレビに出ずっ張りで、安倍批判、自民党批判を繰り返して
いた。その理由が「自民党批判をすると票が増える」というのである。さすがに青木参院議員会
長から「悪口をやめないなら政審会長のポストをはずす」と叱責された。参院選後は週刊誌で安
倍首相を「バカにつける薬はない」とまで誹謗した。自分に役職をつければうまくいくとでも思
っているのだろうが、この人は安倍氏が何をやりたいと思っているのか解っているのだろうか。
憲法や教育基本法に対する安倍首相の基本的な考え方を理解していない者を、党の参院政審会長
の役職につけたのは青木氏だった。舛添氏の言動には党の執行部の一員であるという自覚が皆無
だった。最初から最後まで自分さえ目立てばいいという態度で党の評判を落とした。もともと自
己の強い思想があるわけでも子分がいるわけでもない。再び舛添氏を使おうという首相は現れな
いだろう。
74無党派さん:2007/08/09(木) 09:06:35 ID:ENds+M4j
>>73続き
 保守派とは相いれぬ石破氏
 石破茂氏は久間防衛相が辞任したあと、当然、自分が防衛相になると思っていたようだ。官僚
の助けなしで国会答弁ができる唯一、無二の防衛族だと自他共に認められていたが、防衛相のポ
ストは素人同然の小池百合子氏に廻った。その怒りが強烈な安倍続投批判となったようだが、安
倍氏が石破氏を起用しなかったのには当然の理由がある。小泉純一郎氏は在日外国人への選挙権
付与、皇室典範改正による女帝容認論の立場だったから、石破氏を重用した。しかし安倍氏はこ
の両方に反対の立場だ。安倍氏が”正統保守”の立場に立っていることは、安倍氏の著作、言動に
よって明らかだろう。石破氏は防衛庁長官時代、選挙区で在日外国人への参政権付与の立場を明
らかにしたため、保守派から面罵されたことがある。在日韓国人三十万人以上に対して在韓日本
人は三百人。互いに選挙権を与えようという珍妙な理屈が成り立つと思うのか。互いに言語が通
ずる北欧以外に、外国人に選挙権を与えるなどということは行われていない。主権は領土、領海
を守るだけではない。日本人という人格も守られねばならない。石破氏は単なる軍事オタクに過
ぎない。安倍氏が忌避したゆえんだ。                   (政治評論家)

相変わらずというか屋山