小泉純一郎は運が強すぎる ▲397▲

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425無党派さん
>>424
続き。

だから、ミンククジラはナガスクジラ保護のために間引かなければならない。これがIWC科学委員会の勧告。

ところが、ミンク保護を言い立てる環境団体(主にグリンピースで、その設立者は著書の中で
クジラ保護が寄付好きのアメリカ人に金を出させる絶好の口実であり、金づるである、と自ら告白している)
のロビーで、ミンク捕鯨は解禁されない状態が続いている。

さらに、原住民の伝統文化としての捕鯨を特例として許可する、という項目をたてに、アラスカ在住の
アメリカ原住民には「ナガスクジラ捕鯨」が許可されている。1000頭のナガスクジラ、3〜4年に一頭しか増えない
ナガスクジラを、毎年50頭取らせろというアメリカの例外主張を、これまで日本は自国の伝統捕鯨を認めさせる
ために賛成してきたんだけど、前回(前々回だったか)の総会では反対に回った。

日本の沿岸捕鯨は今はツチクジラ(イルカの大きいのみたいな歯鯨類)が中心なのだが、本当はミンククジラ
も「取らないとマズイ」状況になってきている。これは、ミンク、ツチなどの沿岸鯨類は沿岸漁業で人間の漁船と
競合関係にあるから。クジラ一頭で漁船一隻の一日の漁獲高に匹敵する魚を食べる。
ここ数年、大衆魚だったイワシ、アジ、サンマの値段が軒並み上がってきているのは、「駆除できず、頭数調整を
自由に行えない漁業の天敵」に、韓国漁船と沿岸鯨類のダブルパンチが加わってるから。

結局は、沿岸鯨類を減らしていかないと沿岸漁業=食卓の単価の上昇に繋がり、ナガスクジラの絶滅に繋がる。
こうしたIWC科学委員会の勧告は、IWC総会で無視され続けており、科学委員会委員長が「もうやってらんね」
と辞任したのもこのへんが原因。

あまりにも話にならないので、日本、フィンランド他の捕鯨国がIWCを脱退して、きちんとした科学的方法での
鯨類管理を……と言ってるのは、これは感情論じゃないんだよ。