342 :
無党派さん:
2006.8.22(その1)
森田実の言わねばならぬ[289]
小沢一郎民主党代表の時宜に適った正論――8月18日『夕刊フジ』「日本一新・小沢一郎の豪腕コラム〈首相参拝は
「退任前の格好付け」/靖国への信念カケラもない〉」
「凡そ人の上に立って下のいさめを聞かざる者の、国を失い、家を破らざるは、古今ともこれなし」(徳川家康)
[周りの人の意見を聞かない指導者は国を滅ぼす]
小沢一郎民主党代表は、周りの人の意見をよく聞く、という。小沢一郎氏を支える若手政治家の一人は、「この数年間、
小沢さんと政治行動を共にしてきたが、小沢さんの真実の姿はマスコミが伝えるイメージと全然違う。われわれの意見を
よく聞く。それに考え方が非常に柔軟です」と語る。私も最近、小沢氏と3回会ったが、十数年前とは違う。ゆったりとして
いて人の話に真剣に耳を傾ける。指導的政治家らしい品格を身につけている。マスコミは自らの主観的で過った思い込み
で報道してきたことを反省すべきではないか。
話を本筋に戻す。8月18日『夕刊フジ』「小沢一郎の豪腕コラム」を要約する。
【1】首相が参拝後に応じたインタビューは無茶苦茶だと思う。まず、首相は「私を批判する方は『中国や韓国が不快に
思うことはやるな』ということだろう」と語っていた。他国の内政干渉を許さぬ姿勢は分からぬではないが、そもそも、首相は
これまで、あの戦争を「間違った戦争」と認め、いわゆるA級戦犯について戦争指導の責任がある「戦争犯罪人」と言及して
いたではないか。首相は「A級戦犯のために参拝しているのではない」「祖国のため命をささげた方々に敬意と感謝の念を
もって参拝した」と説明していたが、靖国神社にA級戦犯が祀られているのは間違いない。
【2】「職務ではない」と弁解しても、首相職にある限り、その身分はついてくる。国内的にも国外的にも「日本国を代表する
首相が、戦争責任にケジメをつけない行動をした」ということになってしまう。